二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ReAct 哀しみの過去を背負う者
- 日時: 2012/08/29 23:01
- 名前: 神原 風師 (ID: ylrcZdVw)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=form
どうも、初めまして神原 風師です!
記念すべき最初の作品はボーカロイドで歌われている「ReAct」と言われる楽曲を自己解釈で話しを作って行きたいと思います!
まぁ、駄作になるのは確実ですけどね(笑)それでも良い!と言われる方はどうぞお楽しみ下さい!なお、駄作ですが荒らしとうなどの批判はお控え下さい。
それでは、お楽しみに!
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- Re: ReAct 哀しみの過去を背負う者 ( No.1 )
- 日時: 2012/08/30 16:25
- 名前: 神原 風師 (ID: 6mW1p4Tl)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=form
プロローグ
病院のとある一室。個室の中にポツンと置かれたベッドに横たわっている少女がいた。
私は・・・生きてる。人を傷つけて生きてる・・・。あの時、何で私はあの人を傷つけてしまったの?優しい人だったのに・・・。愛してたのに・・・。どうしてあんなことしちゃったんだろ・・・私。誰もいない静かな部屋。夏が近づいているのに、なんだか肌寒い。病院の個室は何かとクーラーがきいてるからそのせいかな?そう言えば、もうすぐ私は退院するんだ・・・。私は首に大量に巻かれている包帯に目をやった。私のこの首の怪我も大分回復してきてる。あの時の傷・・・。あの人を傷つけたと同時に首を自らナイフで切った。
私は彼と一緒に死ぬはずだった。でも死ねなかった。助かりたくもなかったのに・・・。あれ、何でだろう。目が熱いよ・・・なんだか視界がぼやけるな〜。あれ、目から何か出てきたよ・・・。全然止まらない・・・。
少女は密かに泣いている。手で必死に涙を拭き取るが、すぐに溢れだして止まらない。少女の心はもうボロボロだった。なんとも言えない消失感、自らが犯してしまった罪に。彼女の精神は崩壊しかけていた。
「死にたい・・・死にたいよ・・・」
つい零れる本音。夜の月に照らされて輝く少女の涙はまるで誰かに助けを・・・いや、光を求めているようだった。
- Re: ReAct 哀しみの過去を背負う者 ( No.2 )
- 日時: 2012/08/30 21:07
- 名前: 神原 風師 (ID: 6mW1p4Tl)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=form
第一話 二人の男女
夏特有の日差しが町を照りうつしている。そんな中、人通りの多いこの道で二人で楽しそうに買い物をしている男女の姿があった。楽しそうと言っても、女の方だけだが・・・。
「ねぇレン、次どこに行く?」
満面な笑顔を浮かべて黄色の髪の女の子はレンと呼ばれる隣に歩いている黄色の髪の男の子に話しかけた。レンは愛想笑いのような微妙な微笑みを浮かべて女の子の方を見た。
「う〜ん・・・リンは行きたい所ない?僕はリンの行きたい所で良いと思うよ」
その瞬間、リンと呼ばれる少女は頬を少し赤らめてレンの腰まわりに抱きつき、「レン、大好き!」と人混みの中に堂々と告白した。当然、周りからの視線も同時に受けることになる。レンは周りからの痛い視線をまるで手慣れてるかのように迅速に、そしてなるべく無駄な動きをせずにその場をすぐに立ち去った。無論、腰にまとわりついているリンも引きずってだ。
誰もいない小汚ない路地裏で、レンははぁ〜と溜め息を吐いて後ろにいるリンの方へと体を動かした。レンは呆れ顔をしてリンを見るが、リンはニコニコと笑っている。
「リン、あまり人前であんなことしないでくれ。恥ずかしいだろ」
いつもの事とはいえ、さすがにレンも参っているようだ。このリンの異常なまでの求愛行動に。しかし、レンがいくら言ってもリンが取る答えは決まっている。
「嫌よ、レンが私をお嫁さんにしてくれるまで・・・!」
