二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ポケットモンスター ソウルギア 【キャラ大募集】
日時: 2012/07/26 13:30
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: PAeJS2fQ)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=21512

クリック有難うございます。

以前にも〝ポケットモンスター ソウルギア〟の話を少々出していたのですが、会話スレとなってしまいましたので新たにスレッドを設立させていただきました。

改めまして、ここでお世話になっております〝雷人〟と申します。

〝ポケットモンスター ソウルギア〟は以前に書かせていただいて居りました、〝ポケットモンスター ウィング〟の続きとなっておりますのでご了承ください。

ポケットモンスター ウィングの物語が見たい方がいらっしゃいましたら、URLにホームページを貼っておきますので、そちらから見に行って頂けます。

早速なのですが、本編の方へどうぞ!!

《最新情報》\(^o^)/新着アリ\(^o^)/
【7/26】最新スレッドへ追加更新など訂正させて頂きました。
【7/26】本編の書き方について変更させて頂きます。詳細は>>50にて


【登場人物一覧表】>>55

*****お客様リスト*****

・ピアニッシモpp様 ・who様 ・aaaaa様
・eru様(元エミル様) ・凛々様

☆☆プロローグ☆☆

別名「偉大な地方」と呼ばれる、広大な地方〝グランド地方〟。
数多くの強者が揃う、この地方に一人の少年が訪れてきた。
少年はポケモンマスターを目指して、六年前に出て行った父親を目指して、ポケモンリーグを回ろうとしている。
そして、少年のもう一つの目的。
それは〝煉獄竜〟と呼ばれるポケモンを求める事。

【オリキャラ応募用紙】>>44

———オリキャラ紹介掲示板———
【トレーナー編】
・鈴乃 砂綾《スズノ サアヤ》(作:ピアニッシモpp様)>>10
・水上 有《ミズガミ ユウ》(作:eru様)>>38
・神廼 まどか《カミノ マドカ》(作:凛々様)>>42
【ジムリーダー編】
《現在の投稿は有りません》数名程募集中!!!
【ポケモン編】
・ソウリュウ(作:Who様)>>23
・アクディ(作:eru様)>>38
・アクディア(作:eru様)>>38
【応募成立中】〜現在零名〜

☆☆旅路の記録 〜Grand The Log〜☆☆
第1話「偉大なる冒険の始まり」>>1
第2話「グランド地方の三匹」>>2
第3話「ついに出港!!夢を乗せた、偉大な乗車船」>>3
第4話「ルーム団の侵入者」>>4
第5話「世界企業」>>5
第6話「NEW WORLD〝冒険の夜明け〟」>>6
第7話「瞬発力の鬼気」>>7
第8話「毒眼の悪魔!!!鬼気使いの幹部、現る!!!」>>8
第9話「全世界へ響く異名」
【前篇】>>9 【中篇】>>12 【後篇】>>15
第10話「ジム戦始動!!!懐かしき友がジムリーダー」>>16
第11話「過去の守護戦士」>>18
第12話「解散する夜叉」>>19
第13話「特性を活かせ!!!」>>20
第14話「仮面の青年——Mask The boy」>>29
第15話「道化の紋章」>>30
第16話「麻薬ウイルス〝永睡〟」>>33
第17話「術法の兄妹」>>36
第18話「WORLD OF REVOLUTION」>>37


■■第一章:冒険の夜明けとルーク団編■■
第1話「偉大なる冒険の始まり」>>1
第2話「グランド地方の三匹」>>2
第3話「ついに出港!!夢を乗せた、偉大な乗車船」>>3
第4話「ルーム団の侵入者」>>4
第5話「世界企業」>>5
第6話「NEW WORLD〝冒険の夜明け〟」>>6

■■第二章:隠れざるアジト!!仲間を護る大決闘!!編■■
第7話「瞬発力の鬼気」>>7
第8話「毒眼の悪魔!!!鬼気使いの幹部、現る!!!」>>8
第9話「全世界へ響く異名」
【前篇】>>9 【中篇】>>12 【後篇】>>15
第10話「ジム戦始動!!!懐かしき友がジムリーダー」>>16
第11話「過去の守護戦士」>>18
第12話「解散する夜叉」>>19
第13話「特性を活かせ!!!」>>20

■■第三章:新たな仲間誕生!?迫り来る恐怖と平和を齎す伝説の太陽編■■
第14話「仮面の青年——Mask The boy」>>29
第15話「道化の紋章」>>30
第16話「麻薬ウイルス〝永睡〟」>>33
第17話「術法の兄妹」>>36
第18話「WORLD OF REVOLUTION」>>37

