二次創作小説（紙ほか）※倉庫ログ
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- 【ダンボール戦機Ｗ】バン×ヒロと過去の追憶 ☆完結☆
- 日時： 2012/08/30 14:28
- 名前： レッド ◆mAzj/Mydf. （ID: hSo8a19A）
- 参照： http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=24289
ダンボール戦機Ｗの小説を描いているレッドです！
上記の参照に【バン×ヒロと黒影の亡霊】の小説のアドレスを載せました。
興味がある方は読んでいってくださいね♪
こちらは第２０章で完結しておりますが、番外編も収録しております。
第１作【バン×ヒロと黒影の亡霊】に続き、新作を描くことになりました！
第２作・・・そのタイトルはッ！！
【バン×ヒロと過去の追憶】だ！！！
バン＆ヒロだけでなく、バンの幼馴染である人見晴香も登場！
前作に続き、ラン、ジン、灰原、郷田、仙道も登場！！
この小説では、ヒロの幼馴染が初登場！
前作ではヒロの記憶により登場していたが、今回は初登場させることにした。
前作で初登場したゴトリック＆フォークスの凸凹コンビも登場！！
２人がどんな風に出るかはお楽しみに！！
そして・・・ハルがアメリカに住んでいた時の幼馴染だったルーク・タイロンも初登場！
前作では、ハルの記憶により登場していたが・・・今作では、どのように登場するのか？
優騎那のオリキャラであるジュリア＆オリビアの姉妹がイナゴの小説より友情出演決定！！
登場予定：第１８章〜第１９章あたり
【本編：ストーリー構成】
第１章〜第５章（キタジマ模型店まで）
第６章〜第１０章（謎かけ編）
第１１章〜第３０章（謎解き編）
全３０章で完結しました。
今まで応援ありがとうございました！
【番外編：ストーリー構成】
第１章〜第６章：修学旅行編
第７章〜第１０章：謎かけ編
第１１章〜第２５章：謎解き編
全２５章で完結しました。
今まで応援ありがとうございました！
【新作の予定】
新作の予定はないのですが、第３作として決めていた小説の連載再開をする予定です。
【レッドからのコメント】
この度、【過去の追憶】の続編となる【バン×ヒロと怨炎の幻想】の小説を連載再開することにいたしました。
現在は第５章or第６章まで進んでいるので、これからは第３作の小説に遊びに来てくれると嬉しいです。
今後は第３作を執筆していくので、応援よろしくお願いします！！
【お客様】
優騎那：イナイレ、ワンピースの小説を書いてる人です！ 私の友達で仲良くさせてもらってるぜ！！
ゴトリック＆フォークスの凸凹コンビ、オリビア＆シュリの姉妹コンビをオリキャラとして出させてもらってるぜ！！！
聖：前作【黒影の亡霊】の番外編で出会った友達。ダン戦が大好きで気が合い、一番の友達。イナイレの小説を書き始めた人だけど、桃香ちゃんが可愛い！！
姫佳：この小説の展開が凄いと言った人・・・この子もイナゴの小説を書いてて、結構面白い！
ティアラ＆ラティア、ここちゃん、輝姫の主役４人・・・かわいいぜ！！
ryuka：リク・相談掲示板で知り合った友達です。ルークとナオのスーパー英語タイムが凄いとか言ってくれた人！！ 小説は後で見に行きますぜ♪
サリー：優騎那の小説で知り合った友達！ しかも私の小説を面白いと言ってくれた人であり、二次（紙ほか）と二次（映像）でワンピースの小説を書いてますぜ♪
凛々：凛と呼ばせてもらってるぜ・・・この子はイナイレの小説を書いておりまする！ 亜夢たん可愛いぜ！♪