リンは頬をまたピンク色に染め、そして身体をモジモジさせて虚ろげな目をして答えた。この一点張りだ。太陽からの紫外線が路地裏などの影に隠れてヒンヤリとした空気が流れている。この空気のせいかレンも少し悪寒に襲われた。
「ごめん、リン。ちょっと外の陽を浴びよ。少し寒い」
とりあえず返事に困ったレンは話の話題を変えた。外に出ると、太陽の日差しが一気にレンとリンを襲った。レンはあまりの日差しに手で太陽を隠し、日光を抑えた。
「暑いな〜・・・」
さっきまでの悪寒は収まり、逆に熱気がレンの身体中を駆け巡った。道路には汗だくになって歩いているサラリーマンや制服姿の女子が自転車で走ってる光景などたくさんの人が歩いている。その熱気も容赦なくレンとリンに向かってくる。
「ねぇレン、急で悪いけどそこの病院寄っていい?友達が病気で入院してるから!」
周りの雑音のせいかリンは少し声を張り上げて言った。レンもなんとかその声を聞き取り、「分かった!」とレンも声を張り上げて言う。
そして、二人は病院へと進み出した。
- Re: ReAct 哀しみの過去を背負う者 ( No.3 )
- 日時: 2012/09/01 14:58
- 名前: 神原 風師 (ID: 0xGRiuWU)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=form
第二話 出会い
病院の冷房のきいたメインホールに入ったリンは苦しそうな表情から抜け出して、満面な笑顔になった。
「ふぅ〜暑かったね!」
後から汗だくになって入ってくるレンにそう言う。レンも「ああ、そうだね」と適当に返事をして答える。レンはそこに配備されているクッション形のソファに腰かけた。
「ちょっとフロントで友達の病室聞いてくるから待ってて!」
リンはとても機嫌良く、レンにそう言うとタタッとフロントに行ってしまった。レンは未だに額から流れる汗を手で拭き取りながら病院内を見渡す。
「すごいな〜」
レンは関心して辺りを見上げる。この病院はより良く患者さんがリラックスできるようにと改築されたばかりで周りはまるで一流ホテルのような出来上がりだ。そんなこんなで数分が経つと、リンが走って戻ってきた。
「病室分かったから行こ!」
リンはニコッと笑いかけて言った。
「いや〜・・・僕はいいよ。リンの友達は僕が来ること知らないでしょ?びっくりするといけないから、リン一人で行ってきな」
レンはリンに微笑んで言った。そんな様子を見たリンは・・・
「もう、レン大好き!!」
抱きついた。
レンは今、病院の自動販売機へと足を進めている。リンは友達がいる病室へとお邪魔していて、あとで合流するとのこと。よく冷房のきいた病院内。あんなに暑かった気温に比べればここは天国だ。しかし、長居は禁物だ。病院は最初こそは涼しいがずーとそこにいると段々身体が冷えて行く。今のレンもそんな状態だ。彼の体温はみるみる奪われていく。レンの心中を一言でいうと、涼しいを通り越して寒い。早く病院を出たいと言う気持ちにかられている。ちょうど、そう思った頃レンの目の前に自動販売機が見えてきた。早く温かい缶コーヒーが飲みたいと言う欲望に襲われ、少し速足で歩く。
そんな時、ふと横にある扉の開いた病室に目がはいった。病室の中にはポツンと一人、ベッドの上で窓の外を見ている緑色の髪をしたツインテールの少女の姿があった。レンは足を止めた。別に何ともない普通の光景なんだがレンはその少女をあっけにとられたような表情で見る。少女の眼から光が感じられない。彼女の眼は、一言で言うなら闇しかない。そんな時、また冷房による寒さに襲われ、自動販売機へと足を進めた。
「はぁ〜凍え死ぬかと思った・・・」
一本の缶コーヒーを飲み干したレンはゴミ箱へと缶を投入して、またメインホールへと足を進めた。そして、またあの病室へと通りかかる。しかし、あの少女はいなくなっていた。
(あれ、出かけちゃったのかな・・・)
レンの視線が病室へといっていた時、ドンッと鈍い音が鳴った。それと同時にレンは反動でしりもちを着いた。
「あっ、すみません。怪我はないですか?」
レンに申し訳なさそうに話しかける少女の声。気づくとレンの目の前には、さっきの病室にいたツインテールの少女がレンと同じようにしりもちを着いた状態でそこにいた。
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