二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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レッドレイヴン 執行人達の運命
日時: 2012/05/06 13:46
名前: 夜桜色の刻印 (ID: st6mEGje)


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「おい、ついにこっちに来たってよ」
「ホントかよ。唯でさえアイツらに脅えてるってーのに」

夜の街角に囁かれる噂。歩く処刑器具、執行人。彼らは、「一人をころす事で千人を恐怖させよ」というスローガンの元、判定書に従い、刑を執行する

「用心しないとな」
「ああ。こっちの縄張りに一歩でも入れてやらねえよ」


 同じころ、北西部の町、デリシア

「おいおい、お前、俺らに勝てると思ってるのか?」

余裕の笑みを浮かべ、銃を構える男達。目の前には教会しかない。しかし、銃口は教会の天辺、十字架に向いていた
 十字架に人影がある。不意に、雲から月が出、人影の姿が晒された
 血を溢したような赤い服。フードからのぞく銀色の髪。その手には東国の剣、「刀」が二振り

「redravenXIII(十三番目の執行人)白刃の銀騎士シルヴァーナイト……!!」

男の一人が声をあげる。その声に男達は震撼し、動揺した。政府の特殊機関、レッドレイヴンの執行人の一人、シルヴァーナイト。その執行人に遭った者は一人残らず消されるという恐怖の噂がマフィア達の間では当たり前であった
 今まで静かだった執行人が言葉を発した

「デリシア2番地区、ミケーレ・エルツィオーネ。武器密輸の疑い」

凛とした、静かな女の声だった
 エルツィオーネといえば、デリシアの大規模なマフィアで、周囲の中小マフィアを取りこんでいるファミリーである
 その言葉を聞いた男達は皆一斉に銃を発砲し始めた。大きな威力を持つ銃弾が大量に向かうなか、女執行人は片方の刀を風車のように回す。すると、ギギンッ、と音を立て銃弾が全てはじき返された
 男達が圧倒されるなか、執行人がまた口を開く

「違法武器所持を誘発する疑いがあると報告あり」
「くそっ、やれ、人数で勝てるだろ!」

男達の頂点とみられる男が吠える。その声で男達が覚めたように銃を連射し始める。しかし、これも全て弾き返された。教会の庭には大量の銃弾が落ちていく

「調査の結果、現状を乱す危険分子と判断。よって速やかに————」

うわああ、と声をあげ、男の一人が逃げ出す。その後を追うように皆一様に逃げ出した。まるで、最後の一言を聞くとこの世に二度と戻れぬかのように
 しかし、執行人は十字架から飛び降り、驚きの速さで男達に追いついた。容赦なく白刃を煌かせ、男達に向ける

「刑を執行します」

      闇色の夜空に、赤い鴉が舞った

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Re: レッドレイヴン 執行人達の運命 ( No.1 )
日時: 2012/05/06 13:57
名前: 闇色グラフィティ(元神咲 祐) (ID: n1enhNEv)
参照: http://

こんにちは!
この間は、感想をありがとうございました。
夜桜色の刻印様もレッドレイヴン二次小説を書かれるんですね!
楽しみにしております。
オリジナルキャラがカッコいい感じですね。更新が楽しみです。
それでは、また失礼します。


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