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Re: ポケットモンスター ソウルギア 【キャラ大募集】 ( No.58 )
日時: 2012/07/27 18:53
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: PAeJS2fQ)

〜第20話 全国統一を願う暴走族〜

見事に輝里からマリンズバッチを受け取った亮太達は次の町〝セラフキシティ〟を目指し、ランチャータウンを後とした。途中の道路で〝ジンガル〟を捕獲すると言う目的も含め、亮太は機嫌が良かった。

「この調子でジンガルが草むらから出てきたら最高だよなっ!!!・・・・・にしてもトレーナーの人数少なくねぇか?」
「803番道路は最近になって出現した暴走族の縄張りらしいの。暴走族を仕切るボスの名は〝加藤 賢吾《カトウ ケンゴ》〟。」
「誰だろうと旅の邪魔したらブッ飛ばすからな。まっ、俺に怯えて頭下げるかもしれねぇけどな!!!」
「誰が怯えてお前に頭を下げるって!?・・・・・おい兄ちゃん、暴走族を甘く見てもらっちゃァ困るねェ。野郎共、自慢のポケモンでコイツをブッ倒せ。」

亮太達の前に突如現れた暴走族は分厚い服を着こなし、その背中には〝全国統一〟と書かれた刺繍が縫ってあった。ボスである〝加藤 賢吾〟は腰に提げるモンスターボールを手にすると地面へ投げつけた。

「こんな怪物はただの道具、真実のポケモンは〝煉獄竜〟のみだ!!!俺は絶対に手にするぜ、煉獄竜とやらを。」
「ポケモンがただの道具だと・・・・・。覚悟は出来てんのか、格好つけの暴走族共!!!ゆけっ、ヒコザル!!!俺等の絆をコイツ等に見せてやんぞ!!!」
「ヒコッッ!!!(勿論だ!!!)」
「出て来い、ドテッコツ!!!地震でブッ倒せ!!!お前が思うままになっ!!」

賢吾のモンスターボールから飛び出したドテッコツは足元の地面に勢い良く脚を落とし、地震を発動させた。地面タイプを苦手とするヒコザルは高くジャンプをし、軽々と避けた。

「軽々とジャンプしても着地時に地震が命中すれば、確実に倒れる。もう一度、地震だァ!!!」
「ドテッコォッッ!!!」
「戦法ってのを考えてねぇな、アンタ。ヒコザル、地面に向かって〝火炎放射〟だ!!!地震が治まってから着地してドテッコツに火炎放射!!!」
「なぬ!?面白い戦法だ、次はポケモンに頼らねェ。お前をこの木刀で殴りつけるだけだ。」

暴走族は腰に構える木刀を抜き出し、亮太へ向かって構えるとそのまま全員で振り翳した。しかし、亮太は大きくジャンプすると暴走族の木刀を彼等の頭へ直撃させた。

「痛っ!!誰だよ、俺の頭に木刀当てた奴!!お前かッ!!それともお前か!!!」
「誰だって良いだろ、劣。それよりも今は野郎を捕獲するぞ!!!あの身体能力だと高額な値段でオークションに落札出来そうだ。〝何でも召使い〟としてな!!!
「気をつけて、亮太!!!この暴走族の目的は貴方を売り飛ばす事よ、一度でも捕まったら大変よ!!!」
「当たり前だ、捕まるモンかよ!!!俺はこれからポケモンリーグに出場して、グランド地方を統一すんだ!!」
「・・・・・・・まさか貴様は何処かの暴走族か!!グランドを統一と言ったな、〝ビックノイズ暴族〟か!!!ならば俺達はヤベェ所に手ェ出しちまった!!!」

暴走族の団体は賢吾の言葉を聞くと亮太の顔を見つめ、全身に大量の汗を流した。その後、バイクに乗り出して803番道路から走り去って行った。

「アイツ等、俺の顔を見て何で逃げたんだ!?別に暴走族と関係ネェのによ。」
「ビックノイズ暴族は〝ビック・ノイズ〟が率いる極悪暴走族よ。その一つ下には〝鬼不良〟と噂される人物が居るらしいわ。まっ、そんな暴走族でも貴方なら乗り過ごしそうね。」
「勿論だ、暴走族だろうと鬼気があればブッ飛ばせるからな。恐いモンなんかこれ一つねぇぞ。」

走り去っていた暴走族の道路を歩く三人の影には何だか絆という様な物が微かに生まれている様な気がしたという。その後、803番道路には暴走族が出没しなくなったと言う。

第21話へ続く

Re: ポケットモンスター ソウルギア 【キャラ大募集】 ( No.59 )
日時: 2012/07/28 08:23
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: PAeJS2fQ)