黒：初めて、この小説にコメしてくれた人です。サリーさんの小説で知り合いましたが、今はシリアス・ダークで小説を書いてるぜ！！ 文章が上手いと言ってくれたのでありがたいです♪
広瀬楓：イナイレの小説を書いてる人です。フィーネちゃんとフィーゴちゃん可愛いぜ！ 橘嬢カッコイイ！！ そして、私のことを神だと言ってくれたぜ！！
未熟な探偵シャーリー：名探偵コナンの小説を描いている人だけど、文章力がなかなかありそうで凄く上手い！ アイリちゃん可愛いぜ♪
伊莉寿：姫佳の小説で知り合って仲良くなった人。友達だけど、ダン戦好きで気が合って話しやすい！ この人もイナイレの小説を描いてますぜ♪
赤獅子エンザ：この人もダン戦の小説を描いてますぜ♪ しかもヒロとアスカが悪役になるっていう話・・・何かストーリーが気になるぜ！
霜歌：３年前にここで知り合って仲良くなった友達。以前、レイトンの小説を描いていた時にコメしてくれた人です。２年ぶりに戻ってきたぜ！ 今は二次（映像）でポケモン小説の短編集を描いているぞ！！
茅：楓が描いている黒子のバスケ小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、サトミちゃんに関する小説を描いておりますぜ♪ 凛太君カッコイイ！
風風：初めてダン戦Ｗの小説に来てくれた人。文章の表し方、ストーリー構成などが上手いと言ってくれたぜ！ 友達だけど、イナイレの小説を描いておりますぜ♪
大哲人２７：リク・相談掲示板で書き手の方を募集していたので、その時に知り合って仲良くなった人です。シリアス・ダークでスレを立てたのですが、執筆者として頑張って描いていきますぜ♪ 友達で仲良くしていただいています。
シエル：この小説に初コメしてくれた人。ここでポケモン小説を描いておりますぜ♪ 友達だけど、仲良くさせてもらってます。
レイちゃん、可愛いぜ！！
桜花火：この小説に初コメしてくれた人です。ここでイナイレの小説を描いておりますぜ♪ 友達だけど、仲良くしてもらっています。文才が凄いと言ってくれたので、凄く嬉しいぜ！
【頂き物：リク小説】
>>337
凛：「昔の記憶」
イナイレのリク小説として頂きました！
和輝君と亜夢たんの幼馴染コンビ可愛い！！
【番外編】
登場人物設定 >>702
修正したので、初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
分かりにくいかもしれませんが、私なりに考えて描いてみました♪
姫佳のオリキャラ >>729
→輝姫＆ティアラの登場人物設定
番外編で姫佳のオリキャラを起用することが決定しました！
登場予定：輝姫は第１３章で登場しました。
ティアラは第１４章で登場しました！
>>857 クラリス家の設定（ティアラ＆輝姫の自宅）
なぜか凄い設定になっております！
しかもスポーツできるとかそう言ったもの、いろんな秘密が隠されているぞ！！
【レッドからの連絡】
シリアス・ダークでミステリー系の小説を描くことになり、２年ぶりの最新作を手掛けます。
今までにないジャンルでオカルトという変わったミステリアスな小説に挑戦することになりました。
得意なジャンルはミステリーですが、オカルト＆ホラーも取り入れた本格的なミステリー小説を描く予定です。
タイトル：怪奇合宿 呪われた幽霊伝説の謎
この小説についてはリク・相談掲示板で知り合った大哲人２７さまのスレで話し合いながら、主にストーリー構成などを考えております。
ストーリーは私が執筆することになる予定ですので、初の長編ミステリー小説に挑むつもりで頑張っていきたいです！
8/24(金）より連載開始しました！
ぜひ見に来てくださいね♪
これからも頑張って描いていきますので、応援よろしくお願いします。
