二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【イナGO】短編集〜誰も知らない物語〜
日時: 2012/09/01 22:15
名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)

こんにちは、世界一の駄作者 時橋です

今回はどうしても短編集をやってみたくてこのスレを作りました

注意!

・更新が遅い 一応受験生のため
・キャラ崩壊
・ホラーからコメディ、シリアスまであります 多分
・恐ろしい位の駄文
・作者の妄想オンリー
・皆様にとってどうでもいいイナズマキャラが主人公かも
・荒らし&悪口はおやめください それ以外のコメントなら大歓迎

これらが守れる方はどうぞ!

目次  イラスト>>16 >>20

エピソード1 「雨の日の事故と悲しき幽霊」[ホラー気味シリアス]

プロローグ >>5 第一話 >>6 第二話 >>7 第三話 >>8 第四話 >>9 第五話 >>14 エピローグ >>15


エピソード2 「引き裂かれし友情」 [シリアス]

プロローグ >>17 第一話 >>18 第二話 >>19

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第一話 ( No.6 )
日時: 2012/08/06 23:18
名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)


「あー今日も練習大変だったねー」
「そうか?」
「…ランニングは確かに疲れたね」

部活が終わった頃には、もう7時を過ぎていた
天馬はユニフォームからジャージに着替える
「天馬一緒に帰ろー」
「うん いいよ」
親友の信助に天馬は言った
「剣城と狩屋も一緒に帰ろうよ」
「うん」
「かまわない」
剣城と狩屋は言った

四人は着替え終り、サッカー棟を出る
もう秋のせいか、空は暗かった
「この前のテスト何点だった?」
「数学がヤバかった…」
「一応全部90点台」
「剣城今度勉強教えて〜」
天馬がそう言った時だった

河川敷が見えてきた
道路の周りには警官達がうろちょろしていて、黄色いテープが一ヶ所に張ってある

「なんだろ…」
狩屋は呟く
「事件かな」
「だったら雷門中に連絡してくるだろ」
剣城は信助に言った

「…事故があったんだよ」
すると天馬は言った
「事故?」
「昨日の休日、どしゃ降りでさ、サッカーボールを持った少年がトラックにはねられたんだ」
「へー」

河川敷で事故か…
剣城は思った

「少年は?」
「死んだよ、無惨な状態だった」
「…天馬くんやけに詳しいね」
「だって…現場を見たから」
天馬は言った

「…行こうぜ」
剣城に言われ、三人は歩き出した

——————

「…あった、これだ」
そう言って狩屋が見つけたのは、今日の朝刊の記事

『河川敷で事故 はねられた少年死亡』

記事を読むと、天馬が言っていた通り、遺体の状態はひどく、いまだに少年の身元は分からないらしい

「…『河川敷事件』か」
新聞に書かれたこの事件の名称を見て、狩屋はため息をついた

第二話 ( No.7 )
日時: 2012/08/07 19:50
名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)


次の日の朝、狩屋はいつも通りの時間帯に家を出た
今日は朝練がないはずだ

まずいな…宿題やってねー…

そんなことを考えながら歩いていた

次第に河川敷に近付いてくる 途端に狩屋は昨日見た記事を思い出した

『河川敷事件』

「まぁ俺に関係ねー…」
そう呟いた時だった

黄色いテープが貼られた事故現場の目の前に、一人の少年が立っていた

後ろ姿で顔は分からない
半袖短パンの軽快な服を着ていて、手にはサッカーボールを持っている

誰だろ…

「狩屋!」
すると後ろから声がした 剣城だった

「剣城くん…」
「立ち止まってどうかしたのか?」
「あそこにいるのって…」
そう言いながら狩屋は事故現場を指差す

だが、先ほどの少年はもういなかった

「…あれ?」
おかしいな…

「誰かいたのか?」
「あそこに少年が立っていたんだ」
「…少年…」
剣城は呟いた

——————

「…それってさ」
「幽霊じゃね?」
放課後、サッカー棟の一軍の部室で狩屋に神童と倉間は言った

「幽霊ってホントにいるんですか?」
「いると思うぜ」
霧野は言った
「幽霊…怖いですね…」
「悪霊退散!ってお札持ってけばいいんじゃね?」
浜野は速水に言った
「天馬と信助遅いね…」
「掃除当番だとよ」
剣城は言った

「幽霊なら…見てみたいな」
すると車田は言った
「取り憑かれたら嫌だド」
「おいおい危険じゃないか?」
天城と三国は言った

「狩屋、どんな少年だったんだ?」
神童は訪ねる
「何て言うか…茶髪でボサボサの髪で、白いTシャツに短パンの、俺たちと同い年位の少年です」
「足はあった?」
「そこまで見てないです」

