二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 光と闇の交差〜ぬらりひょんの孫〜 「闇夜の末に・・・の続編」
- 日時: 2012/02/22 16:03
- 名前: 妖華 (ID: qcmw4ZFX)
第一幕「平和な今」
「ふあぁぁぁぁ・・・」
あ、いきなり欠伸ですいません;
みなさんこんにちわ!
奴良組所属の妖怪、零闇です!
ただ今、若の護衛中。
ものっそい暇です;
私の担当場は屋上。
天気がいい〜。
ねぇむい・・・。
「女の子がそんな大欠伸して・・・」
上からした声。
この声は・・・
「首無サン」
「なんでサン付け?;」
「・・・ふぁ・・・」
またまた欠伸。
屋上の柵にもたれかかる。
ああ、柵まであったくなってるわ・・・。
「そんなに欠伸ばっかしてるとお嫁にいけ・・・てるか^^」
「はぁい。この欠伸ばっかしてる子は彼方の妻でぇす・・・」
そうです。
私、このイケメンな妖怪・・・首無の嫁なんです。
凄いでしょ?
こんなイケメンが私の・・・夫なんですよ!?
「どうしたの?具合でも悪いの?」
首無の手が額にあたる。
「具合は・・・至って良好ですねぇ・・・」
「じゃあどうかしたの?」
あ・・・。
なんか真剣な顔になってる。
「最近、寝不足でぇ・・・。今この陽気がこれ以上にない程、あったかくてぇ」
あああああ。
語尾が伸びまくりだわ・・。
「そっか」
首無は小さく返事して視界から消えた。
でもそんな事、考えるのも面倒くさい・・・。
ねみぃぃぃぃ;;
ぽすん。
「はぇぇ?」
「この方が眠りやすいでしょう?」
____今の状態は・・・首無サンに膝枕されてますね・・・;
私・・・;
なんか・・・・・・イケメンがドアップなんですよ;
はい;;;
「どうかした?」
そんな爽やかスマイルしないでぇぇ;;
なんか罪悪感が産まれるからァぁ;
「・・・」
にしても、天気いい〜なあ・・。
眠いなぁぁぁ。
よし。
寝よう。
まだ午前中だし・・。
他の人たちに護衛は任せて・・・・・・
「おやすみなさぁい・・・」
平和で。
楽しくて。
温かい今。
昔も全部、忘れてしまいそうなほど。
眩しい今、この時代。
- Re: 光と闇の交差〜ぬらりひょんの孫〜 「闇夜の末に・・・の続編」 ( No.5 )
- 日時: 2012/02/25 19:35
- 名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)
あらら
やっぱり起きちゃうんだ
- Re: 光と闇の交差〜ぬらりひょんの孫〜 「闇夜の末に・・・の続編」 ( No.6 )
- 日時: 2012/03/03 17:18
- 名前: 妖華 (ID: bPDqEDL.)
第二幕「少しだけの記憶」
「ぶえっくしょん!!」
はい。
皆さん今こう思ったでしょう。
色気なッ!!
うん。
自分でもそう思ったもん。
でも可愛いクシャミって難しくない?
難しいよね?
「寒!!」
え?
なにがあったかって?
今、昼寝から起きたら・・・
なんか真っ暗なんだよね;;
あれ?
私、寝たの午前中だったはず・・・。
あるぇぇぇぇ??
つか首無!
私の隣で熟睡してんだけど!
「今何・・・じ・・・」
思考停止中・・・・・・
開いた携帯の刻む時間・・・
「AM1:43」
えええええええええええ!?
ちょっ・・・
えええええええ!?
日付変わってるから!;
ええええええ!?
嘘ォぉ!!;
なんで起きなかった!?
私も首無もぉぉぉ!!
「・・・・・・」
落ち着け・・・。
どうせ今足掻いても、学校から出れない。
よし。
屋上で野宿だ!!
「うわぁぁ。星きれぇぇ!」
上には無数の光りが。
きれぇぇ!
でも・・・星を輝かせてる闇・・・。
これが私は嫌い。
私の名前と同じで・・・暗くて冷たい奴。
本当に冷たいのは、雪でも氷でもない。
闇
なのだ。
「ぅッ・・・」
少し。
本当に少しだけ、ゾクリと寒気が走った。
過去を拒絶するかのように。
忘れるのを許さない とでも言うように・・・。
ガリっ!
