二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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漆黒の美少女来たれり〜デュラララ!!〜
日時: 2012/03/18 21:43
名前: 甘楽 (ID: dTbIpO5j)

初めまして!甘楽です!そうでない方はこんにちは!調子乗って
前に更新してたのいつの間にか消えてたので・・・
ではお決まりのオリキャラ紹介!!ジャカジャーン!!(←効果音)

名前・絢榎院鮮加(あやかいん・あざか)

歳・16歳

性格・傲慢で大雑把なボクっ子少女。ほぼ笑みを絶やさない。
   不機嫌な時はとことん不機嫌な顔をする。特に面白く無い時は
   無表情。無邪気に笑う時もある。表情は豊か。

設定・由緒正しき家柄に生まれた少女。産まれながらに不思議な能力
  を持った少女。家の人間や親族からは崇められている。それが
  嫌で鮮加は13歳で家をでた。現在は高校には通ってない。 

能力・悪霊退治。能力を利用して生計を立ててる。

容姿・神々しさを感じさせる妖艶に美しい美少女。普段着と仕事の
  時にゴシックロリータ。外出の際はゴシック系の洋服。常に服に
  腰につけるポシェットに『仕事道具』が入ってる。髪形はツイン
  テールでロールがかかっている黒髪少女。肌は全く日焼けはして
  いず透き通るように真っ白。

サンプルボイス

「初めまして。僕は絢榎院鮮加だ。君は——助けてほしいか?」

「馬鹿じゃないの?!///僕がそんなの欲しがるわけないだろ///!!」

「面白い事件じゃないか。骸骨が歌い踊るだなんてねぇ」


ファミ通文庫の「B.A.D.」からネタを少々(?)頂きました。
あれは素晴らしいので読んでみてください!(←あれ、宣伝?)
それはさて置き本編へ!

ミステリアス・ラブだけどアーユーok?「イエー!」な方はどうぞ!

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Re: 漆黒の美少女来たれり〜デュラララ!!〜 ( No.1 )
日時: 2012/03/20 20:27
名前: 甘楽 (ID: dTbIpO5j)

第一章【怨念骸骨】各話タイトル《待ちぼうけ男とゴシック美少女》

嗚呼。また聞こえる・・・カラカラカラとプラスチックで硬い物を
作り、何本かを運んでくるような音が俺の耳に粘つき、纏わり付く。
止めてくれ止めてくれ止めてくれ止めてくれ止めてくれ止めてくれ
骸骨が低い声で俺の罪の歌を浪々と歌う。カシャリカシャリと操られ
るように俺の前で踊り続ける。骸骨に表情など無いのに分かるんだ。
俺には理解出来るんだ。俺が骸骨を恐れて叫び、藻掻き続ける姿を
見て骸骨は確かに笑っていたんだ———

             ♂♀

「いやいや。待たせて悪かったねぇ、折原君。どうにもこうにも
 僕は時間に融通が利かないんだよ」

「あなたの場合は融通ではなく面倒なだけでしょう?菓弥(かや)
さんが俺の家分かんないっていうから、じゃあ此処で一時に待ち
合わせってメールでやり取りして何分経ったと思ってんの?30分
だよ?!俺30分間も俺は待ちぼうけしてたんだよ?!何プレイ?!」

青年——折原臨也は待ち合わせ場所の定番、「いけふくろう」前で
絢榎院という少女に喋り口調を途中から砕けさせて怒声を放つ。叱ら
れた少女は肩をすくめて苦笑気味に笑いながら謝罪する。

「何プレイでもないさ。すまなかったよ折原君。『仕事』の報酬は
 倍にするよ。これで勘弁してくれ」

臨也は片方の眉をほんの少し吊り上げ、少し悩み、返事を返す。

「本当ですね?菓弥さん?」

絶世の美少女。その名は———絢榎院鮮加「あやかいんあざか」と
読む。二人は臨也の家に歩いて行く。

「ねぇ折原君。君さ、僕に説教した時また途中から敬語じゃなく
なったよね?いい加減統一したらどうだ?」

「どっちが良いか分からなくなりますから両方でいきます。
 菓弥さんだってキャラ統一できてないじゃん」

「それは初対面の人だろう?初めて会う人には敬語が常識さ。
 完全にとは言わないよ。出来る限り敬語を使わないで喋って
 くれたまえ」

鮮加は眉根を寄せ、不機嫌そうな顔をして臨也に言う。臨也は
根負けしたような顔をして言う。

「・・・ハァ。分かったよ出来る限り直していくよ。これで
 いいんでしょ、菓弥さん?」

鮮加は口の端に弧を描き満足気に笑う。その表情は夢のように現実味
が無く美しい。現実味が無いことに付け加えると彼女の容姿だ。
ロールのかかったツインテールの綺麗な黒髪。ゴシックロリータ系の
洋服。黒と白のストライプのニーソックスで白い脚を包み、半袖の
ゴシックの洋服に黒いレースの丈の短いスカート。全てが黒で彩られ
ている。
鮮加が通る度に通行人達は鮮加に目を向ける。臨也は3年間
鮮加と一緒に居たのでもう慣れてしまっている。自然と少し二人の
会話に間が出来た。沈黙を破ったのは以外なことに鮮加であった。

