二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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わたしに××しなさい!
日時: 2012/02/22 22:53
名前: ましろ (ID: C.jqmLcJ)

私の大好きな遠山えま先生のマンガを

小説にしたいと思います!!

初めての投稿なので至らないところも

あるかもしれませんが読んでいただければ

光栄です!


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Misson.1 わたしを好きになりなさい! ( No.1 )
日時: 2012/02/22 22:54
名前: ましろ (ID: C.jqmLcJ)

       

     Misson.1 わたしを好きになりなさい!
  
 
私はヒミツのケータイ小説家ユピナこと氷室雪菜

生まれつき目つきが悪いのと冷え性で『絶対零度の雪女』と呼ばれ

いとこの晶以外だれも寄り付かなくなっていた

昔から誰かを観察して妄想するのが楽しくてそれを小説にしたら

こんなに人気になってしまった次はだれをモデルにかこうか


じーーーっ

「な…なんか今日いつも以上にガン見してきてない?」

「シッ!目を合わせちゃダメっ!!」


(次はだれをモデルにかこう♪上松くんもなかなかいいし

 小宮さんもいい味出してるし…みんな主役級のキャラクターだな♪)

「ん?北見!北見はおらんのか?」(ん?)

「おいっだれかきいとらんのか!?」

「すみませんっ!!」

「北見時雨……きてますっ」

「北見!!どうした委員会か?」

「時雨朝から仕事だったんだぁー」(いつも同じ物腰…)

「いつも笑顔で片付けちゃうしーっ」(いつも同じ笑顔…)

「ほんと時雨って…」(ほんとこいつは)

「かっこいーよねぇー」(つまらない人間だな…)

(あいつだけはなんの小説のモデルにもならんな)


【休み時間】

「でさーユピナの小説さー毎回面白いよねぇー」

(まさか自分たちがモデルとは思わないだろうな…)

「でもさぁもうちょいあれがほしいよねぇー」(ギクッ)

「わかるーっ!!ユピナのアレ読んでみたい!!」

「そーそー!!アレだよねーアレ!!」

「ラブがほしいよねぇーっ」

「もっとドキドキしたいよねぇー」「あっても友情どまりだもんねー」

(ラ…ラブ!!)

もぐもぐもぐ…

「え〜〜べつにムリにかかなくてもいいんじゃない?」

「じつはラブを期待するメールがものすごい数きてるんだ…」

「気になってはいたが…まさか自分のクラスにまで…」

「でも…ラブなんてかけそうなの?」

「いやわたしじゃ一生かけない気がする…」「えっ」

「どーゆーことっ?」「想像つかんのだ…」

「友情ものや夢を追う話はまわりを観察してかけたが…」

「ラブだけは自分で経験しないとかけない」(でも…)

「わたしにラブの経験は…できん」

「…あのさ雪菜ちゃんは雪菜ちゃんのしたいようにしたらいいよ」

「いままでもそうしてきたでしょ?」(わたしの…したいこと…?)

「そう…だな」(わたしは読者に喜んでもらいたいっ!!)

「ユピナ流のラブ小説をかいてやるっ!!」

(そしてこの壁をのりこえてやる!!)

(わたしなりのやりかたで見つければいいんだっ)

「…しかし…とはいうもののどうすれば?」

「時雨…あの…わたし…時雨が好きなの」

(おぉっ!?クラスの…相沢さん?)

「まえにおちこんでたとき…時雨が『元気だして』って

 手…にぎってくれたときから…ずっとドキドキしてて…」

(手をにぎられてから…ドキドキ…?)

「だから…」「ごめん」

「……オレいままできみのことそーゆー目で見てなかったから…」

「友達ってことでいいかな」「そっか……」

「きいてくれてありがと…じゃあねっ」

「あっ!氷室さん」(ちっきずかれたか……)

「オレわかる?同じクラスの…」「北見時雨」

「あっうれしーなきみと話してみたかったんだ」

「モテモテじゃないか」「そんなことないよ変なとこ見せちゃったね」

「ほんとオレなんかのどこがいいのか…」「同感だな」

「おまえいつも同じ顔だもんな」「え…」

「北見−わるいすこし手あいとるか?」「あっはい」

「ふむ」(手をにぎられてドキドキする…形から入る恋愛もあるのか)

(だとすると…恋愛のシチュエーションを体験すれば…
 
 ラブを味わえるんじゃないか?)

「でも…わたし相手にだれがやるんだ?」(晶じゃかわいそーだし…)

「ん?誰かの生徒手帳…?うちのクラスの女子の名前…と

 なんだ?このチェックわたしのところだけない…」

「……!これっ…」(これを使えばっ…!!)


【放課後】

「くそっどこいったんだよっ!あれがないとっ」

「あなたのさがしているものは…金の生徒手帳かい銀の生徒手帳かい」

「氷室さん…あっそれオレの拾ってくれたの?」

「北見殺人者が証拠を残さないように自分のヒミツは手元に

 おいておかないほうがいいぞ」

「おとした女子の名前と告られた日付と状況そして残りの人数」

「私で最後の一人だったみたいだなとんだ女たらしというか」

「なんで?優しくしたらかってに好きになって告ってくんのはあっちで

 オレはなんにもしてないよ?」

「まっおもしろいからいいヒマつぶしにはなったけどさ」

「でも氷室さんでコンプリートだったのになー」

「…なんで猫かぶってんだ?お前…」

「え…べつに?生きるのにそっちが楽じゃん」

「優しくすれば女にもてる話をあわせれば男にウケる
 いい子してれば大人はすぐ信頼するし空気よんで
 てきとーに相手してるのがいちばん楽なんだ…よっ!!(バッ)」

「ふふっはい残念ごめんねー人気者がこんなんで」

「…いや相手は…お前に決めた」(バサッ)

「なんだよこれっ」「全ページコピーとっておきました」

「このヒミツだらけの生徒手帳…バラされたら楽に生きるどころじゃ

 ないだろうな」

「お前…なにが目的だよ…」「わたしのこと好きになりなさい」

「…は?なっ…なんだよそれオレのこと好きなのかよ」

「経験したいだけ」

「わたしを好きになって、手をつないだり、だきしめたり、キスしたり

 愛の告白をしなさい!!」

「は…はぁっ!?なんでんなことそなくちゃ…」

「お前に選択の余地はないよ」

「じゃ…まずは手かな」

「はっ変な奴性格よりもけっきょく顔がいいってわけだ」

「べつにお前の顔なんてどうでもいいなにより
 
 お前が相手なら良心もいたまない」

「つめてっ!!お前の手ほんとに雪女かよっ!!」

「うるさいな冷え性なんだよそれよりいいところなんだから

 つづけなさい」

「指先だけじゃなくて…もっと…手の…中まで…」

(彼の…手の温かさが…だんだんと伝わってくる…)

「性格は冷たいのに手は温かいんだな」

「オイッ!もういいだろっ」「ダメ」

「同じ体温になるまでつないでる」

(手のひらも…指の先も…あなたの熱であつくて…ジンジンする)


こうして…おたがいに好きでもないニセモノの恋愛体験がはじまった…


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