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- Re: 【ダンボール戦機Ｗ】バン×ヒロと過去の追憶 ( No.41 )
- 日時： 2012/06/25 10:36
- 名前： レッド ◆mAzj/Mydf. （ID: hSo8a19A）
（ストーリーモード：バン）
一方、バンはゴトリックのＬＢＸであるグウィネヴィアの猛攻に耐えながらも何とか凌いでいた。
「ヒロの方はブレイクオーバーか・・・」
ヒロのペルセウスがやられた瞬間、俺もそろそろ反撃を開始しないといけないかもって思った。
だけど・・・グウィネヴィアの攻撃に耐えることが多かった。
「おらおら、反撃してこねーのかよ？」
ゴトリックが俺を見て呟きながら、ニヤリと笑った。
だったら・・・俺もそろそろ反撃開始とするか！
「こっちもそろそろ行くぜ！」
カカカッとＣＣＭを打ち出す。
エルシオンがエルシオンハルバードと盾を持ちながら、素早くスピードを上げた。
「何ッ！？」
不意を突かれたゴトリックはＣＣＭを打ち出しながら、グウィネヴィアを操作してかわしていく。
すると、グウィネヴィアの背後に回した瞬間・・・エルシオンハルバードを振り回しながら攻撃した。
「うわぁー・・・不意を突かれたな」
「どうだ、俺もなかなかやるだろ？」
フンッと調子に乗りながら言う俺を見たゴトリックは余裕を醸し出しながら笑った。
「それはどうかな？」
「えっ・・・？」
エルシオンの前にいたはずのグウィネヴィアがいない。
まさか、攻撃をかわした？
「なっ・・・」
「そろそろ、こっちも決着をつけなきゃならねぇな」
ゴトリックはＣＣＭを打ち出した。
グウィネヴィアがジャンプしながら、ガトリング銃を打ち出した。
その同時に、エルシオンはその猛攻を凌いでかわそうとしたが・・・いきなり、ゴトリックが叫んだ。
「必殺ファックション！」
「何ッ！？」
ここまで来て、必殺ファックションだとォー！？
【アムールアックス】
ローズカラーの竜巻を起こし、その竜巻を斧のように振り下ろした。
そのダメージを受けたエルシオンはブレイクオーバーした。
「すげぇ・・・」
なんて強さだ。グヴィネヴィアの攻撃・・・思ったよりも活発すぎる。
俺もさすがに持ちこたえたけど、ゴトリックなりに身につけたんだろう。
「ゴトリック、負けたよ」
「へへっ、おれたちの勝ちだね」
ゴトリックはそこにいたフォークスとバトンタッチしながら喜んだ。
ヒロが俺のところに来た。
「バンさん・・・負けちゃいましたね」
「うん、２人の攻撃には参ったよ」
苦笑しながら答えた俺はハルと尚志を見た。
「バン、よく頑張ったね」
「うん・・・負けちゃったけどね。ある意味、楽しめたかな」
そう言って笑ったのと同時にＣＣＭが鳴った。
「はい？」
テレビ電話に出た。
電話の主は母さんだった。
『バン！ あんた、いま何時だと思ってんの？』
店内に怒鳴り声が響いた。
いきなり怒鳴りつけるなよ・・・店長たちに迷惑かけるじゃないか。
外を見ると・・・もうすっかり、夜になっていた。
「ゲッ・・・ヤバい、バトルしてて忘れてた。ごめん、今から帰るよ」
『まったく、もう・・・キタジマにいるのね？』
「そうだよー！ ハルたちも一緒だから大丈夫だ」
ハルたちを見たのと同時に溜息をついた。
こりゃ、そろそろ帰らなきゃいけないかぁー！
『分かった。すぐ帰りなさい、良い？』
「うん、後でね」
そう言って、ＣＣＭを切った。
同時にハルが心配そうに話しかけた。
「今の電話・・・お母さんから？」
「うん、すぐ帰れってさ・・・ってわけで、俺たちは帰るよ」
ゴトリックとフォークスを見た。
「みんな、気をつけて帰れよー」
「あぁ、じゃあな！」
バンたちはキタジマを後にして、それぞれ自宅に戻ったのだった。