「そういえば折原君」

「はい何で、いや、何、菓弥さん?」

臨也は返事を返す時に敬語になりかけたが、すぐに言い直してフレン
ドリーな喋り方をした。鮮加は小首を傾げて不思議そうに臨也に問い
かける。

「何時になったら折原君の家に着くんだ?僕達はあても無く歩い
 ているようにしか思えないんだが」

「俺の家に着くには新宿行きの電車に乗らなきゃダメだから、
 もーちょっと時間掛かるよ。あ!駅見えて来た。ほら、急ごっ!」

臨也は鮮加の右手を優しく握り締め、駅に向かい走り出した。鮮加は
自分の手を握る臨也に目を見開き、驚いたように臨也の後ろ姿を
見つめていた。

Re: 漆黒の美少女来たれり〜デュラララ!!〜 ( No.2 )
日時: 2012/03/18 22:01
名前: 甘楽 (ID: dTbIpO5j)

【怨念骸骨】 《二人を乗せた電車》

————駅 ホーム内にて————

臨也と鮮加は駅のホームで電車を待っていた。臨也は鮮加を見て、
電車に乗る前にやらせなくてならないと思ったことを言う。

「菓弥さん。携帯は電源を切るか、マナーモードにしてよね」

「ん?そういう物なのか?」

鮮加はキョトンとした顔で子供が初めて電車に乗るようなことを口に
した。臨也は愕然とし、混乱したように鮮加に問いかける。

「え・・・?菓弥さんて電車とか乗ったこと無いの?!今まで遠くに
 出掛ける時とかどうやって行ってたの?!」

「いつも車で出掛けていたに決まってるじゃないか。電車で出掛ける
 と言ったら女中が『車でお出掛けになってください』ってしつこく
 言うもんだから、僕は一回も電車などには乗ったことは無いのだ」

鮮加は携帯をマナーモードに設定しながら長々と喋る。鮮加は愉快そ
うに微笑み、口の端で弧を描く。臨也はその姿を無意識に言葉を
失い、美しいと思った。
臨也の心の内を読んだかのように電車が甲高い音を鳴らし、二人の目
の前で急停止する。ホームのアナウンスが掛かると同時に電車の扉が
自動的に折り畳まれるように開く。臨也は電車に乗り、続いて鮮加も
乗り込む。後に数人ほどが電車に乗り込む。
電車の中は午後だか空いていた。二人は近くの席の隅に腰を下ろし
た。鮮加は椅子の一番端に座り臨也はすぐ横に座る。鮮加の座る姿は
まるで人形が座っているようにも思える。電車に乗る20人程度の
乗客も紅迦に目を向けて、小声で

「天使」「西洋人形がいる」「美人だ」「家に飾りたい。てか、連れ
 て帰りたい」「結婚してください」「色白い///」「あれ、本当に
人間か?」「バッカ!天使だろ」「あーめっちゃ身体触りてー///」
「おいそれセクハラwwwwでも、同感///」

臨也は目を細め、目の前を睨み付け冷や汗をかきながら思った。

(これ、満員の時とか、一人の時とか、夜の時とか、立って乗ってる
 時とか絶っっっっっっ対、ダメだ!!!セクハラとかされる!!!
 いろいろ危ねえええええ!!!!誘拐とか、売春とか、援助交際と  か、後ここでは言えない事とか、その他もろもろ!!!)

とか臨也は思っていた。臨也は少し俯いている鮮加に声を掛け、柔和
に微笑み「どうしたんだい?」と小首を傾げた鮮加に話し出す。

「ねぇ、菓弥さん。絶っっっっっっ対に一人で電車に乗っちゃダメ
 だよ?」

「え?どうしてだい折原君?」

「(わー!筋金入りのド天然だよー!←臨也思考)菓弥さんの心と
 身体が危ない意味で危険です。超危険だからです。(汗)」

「ふぅん・・・何だかよく分からないけど、なるべく折原君と乗る
 ようにするよ」

「なるべくじゃなくて絶対!!!(怒)」

鮮加はショげたような顔になりながらも渋々頷いた。その時、電車が
急に止まった。いつの間にか二人を乗せた電車は新宿に着いていた。


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