【黒組織・ルーム団】
詳細:黒組織の一角。別名〝白黒の組織〟とも名乗る。ガウス団や翼王刃軍、崩壊悪魔団と何かしらの関わりがある様子。結成目的は終焉戦争と言う混沌の戦争を巻き起こす事。

・ボス(現時点での名前は不明)
性別:男
年齢:現時点では不明
身長:現時点では不明
体重:現時点では不明
詳細:黒組織〝ルーク団〟を結成させたボス。右腕は諸刃の様な物が腕代わりとなって居り、大監獄の脱獄者とも噂されている。目撃情報に拠ると片眼に眼帯をして居る。

【手持ちポケモン】
・不明
特性:現時点では不明
技:現時点では不明
詳細:現時点では不明

・クィーン(現時点での名前は不明、コードネーム使用)
性別:女
年齢:20代
身長:現時点では不明
体重:現時点では不明
詳細:黒組織〝ルーク団〟を結成させたボスの秘書。現在は六世軍幹部に所属もしている。戦闘能力が優れて居り、相手が鬼気使いでも決闘を挑むという。

【手持ちポケモン】
・エーフィ(♀)Lv75 エスパータイプ
特性:シンクロ→状態異常になると相手を同じ状態異常にする。
技:サイコキネシス、催眠術、波導弾、シャドーブレイク
詳細:クィーンの一番パートナー。性格は冷静で大人しい。耳に赤いリボンを着用している。ボスに対して非常に懐いており、天敵はボスのポケモン。

・木ノ葉 疾風《コノハ ハヤテ》
性別:男
年齢:21歳
身長:171㎝
体重:59kg
詳細:黒組織〝ルーク団〟の謎人物。機関名は〝ナイト(騎士)〟。片手に包帯を巻き下ろして居り、腰には無数の刀を備えている。普段は仮面を被っているがその中の顔を格好良いという。

【手持ちポケモン】
・メタグロス(♂)Lv100 鋼・エスパータイプ
特性:クリアボディ→相手から能力を下げる技・特性を受けない。
技:破壊光線、鉄壁、火炎放射、アームハンマー、大地震
詳細:疾風の一番パートナー。攻撃力と防御力の数値が非常に高く、ポケモンバトルを好む。又、技を五つも覚える不思議なタイプである。

・ティラノズ(♂)Lv100 ドラゴン・氷タイプ
特性:氷結→直接攻撃を受けると稀に相手を凍らす。
技:破壊光線、吹雪、落雷、ドラゴンインパクト
詳細:疾風が捕獲したポケモン。進化前は〝ティラノ〟。攻撃力と素早さが非常に高い。稀に怒号を上げる事が有り、怒号を聞いた者は立っては居られなくさせる。

・六世軍幹部《ロクセイグンカンブ》

Re: ポケットモンスター ソウルギア 【キャラ大募集】 ( No.60 )
日時: 2012/07/29 09:17
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: PAeJS2fQ)

【用語一覧表】
・魂の歯車《ソウルギア》
主人公〝沓名亮太〟と父親の思い出のキーホルダー。歯車状のガラス瓶に玉が埋め込まれている。

・鬼気《キキ》
心に悪魔《鬼》を宿す事で得られる戦闘能力。現在で確認される所有者は全国で七人。又、ポケモンの能力も一時的に上昇させる事が出来る。デメリットは使い慣れて居ないと使用後に気絶する事のみ。

・ルーク団《ルークダン》
黒組織の一角。グランド地方を拠点として世界に終わりを告げる〝終焉戦争〟を巻き起こす事が目的。十万人以上の部下を持つ、黒組織史上初の人数を誇る。
詳細について >>59

・六世軍幹部《ロクセイグンカンブ》
黒組織〝ルーク団〟に潜む幹部団体の機関名。幹部達にはランクが振り分けられており、次世代のボスもランクが最も高い人物に任命される仕組み。幹部は所有ポケモンもかなり有力である。

・グランド地方《グランドチホウ》
今作の舞台となる巨大な地方。別名〝偉大な地方〟という異名を誇る程に巨大で無限大に広がる海原には数多くのポケモンが潜む。

・煉獄竜《レンゴクリュウ》
グランド地方に古くから伝わる伝説のポケモン。詳細は未だ不明。

・偉大な乗車船《グランドラグーン》
無数の地方からグランド地方へ運搬する巨大な乗車船。

・世界企業《セカイキギョウ》
世界と対立する大きな企業。その中でも有力な六つの企業を〝六大勢力〟と呼ぶ。

・夜叉《ヤシャ》
主人公の父親〝沓名竜〟が結成した正義のチーム。現在は一つの事件が切欠で解散中である。

・体術《タイジュツ》
戦闘能力の一種。身体を極限まで極める事で様々な術を習得する事が出来る。

・道化の紋章《ドウケノモンショウ》
特定の人間の体内に埋め込まれる紋章。術式の一つと認定されて居る。思考力を良くし、頭脳へと送るがその思考にはウイルスが潜んでいる。一般取扱では法律で禁止されている。

