二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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サマーウォーズ 【漆黒の天才ハッカー】参照1000突破!
日時: 2012/10/29 21:49
名前: ソウル (ID: eldbtQ7Y)

〜プロローグ〜


「……はは」

少年は含み笑いをした。

真っ暗な部屋の中で、少年の笑い声が響きだす。

「はははっ!なんだぁ、簡単に侵入できるじゃないか!」

そう叫ぶような音量で言うと、えんたーキーを押した。

ピーッという音とともに、大量のパソコンの画面が一斉に光を放つ。

「でもまだここからだよ?誰か俺の遊び相手になってくれないと……!」

さらさらの黒髪が、クーラーから送られる冷たい風になびいた。

*****************************************


こんにちは!

いや、初めましてなソウルです!


今作は俺の初書き小説に当たるんですが……
(今まで見る専門だったもんで……)

サマーウォーズのキャラたちがたくさん?出てきます!

オリキャラもいます!
しかも公式でまだでてないキャラを、勝手に名前つけて出しちゃってます!

そしてなにより駄作です!
きっとなんだこいつ下手だなと思う方もいらっしゃるでしょう。
ですが、中傷、非難はご遠慮ください。

アドバイスやコメはむしろ来てください!


それではスタートします!

【お客様】
あんず様    ゆっポン様
みたま様    東洋の帽子屋様
ヰルマ様    ブレイジング・フレア・ドラゴン様
ジル様     未桜様  
イナズマ様
氷花月様
柊様
kokoro様
零華様
む〜様

皆様本当にありがとうございます!
初書きの俺が参照1000突破できるなんて……
感動して画面が見えません。滝状態ですww
これからもよろしくお願いします(^O^)

【物語】

エピソード1>>6>>12
エピソード2>>21>>26
エピソード3>>30>>31
エピソード4>>40



お礼>>41
絵(しほ様より)>>49

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Re: サマーウォーズ 【漆黒の天才ハッカー】参照600突破!感謝! ( No.30 )
日時: 2012/08/21 22:35
名前: ソウル (ID: HTIJ/iaZ)


【エピソード3】


「聖美さーん?いる?」

夏希はふすまごしにそう問いかけると同時に、ガラッと勢いよく居間のふすまを開いた。

「あれ?誰もいないですね……」

健二は夏希の後ろから室内を覗き、小首をかしげた。
夏希は腰に手を当て、「もうっ」と声を漏らす。

「どこ行っちゃったのかなー……万理子さんは聖美さんいるって言ってたのに!陽奈美ちゃん、佳主馬か聖美さんとしか一緒にいないし……」

そう言うとハァっとため息をついた。
彼女にしてはかなり珍しい。

「大丈夫ですよ。夜会えるじゃないですか」

健二は夏希の肩に手をかけ、穏やかな笑みを浮かべた。
すると彼女はその大きな瞳を細め、唇の端をキュッと上げる。

「そうだねっ」

途端に健二の顔色が変わった。
悪い方向ではない。それこそゆでだこの再来である。

「健二君?顔赤くなって」
「し、指摘しないで下さいよ……!」

顔を赤らめそっぽを向く健二を、夏希は不思議そうに見上げた。
彼女も彼女で、自分のことにはびっくりするほど鈍感である。




「なぁ、佳主馬お前いつの間にここに戻って来たんだ?」
「いつでもいいでしょ?」

佳主馬が普段こもっている小さな納戸で、天神は彼に話しかけた。
足を投げ出して完全にリラックスモードである。
そんな天神に、佳主馬も呆れ顔で聞き返す。

「黒鳥こそ、いつのまにこの『家』に入ってきてたの?」
「やだなぁ佳主馬!そんな他人行儀な言いか」
「いつ?」

佳主馬はヘラヘラと笑っている天神の言葉をとぎり、再び訪ねた。
天神はそれを気にせず、二カッと歯を見せる。

「里佳子さんがいれてくれた」
「……万里子さんのこと?」

天神は一瞬目を見開いて固まった。
だがすぐに「その人っ!間違えたわ」と頭をポリポリとかいてごまかす。

「なんて言ったらいれてくれたの?」
「え?普通に友達って伝え」
「出雲、この人何とかして」

友達と言おうとした天神から目をそらし、佳主馬はパソコンの横で体育座りをしていた出雲を振り返った。
出雲は苦笑いを浮かべ、佳主馬と天神を見比べる。

「天神はうざいし、佳主馬は冷たいね」
「うざいってお前!」

天神はガタッと音を立てて立ち上がったが、出雲はすぐに右手に握っていた携帯に視線を合わせた。
まったく興味がないようだ。

「僕が冷たいのは、黒鳥が友達になりたい相手が僕じゃないからだけど」

佳主馬はそれだけ言うとパソコンの前に座り、OZのページを開いた。
そして現れた長身の兎の姿のアバターを指さし、不機嫌そうに呟く。

「黒鳥が言ってるのは……キング・カズマのほうでしょ」
「おいおい、どんだけ信用されてないの俺……」

佳主馬の言葉にガクッと肩を落とす天神。
そんな彼に、出雲は携帯の画面を見つめたまま愉快そうに笑った。

「キングねぇ……ま、自業自得だよ。あれだけ女の子とっかえひっかえしてたらさ」
「とっか……!お前、俺まだ中二なんですけど」

天神はブスッと唇を尖らせ、手を組みプイッと顔をそむけた。
出雲は相変わらず気にせず、また携帯のボタンを高速で押している。
佳主馬もキーボードをたたいているが、チラリと横目で出雲を見た。
カチカチという何とも言えない音が、妙にはっきりと聞こえていたから。