- Re: 【ダンボール戦機Ｗ】バン×ヒロと過去の追憶 ( No.42 )
- 日時： 2012/06/25 11:11
- 名前： レッド ◆mAzj/Mydf. （ID: hSo8a19A）
第６章 ナオが見た悪夢とは？
（ストーリーモード：ナオ）
夢の中は真っ暗になっていた・・・というのも、周りを見渡すと何もなく、うっすらと暗く感じる。
何で暗いんだろう？
「加瀬奈緒美・・・いつか会えるのを楽しみにしているよ・・・」
どこからか聞き覚えのない声が聞こえたので、すぐ振り返った。
「誰なの・・・？」
その声・・・どこかで聞いたことのあるような気がする。
でも、記憶がないため・・・なかなか思い出せない。それにしても、どこかで思い出す必要があるのかもしれない。
「ククク・・・その時まで楽しみにしてな・・・」
「ちょっ・・・」
同時にガバッと起き上がった。
「ハァハァ・・・」
日差しのカーテンが外から明るく照らし出されている。
「ゆ、夢だよね・・・？」
ビクビクと怯えながら起きた。何で寝れないんだろう？
入学式から１ヵ月経った今、席替えしたから大丈夫だと思うんだけど・・・ヒロたちがいるから大丈夫だよね。
「とりあえず、起きるか・・・」
モソッと毛布を弾き飛ばして起きた私はいつものように、朝食を済ませて歯磨きをした後、両親に挨拶した。
「行ってきます・・・お父さん、お母さん！」
「行ってらっしゃい」
小野家の両親は結構、思ったより優しい人たちだ。
私の大切な家族でもあるし、仲良くさせてもらってるんだ。
「おーい、ナオ！」
アホ毛の高い声を発した少年が駆け寄ってきた。
大空ヒロだった。
「おはよーヒロ」
「うん・・・どうしたの、ナオ？」
心配そうに見たヒロは首を傾げた。
「気にしないで良いからー！」
「・・・？」
そう思ったヒロはまぁ、良いかと言って笑った。
学校に着いて、私たちは教室に入った。
「おはよー」
尚志たちが挨拶してくれる。私の席は窓際の席で一番後ろだ。
ヒロの席は私の後ろの席、尚志は私の隣、ヒロの隣の席が菊池貴子。
「ナオ、あんた・・・クマができてるよ」
「えっ・・・」
タカ（菊池貴子）に不意を突かれた。
タカ・・・そこまで言う？
「ホントだ・・・でも、気にしないでね」
「・・・・・・」
ヒロは怪訝そうに私を見ながら、溜息をついた。
優しいヒロのことだから・・・気にしてないけれど、幼馴染なのか分かんない。
本人は幼馴染だよって言ってたけど・・・何か引っかかるんだな。
でも、尚志たちもいるから大丈夫だと思うッ！
- Re: 【ダンボール戦機Ｗ】バン×ヒロと過去の追憶 ( No.43 )
- 日時： 2012/06/25 11:43
- 名前： レッド ◆mAzj/Mydf. （ID: hSo8a19A）
そう信じるしかなかった。
あの悪夢が出てきたら・・・どうしようって言うのが不安だった。
「・・・・・・」
思い出したくない、辛い記憶のこと・・・それを思い出そうとするにも思い出せない。
「ナオ、何か悩んでるみたいだけど・・・」
後ろの席に座っていたヒロが心配そうに私を見た。
気にしないでほしいんだけど・・・いや、そういうわけにもいかないか。
ヒロのことを思い出すにも苦労してしまうのは、確かだが・・・負担になるから止めた。
「気にしなくて良いよ」
「ちょっ・・・」
ヒロが心配そうに言ってくれているのに、あんなこと言うのが辛かった。
英語の授業中、私はスラスラとノートに書きながら、あることを考えていた。
悪夢の正体を掴んで、そいつに対抗したいということだった。
「うーん・・・」
頭を抱えながら考え込んでいると・・・ツンツンと背中を叩く音がした。
後ろを振り返ると・・・ヒロが紙を持っていた。
「（これ読んで）」