・永睡《エイスイ》
麻薬ウイルスと知られる毒ガス。吸うと呼吸が徐々に荒く成るが普段の空気を吸う事で呼吸は元へ戻る。しかし、大量のガスを吸うと空気を吸っても回復はせず、最悪の場合は死のケースへと繋がる可能性がある。

Re: ポケットモンスター ソウルギア 【キャラ大募集】 ( No.61 )
日時: 2012/07/29 14:17
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: PAeJS2fQ)

〜第21話 捕獲と進化!!!決闘の末に残る物〜

旅の途中に暴走族と出くわした亮太達で有ったが何事も無かったかの様に又しても旅に出た。すると、草むらの辺りから鋭く尖ったキバを見せたポケモン————御目当ての〝ジンガル〟が現れた。
ジンガル捕獲を考えた亮太は逸早くヒコザルを出し、攻撃を開始した。

「絶対に捕獲してやるぜ、ジンガルを!!!ヒコザルっ、火炎放射!!!」
「ヒココッッォォォ!!!!」
「ガルルッッ、ガウゥゥゥ!!!!」

ヒコザルは口内から熱が篭る大量の炎をジンガルへと放ったが雷豹ポケモンと言うだけあり、素早い動きで回避された。その後、ジンガルの体当たりでヒコザルは吹き飛ばされる。

「大丈夫か、ヒコザル!?少し休むか?」
「ヒコァァッ!!!(大丈夫、僕はまだまだ戦えるよ!!!)」
「そうかっ、なら続けて火炎車!!!その後、もう一度火炎放射だ!!!」
「ガロロロッッォォォ!!!!」

ジンガルは遠吠えをすると一瞬で空中を蹴り、跳んだと同時に片脚でヒコザルを蹴飛ばした。蹴飛ばされたヒコザルはそのまま木へとぶつかると煙を発生させて、地面へと倒れた。

「空間を蹴って跳躍した?普通のジンガルなら思考力だけ優れているけど、このジンガルは判断力も優れているわ。」
「千尋の言う通り、確かに判断力も優れてるぜ。でも、ヒコザルは男気のある奴だ!!!簡単に倒れたりはしねぇよ。」
「確かにそうですよ!!!あのヒコザルは懸命に戦っている、此処で負けたら努力は水の泡です!!」
「これは男にしか分からねぇ物だ、千尋。春の言う通り、ヒコザルは懸命に努力してんだ!!!負ける筈がねぇ!!!」

その言葉を言った瞬間、ヒコザルは光に包まれながら立ち上がった。その後、ヒコザルは光を吹き飛ばし、〝モウカザル〟へと進化を遂げた。モウカザルは全身に炎を纏うとジンガルより素早い動きでジンガルを蹴飛ばした。

「あれは新技〝蹴手繰り〟ね。全身に纏う炎は〝猛火〟の効果よ、今なら炎タイプの技を素早い動きで命中させて大ダメージを与えることが出来る筈よ。」
「相棒が進化した!!!これでジンガルさえ捕獲すれば、良い事尽くしじゃねぇか!!モウカザル、火炎放射で焼き尽くせ!!!」
「ウッキィィッッ!!!!」

素早い動きで行動するモウカザルの火炎放射はリョウタの命令通りにジンガルへ直撃し、ジンガルは飛ばされた。

「いけっモンスターボール!!!!」

ジンガルを捕らえたモンスターボールは横に1回、2回と揺れ動くとカチッと言う音を立てて揺れ動くのを止めた。

「捕獲成功だ!!!ジンガル捕獲、大成功っ!!!ゆっくり休め、モウカザル。・・・・・・・念願の電気タイプか、次は飛行タイプが必要か?」
「確かに飛行タイプは空中戦には欠かせないポケモンだけど、空中を蹴るジンガルが居れば当分の間は空中戦対策になりそうよ。」
「僕もそう思うよ、亮太さん。」
「だなっ。良し、この調子で次のジム戦も突破すんぞ!!!」

第22話へ続く

Re: ポケットモンスター ソウルギア 【キャラ大募集】 ( No.62 )
日時: 2012/07/31 21:16
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: PAeJS2fQ)