その時だった。

「……え?な、なんだこれ……!」

佳主馬は思わず声を漏らした。
両手がキーボードから離れ、汗ばんでいる。
三白眼を驚愕に揺らす彼の声は、普段の何倍も焦っていた。

「どうした?佳主馬」

背をむけていた天神が、漏れ出した佳主馬の声に振り返る。
佳主馬は返事をしない。
ただただじっとパソコンを見つめている。

「佳主……!」

心配そうに画面を覗き込んだ天神は息をのんだ。
言葉は出なかった。

画面の中のキング・カズマの黄色く染まった凶器に満ちた瞳。
そしてニィッと口角をゆがめ、OZの世界を壊し始めたその光景に。

Re: サマーウォーズ 【漆黒の天才ハッカー】参照600突破!感謝! ( No.31 )
日時: 2012/09/01 23:38
名前: ソウル (ID: eldbtQ7Y)

【エピソード3】


「な……!どうなって……?」

天神は眉を寄せ、パソコンを見つめた。
画面の中で暴れるキング・カズマに、OZにいたアバターたちが慌てた様子で逃げていく。
キング・カズマの瞳は、今までにないほど狂気と闇に満ちていた。

そして長身の兎は、何かを見つけたように画面から遠ざかっていく。

「お、おい!しっかりしろ佳主馬!!」

天神の鋭い声に、佳主馬は我に返ったように顔を上げた。
慌ててキーボードに指を走らせる。

キング・カズマはそれでも止まらない。

「何やってんだよ!どんどん遠くに行っちまうぞ!?」
「わかってる!やってるよ!でも……僕の言うことを聞かないんだっ」

焦りの入った声をまじえ背後から強く肩を掴んでくる天神に、佳主馬も声を荒らげた。
キーボードをたたく指は速度を上げるが、同じようにキング・カズマはスピードを上げ走り始める。

やっと画面自体がキング・カズマにピントを合わせたとき、佳主馬はぎょっとした顔でその中を見た。
画面には堂々たる態度で仁王立ちしているキング・カズマと、淡い水色の着物姿のアバターがいる。
そのアバターは女性型で一見人のように見えるが、頭から兎や小鹿の耳のようなものが生えていた。
驚愕に瞳を揺らし、じっとキング・カズマを見つめている。

「嘘だろ……なんでこのタイミングでOZの中に夏希さんが!」

佳主馬は苦し紛れに叫んだ。

夏希は確実に、たった今入って来たんだろう。
そのため気づかなかったのだ。
突然のキング・カズマの暴走にも、崩壊しかけたこの世界にも。

彼女のアバターのナツキは、不安げな表情であたりを見回した。
ナツキの視界に広がるのは、大量のソフトを壊され存在すらほころびかけたOZの姿だった。
きっと今、夏希もその傍にいるであろう健二も、この飲み込めない現状に気が付いただろう。

ふいに、ナツキは意を決したように唇を噛んだ。
その途端、勢いよく穏やかな光が真っ白になった床から溢れ、ナツキを足元から包み込もうとした。

「よかった……ログアウトするつもりなんだ……」

佳主馬は一瞬、安どのため息を漏らす。
しかしその安心は、天神の言葉によって音を立てて崩れて行った。

「佳主馬!ログアウトできてないぞ!」
「な……!?」

佳主馬は思わず画面へと身を乗り出した。
するとそこには、何度も何度もログアウト作業を繰り返しているナツキの姿があった。

そしてダダッという地面蹴る音が佳主馬に届いたとき、キング・カズマはナツキに向かってかけて行った。
いつもの何十倍ともいえるその速さにナツキが気づいたときには、キング・カズマは彼女の目と鼻の先にいた。

その勢いのままに、ナツキの白い細腕をギュッとつかむ。

「まずいっ!振り払って逃げるんだ夏希さん!!」

佳主馬の上ずった声に、出雲はようやく携帯から顔を上げた。
そして背を丸めてパソコンと奮闘する彼をしり目に、携帯を静かに閉める。

それを合図にしたかのように、キング・カズマはナツキを連れて画面上から消えていった。

Re: サマーウォーズ 【漆黒の天才ハッカー】参照700突破!感謝! ( No.32 )
日時: 2012/08/29 07:06
名前: む〜 (ID: j4S7OPQG)

初めまして!
む〜です!小説読ませていただきました。
とても、面白い小説ですね!
続きが気になります!何か、サマーウォーズの
第二作目になっても大ヒットするぐらいのお話ですね!
これからも楽しみにしてます!
頑張って下さいね!

Re: サマーウォーズ 【漆黒の天才ハッカー】参照800突破!感謝! ( No.33 )
日時: 2012/08/29 21:35
名前: ソウル (ID: HTIJ/iaZ)


む〜さん!初めまして(^^♪

こんな駄作にコメントありがとうございます!
嬉しいです!
お、面白いだなんてもったいないお言葉まで……!

え?第二作目でも大ヒット??
だ、ダメですよ!む〜さん!
そんなこと言っちゃうと、俺調子のりますよ!?
テンションが上がりすぎて大変なことになりますよ!ww

なにはともあれ、ありがとうございます(^○^)
これからもよろしくお願いします!

Re: サマーウォーズ 【漆黒の天才ハッカー】参照800突破!感謝! ( No.34 )
日時: 2012/08/29 22:20
名前: ゆっポン (ID: fhGKSFmU)

はじめまして!!ゆっポンと言います。
サマーウォーズ大好きです!!

小説、すごく面白いですね。
頑張ってください!!


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