ヒロの口をゆっくり読みながら、１枚の紙を受け取った。
何が書いてあるんだろう？
【昼休み、話があるから・・・良いかな？ ヒロ】
話って何よ・・・まぁ、良いけどさッ！
昼休み、ヒロに連れられてきた場所は体育館の裏だった。
「ここなら、気軽に話せるだろ・・・」
ヒロは周りに置かれている机と椅子を見渡しながら呟いた。
「こんなところまで連れてきて・・・どうしたの？」
「さっき、話があると言ったよね？」
ヒロが腕を組みながら答えた。
話って・・・まさか、今朝の続き？
「クマのこと？」
「そう、目の下にできているクマ・・・どうしたんだよ？」
「うっ・・・」
ヒロに言い寄られるとは・・・しょうがない、本当のことを明かしても良いか。
「その代わり、尚志たちには内緒にしといて」
「うん、良いよ・・・何があったの？」
私は悪夢を見てしまうことをできるだけ詳しく話した。
その話を聞いてくれたヒロはうーん・・・と唸って考え込んだ。
「まさか、そいつが実際に出るとは思わないでしょ？」
「うん、そうなんだけど・・・ヒロはどう思う？」
ヒロに聞きながら問い詰めた。
彼は腕を組みながら、溜息をついた。
「僕もそこは全く分かんないなあ・・・でも、確実に言えるわけじゃないんだけどねー」
「確実に言えること・・・？」
「そいつが実の両親を殺した人物であるとしたら、それしかいないだろう？」
「確かにそうだよね・・・」
うーん・・・ヒロの言うことも一理あるな。そう思いながら考え込んだ私は納得したのか、すぐに頷いた。
「よし、これで行こう」
「はぁ？」
ヒロが驚きを隠せなかったので、私はフンッと自信満々に答えた。
「それだったら納得できるわ！」
すぐに教室に戻った。
その同時にヒロは呆気に取られて、呆然と見つめていた。
- Re: 【ダンボール戦機Ｗ】バン×ヒロと過去の追憶 ( No.44 )
- 日時： 2012/06/25 15:49
- 名前： レッド ◆mAzj/Mydf. （ID: hSo8a19A）
（ストーリーモード：ヒロ）
放課後、ナオの家に行くか迷っている。
今朝の行動を見ていて、何となく様子がおかしかったのは確かだ。
「バンさんに相談してみようかな・・・」
バンさんなら、ハルさんのことで何か分かるかもしれないし・・・うーん、本人に会って聞いた方が良いのかな？
「おーい、ヒロォ！」
聞き覚えのある声がして、すぐ振り返ると・・・タッタッと走りながら駆け寄ってきた女の子が現れた。
「ら、ランさんー！？」
強豪校に進学した花咲ランだった。
空手部の帰りなのだろうか、胴着を手に持っている。
「久しぶり、ヒロ・・・呼びかけても反応しないから、どうしたのかと思ったよ」
「ご、ごめん・・・」
「まぁ、良いわ・・・それで、何か悩み事？」
ランさんが気にかけてくれたので、僕は今朝起きたことを話した。
ついでにナオのこともできるだけ説明した。
「なるほど・・・それで、ナオちゃんの様子がおかしかったのね？」
「はい、そうなんです。ランさん、何か分かります？」
ランさんはうーん・・・と唸って考えながら、少し黙った。
彼女なりに答えを導いているのだろう。
「もしかしたら・・・悪夢を見ちゃってるのかもしれないね」
「あ、悪夢・・・？」
まさか、ナオが悪夢を見たって言うのか？
いや、そうだとしても・・・あいつが悪夢を見るわけないじゃないか。
「まさか、そんなことはいくらなんでも・・・」
「それがあり得るのよ」
ランさんがキッパリ言った。
何でそう言えるんだ？
「どうして、そんなことが言えるんですか？」
「ヒロたちの学校では、あまり出てないようだけど・・・逆に私たちの学校では、ある噂が出ているんだよ」
な、何だってー！？
確かに僕たちの学校ではそんな噂が出ていないし、どんな話が出たのかも知らない。