〜第22話 Over Flare〜

様々な出来事と巡り合った803番道路だったが間も無く、次の町〝セラフキシティ〟へと辿り着こうとして居た。セラフキシティは数多くのスポーツ大会が開催される町でもあり、騒音の歓声が近づくにつれ大きくなっていく。

「飛行タイプを得意とするジムだったな。一先ず着いたらジンガルを回復させるか。ジム戦はその後だ!!!」
「気が少し早いわよ、亮太。セラフキシティまではまだ1km程歩く事になるわ、夜も近いし、今日は此処で寝ましょ。」
「若松財閥から勝手に持ってきた〝折り畳み式ビッグテント〟です、ポケモンに襲われると危ないのでこれで眠りましょう。」
「テントでも十分に襲われる危険性は有るぞ、爪で引き千切られたり。」
「大丈夫よ、亮太。この折り畳み式ビッグテントは柔軟性、耐久性、身軽さを何回もの検査で合格した物しか発売されないの。ポケモン対策も十分よ。」

折り畳み式ビッグテントを広げると一瞬で設立され、中には折り畳み式のベッドや枕が何個も保管して有った。面積としては家の半分程のスペースだが最高は家一つ分の広さを誇る。

「布団と枕が幾つも有るのは今後の仲間増加の為さです。」
「考えてるじゃねぇかァ、春!!お前を男として見込むぜ。・・・・・って何か来る!!!ポケモンが叫んでんだ!!」
「確かに森のポケモン達は騒がしい・・・・・。何が来るのよ、此処に!!」
「仮面を着用して片手に剣を持つ騎士の様な男?随分前に何処かで出逢った気がすんだが・・・・・・」
「オルガの森の不思議な男じゃない?仮面を付けてたし、確か腰に剣が有った。」

騎士らしき男は周囲にある木を蹴りながら、素早い動きで亮太達が居るテントに飛び降りた。その後、剣でテントを切り裂き、亮太へと話しかける。

「容訳貴様に出逢えた。オルガの森以来だから三日間ぶりか?俺は〝木ノ葉 疾風《コノハ ハヤテ》〟。一応ルーク団の一員だ。馬鹿げた攻撃したら殺すぜ。」
(ル・・・ルーク団!!!くっ、目の前に居んのに今は生憎の夜だ。ポケモン達は寝てる・・・・・。素手でやるか?)
「素手で殺ると考えているな、俺の瞳は対象の心を感じ取る。どんな攻撃をしようが軽々と避けれる。・・・・・・そして、俺は剣で貴様を殺す。まっ、そんな為に来たわけじゃねぇ。今からの話は良く聞け!!!」
「貴方がルーク団なら話を信じる訳にはいかないわ!!!」
「本当にそうか?之は俺が散歩してる時に聞いたんだがルーク団のボスはお前に対して〝終焉戦争〟を仕掛けるらしい。確かにお前はボスが嫌う存在〝鬼気〟の所有者だ。九尾はお前に負けた事に対して、死亡した。」
「正義の為に戦った俺が人を殺したって言わせてぇのか?」
「違う、九尾は己の意思で〝強化〟する事を決意したんだ。鬼気の所有者は一度だけ死亡しても蘇生するメリットが有るがその苦痛分、力を強化する。だがその強化は己の意思で抑え切れない程の威力だ。」
「だから何だってんだよ!!!」

亮太は疾風に対して怒鳴り声を上げ、自分が人を殺したという事を心の奥底で拒んだ。さらに亮太は怒りの勢いで全身に赤い炎を纏わせ、疾風に襲い掛かった。

「豪炎の鬼気———別名〝悪魔の炎〟!!!古代ポケモン〝煉獄竜〟の炎を纏わせて使用する鬼気を如何して亮太が使用出来るのよ!!!」
「鬼気所有者は誕生当時から全ての鬼気を所有している。しかし、全ての鬼気は最初から操る事が出来ず、感情の誤差に拠って新たな鬼気を習得する。」
「・・・・・・・突魂撃!!!」

亮太は片手に赤い革手袋を着用し、燃え盛る炎を纏わせると疾風の腹部を捕らえて衝撃波を撃ち込んだ。撃ち込まれた衝撃波は疾風を一瞬で壁へと飛ばした。

「成長は之からの様だな、ボスに検査を頼まれたんだ。検査は済んだ、お前を一発打ん殴ってく。」
「豪炎鎧《フレアメイル》!!!」
「グハァッ!!!熱風に俺の剣が負ける・・・・だと?まぁ殴る事は趣味じゃない、斬る事が全ての趣味だ。」

第23話へ続く


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