その時だった

「うわああああ!!」
サッカー棟の外から声がした

「何だ?!」
剣城は声を上げる
「…行ってみよう」
部員達は部室を出ていった

——————

声は第二グラウンドの横の道路からだった
「くっ…」
男子生徒が足を抑えてうずくまっていた 足からは赤い血が流れている

その男子生徒の目の前には、天馬がいた
「天馬!」
部員達は天馬に近づく
「何があったんだ?」

「そ…そいつに…足を思いきり…」
男子生徒は言った
「え…?」
「サッカーバトルしようってそいつに言われて…そしたら…」

「ち…違う!!」
天馬は声を張り上げた
「サッカーバトルを頼んだのはそっちだよ!」

「天馬!…お前そんなやつだったのか」
倉間は吐き捨てた
「サッカー部員なら汚いラフプレーしない!」
車田は言った
「え…ちょっと皆さん…」
「行こうぜ速水、…最低だな天馬」

「何で…」
去っていく部員たちを見て、天馬は呟いた

第三話 ( No.8 )
日時: 2012/08/08 09:37
名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)
参照: もはや天馬主人公じゃない…


「天馬は?」
「今日も来てないです」
「…また休みか」
神童は言った

天馬が男子生徒に怪我を負わせてから三日が経った
天馬は全く部活に顔を出していない
「倉間くん…」
「ほっとけあんなやつ」

「…天馬があんなことするなんてな」
神童は言った
「あの一年は?」
「骨が砕けていて、治ってもまともに歩けるか分からないそうだ」
剣城は答える

「やっぱりホントの怪我だよな」
「どういうこと水鳥ちゃん」
「私が小学生の時、血によく似た液体を持って、相手にカッターを持たせて液体を自分の腕にかける…そんないじめがあったんだよ そしたら周りの人からみたら、カッターで切られた見たいになる」
「天馬があんなことするなんて、やっぱり何か理由があるんですよ!」
葵は言った

——————

「………」
葵…
天馬は部室のドア越しに話を聞いている

部活に来ようとやって来たが、何だか気まずい

「理由って何だよ、アイツはサッカーを利用して暴力を振るったんだぞ!」
「きっとそれにも理由が…」

「…そこにいるのは誰だ?」
神童の声がした
「あっ…」
まずい、見つかった

するとドアがガラガラと開かれる、剣城だった
「松風!?」
「……ッ!」
天馬は背を向けて走り出す

「松風!!」
「いいんだよあんなやつ!」
倉間は言った
「…サッカーで暴力をしたんだ、部員としてどうかと思うぜ」
霧野も言った

「そういえば狩屋は?」
「さっき出ていったぜ」
「一体何処に…」

——————

天馬くん…
あの行為には、何か大きな理由があるはずだ
何で皆は信じないんだ?

「…失礼します」
そんなことを考えながら狩屋がやって来たのは、保健室だった
「矢野くん、いる?」
矢野とは天馬が怪我をさせた男子生徒だ

「何の用だよ」
ベットで寝ている矢野は言った
足には包帯が巻かれている
「…天馬くんと何があったの?」
「…別に」
矢野は目をそらす

「………」
狩屋は矢野に近づき、胸ぐらを掴んだ
「言えよ」
「何ムキになってんの?アイツは俺に怪我させたんだぜ」
「…理由もなく天馬くんはサッカーで暴力なんてしない!」
「………少しからかったんだよ」
矢野は言った

「サッカー部なんてくだらない、サッカーなんてくだらないってな、するとアイツはキレ出したから、サッカーバトルをしたのさ、…そしたらこの有り様だ」
「………」

天馬くん、ごめんね
気づいてあげられなくて

そう思いながら狩屋は保健室を出ていった

第四話 ( No.9 )
日時: 2012/08/09 07:37
名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)


しばらく経った頃、狩屋は部室に帰ってきた

「狩屋!何処に行ってたんだ?」
「………」
すると狩屋は口を開く

「…最低、ですね」
「狩屋…?」
「俺たちは最低だよ、仲間を…天馬くんを信じなかった、突き放した!」

「狩屋、何があったんだよ」
霧野は訪ねる
「黙れよオカマ野郎」
「は…?」
「…保健室の矢野くんに聞けばわかりますよ」

「狩屋…」
「…俺、帰ります」
狩屋は自分のバックを持って部室を出ていった

——————

逃げて、しまった…

天馬は小さい頃よく遊んだ公園にいた
このまま帰ったら、秋に部活サボったとばれてしまう

ちゃんと、話せばよかった
この前の事を

「………」
このまま終わるの、悲しいな

「…そうだ」
河川敷に行こう
天馬は歩き出した

——————

「………」
狩屋に言われ、保健室に行って帰ってきた部員達の空気は暗かった

「…ホント、最低だな俺たち」
三国は口を開く
「何で天馬の思いに気づけなかったんだろ」
神童は言った

「…アイツは、サッカー部を大切に思っていたんだな」
倉間は言った
「…お前らどうするんだ?」
すると剣城は言った
「松風の事、このままにしておくのか?」

「僕は…謝りたい」
信助は言った
「それには同感だ、信助」
「あ、僕も!」
「…やっぱりあやまんないとな」
全員が賛成した

「よし、…みんなで、天馬のところに行こう」

Re: 【イナGO】短編集〜誰も知らない物語〜 ( No.10 )
日時: 2012/08/09 09:11
名前: 素海龍 ◆TMbSvZ1VRM (ID: 7dCZkirZ)

みれたz!!

面白いっつーか感動!!

頑張って!


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