ランさんの学校では、何か噂が出ているって言ってたよな。
「ある噂って・・・？」
「過去に起きた事件・・・それが何だか分かる？」
過去に起きた事件・・・ってことは、まさか！
ナオの実の両親を殺した犯人が現れたとでも言うのか？
「もしかして・・・ナオの実の両親を殺した犯人が現れるんですか？」
ランさんはコクッと頷いた。やっぱり、そうか・・・信じたくなかったが、ナオのことが気になる。
「そう・・・ナオちゃんの旧姓は確か、【加瀬】だったよね？」
「はい、そうです・・・」
「その旧姓の子を探し回っているっていう噂が出ているのよ」
その話を聞かされた僕は呆然と立ち尽くしていた。
何で・・・今頃、ノコノコと出てきて・・・どういうつもりなんだ？
「そいつ、何か気に入らないですね」
「でしょー！？ とにかく、ナオちゃんの身に何かあったら困るもんね」
ランさんはうんうんと頷きながら納得した。
確かにナオの命が狙われる可能性は少なくとも高い・・・僕があいつを守ってやるんだ！
「ランさん・・・」
「ん？」
「話を聞いてくれてありがとう、帰るね！」
ランさんと別れ、僕は自宅に向かって走り出した。
ナオのことは絶対に守る・・・幼馴染として、命を奪われたくない。
何があっても、ナオを死なせたくないんだ！
- Re: 【ダンボール戦機Ｗ】バン×ヒロと過去の追憶 ( No.45 )
- 日時： 2012/06/29 09:21
- 名前： レッド ◆mAzj/Mydf. （ID: hSo8a19A）
自宅に帰ると・・・玄関に自分より大きい靴が置かれていたのを見つけた。
「あ、お帰り・・・ヒロ、バン君があなたの部屋で待ってるわよ」
いとこの由美姉ちゃんが僕を見て、すぐに笑顔を見せてくれた。
バンさんが来てるのか・・・どうしてここに？
「ヒロが帰ってくるまで待ってるって言ってくれたから、寝てるかもしれないよ。行ってみて」
「はーい！」
バンさんが待っているであろう、自分の部屋に入った。
「・・・あれ？」
ベッドの上で爆睡している人物を見つけた。
「バン・・・さん？」
「スースー・・・」
寝息が聞こえてくる。仰向けに横たわって寝ていた・・・その様子から見ると、かなり疲れていたのだろう。
「仕方ない、起こすか・・・」
僕はベッドの上に座り、熟睡しているバンさんを起こした。
「バンさん、起きてくださいよ」
「んー・・・」
肩を揺すって起こしてみたが、なかなか起きない・・・もう一回、強く揺すりながら起こしてみることにした。
「バンさん、バンさんってば！」
「うー・・・んあ？」
やっと起きたみたいだ。
バンさんは眠そうに僕を見た。
「んあ・・・？ ヒロ、帰ってたのかぁー」
「はい。ただいま、戻りました」
バンさんは重そうな瞼を擦りながら、眠そうに上半身を起こした。
そういえば、何か用事があったのかな？
「そういえば・・・バンさん、僕に何か用でもあったんですか？」
「あぁ、そうだった・・・尚志から聞いたよ、今朝のこと」
ゲッ・・・尚志のヤツ、余計なこと喋ってくれたなぁー！
あのバカ、何やってんだ！！
「尚志のヤツ・・・なんてことしてくれたんだ」
「あはは・・・ごめん、尚志の様子がおかしかったから・・・そこで問い質したら、素直に白状してくれたよ」
バンさんは苦笑しながら、それを思い出しているのか気遣ってくれた。
「す、すみません・・・」
「まぁ、過ぎたことはしょうがねぇし・・・ナオの様子がおかしかったのは何かあったってことだな？」
「はい・・・確かに間違いないですけどね」
なんて言えば良いんだろう・・・ナオのことが心配でたまらなかった。
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