ギュッと握った右手の爪がコンクリートを引っ掻いた。
じんわりと血が滲む。
もう忘れたかった過去。
それと同時に忘れられない過去。
____あれはもう何千年も前の事。
私は妾の子だった。
母はいつも哀しげに庭を見つめ、私は世話なんてされたこと無かった。
そんな母は私が六歳の時、死んだ。
身寄りが無くなった私は父の元に引き取られた。
でも突然現れた、ましてや浮気相手の娘など・・・
対等にみられる訳、、、なかった。
「アンタはこれでも食べてなさい!」
「口答えするんじゃない!」
殴られ、蹴られ、幼い私の心は体は・・・刻一刻と”破滅”へと近づいていた。
そして私はついに、、、
殺された。
私の父は位の高い貴族だった。
そんな威厳高き左大臣に妾が、しかもその、子までいるのは、、、問題だった。
一言でいうなれば私は「邪魔」だったのだ。
そして、今上帝(きんじょうのみかど)に
殺された。
厳しい拷問の中、微かな笑みを浮かべる帝の顔は・・・今でも忘れない。
剣で貫かれ、毒を飲まされた。
「クルシイ・・・イタイ・・・イタ・・・イ」
この時、ポツリポツリと
私の狂気は、心を支配していく。
黒く。
残酷に。
”殺せ”と。
人間を殺せと。
「ニクイ・・・ニクイ…シネ・・・人間ドモ・・・」
ニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイ…
「憎い!!!!人間共よ!!」
人を憎んだ私の心は、妖怪へと姿を変えた。
私はその場にいた者を全て殺した。
「人間よ!ナゼ私を殺したァ!…私だけじゃない!罪のない者たちをナゼ!どうして! 殺したァァァァァァ!!!」
私を蔑んだ奴らを殺した。
拷問をした奴らを殺した。
都の人間すべてを殺した。
「こレでだれモ殺さレナいね…。えイえんニ・・・」
痛かった。
苦しかった。
憎かった。
こんなことがしたかったんじゃない。
ただ、言ってほしいダケ・・・・
「ワシの仲間にならんか?」
「仲…間・・・?」
「そうじゃ。主の力、興味がある。仲間になれ」
「・・・」
「お主が必要なんだ」
「!!・・・」
そう。
その言葉が欲しかったノ。
産まれた時から必要とされず、必要とされないまま死んだ。
もう要らないんじゃないかって。
もう生きている意味なんて無いんじゃないかって。
「ぅ…ッく・・・うぅ・・・わぁぁぁぁぁぁ!!あああああ!!!ㇵッ、、、うあああああああああああ!!!!」
大声で泣いた。
自分のものとは思えない程、大きな声だった。
ぬらりひょんは何も言わず、抱きしめてくれた。
本当の父より、父のようだった。
「うっ・・・あああああ…ゥぁぁぁぁ」
今思いだしても涙が出る。
もし今も、私は誰からも必要とされていなかったら・・・。
そう思うと恐くて怖くて、、、。
発狂しそうになる。
「…大丈夫だよ」
「!!」
いつの間にか起きていた首無が私を抱きしめた。
…暖かい・・・。
「ぅぅ…」
「ボクは零闇がいなくちゃ生きていけない。だから大丈夫だよ」
首無に過去の事は話していない。
なのに分かってくれる首無が・・・嬉しかった。
「首無は・・・必要としてくれる?」
「もちろん」
ツライ、哀しい過去。
そんなことはわかってる。
だけど、少しだけ、覚えていよう。
これが、生きた証だから。
- Re: 光と闇の交差〜ぬらりひょんの孫〜 「闇夜の末に・・・の続編」 ( No.7 )
- 日時: 2012/03/03 17:53
- 名前: 雛林檎 (ID: BA35VKfF)
悲しい……
悲しすぎるぜ……
- Re: 光と闇の交差〜ぬらりひょんの孫〜 「闇夜の末に・・・の続編」 ( No.8 )
- 日時: 2012/03/05 21:17
- 名前: 妖華 (ID: bPDqEDL.)
第三幕「音をたてて崩れてく」
「アンタたちはぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
・・・。
ただ今、皆からのお説教中…。
まあさ、一晩帰って来なかったんだから…しょうがないのかな;
なんか知らんが首無ニコニコ笑顔だし;
なにがあったの!?
とか
なにしてたの!?
とか・・・;
「いやなにもないから!;」
首無はさ、
「さあどうだろうね^^」
とか曖昧なこと言ってるし;
ドSだよね;
首無って;
うん。
知ってた^^;
「で、なんで零闇の目は腫れてるの?」
「ぅえ!?」
「なにその声」
あー…腫れちゃったかぁ;
なんとかなるって思ってたんだけどな・・・。
「いろいろ?」
*そんなこんなで一時間経過*
「ああーーーーー!!終わった終わった!」
廊下を歩きながら大きく伸びをする。
隣りの首無はクスクス笑ってる。
なんでそんな笑顔なんでしょうか;
この人は。
「ふふふっ^^」
「恐いですよぉ;首無さぁん;」
「だって・・・「零闇!!」…?」
「零闇!!」
この声・・・。
嫌だ。
来るな。
嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
向かってくる、小さな影。
聞き覚えのある甲高い声。
白い髪に灰色の瞳。
髪と同じで真っ白な着物。
小さな身長。
二つに結わかれた髪。
全てが私の嫌いな人物と一致する。
「……ひ…日花里……………」
「久しぶりだね。零闇」
嫌だ。
ばれたくない。
もう少し。少しでいい。
みんなといたいよ。
「幹部会の長がなにしてるの?その人誰?」
「!!!???」
首無が驚いた顔をした。
嗚呼。
壊れてく。
私の幸せだった日々が。
消えていく。
私の心が。
崩れてく。
私の全てが・・・。
今、全てが終わる音がした。
- Re: 光と闇の交差〜ぬらりひょんの孫〜 「闇夜の末に・・・の続編」 ( No.9 )
- 日時: 2012/03/06 19:49
- 名前: 雛林檎 (ID: BA35VKfF)
え———!!!!!!
誰やねん!!
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