二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- [inzm]造られた天才少年
- 日時: 2012/08/31 21:17
- 名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
- 参照: 懲りずにまたまた作成しちまったよ俺…orz
今はもう廃墟と化したゴッドエデン施設の研究所
其処で数人の研究者は〝ある実験〟を実施していた
実験の内容、それは
〝限界を超え、究極を越え、神をも越えた天才選手を造り出す事〟だった
——————————『聖帝の目的を果たす為、私は兵器を造りましょう』
♯【研究の途中経過】
>>01、>>02、>>03
♯【銀髪の少年】
>>04、>>05、>>06、>>07
♯【転校生の入部】
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- 【研究の途中経過】 ( No.1 )
- 日時: 2012/08/31 09:31
- 名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
- 参照: 懲りずにまたまた作成しちまったよ俺…orz
*月×日 (△)曜日
〝聖帝の部下である牙山に〝兵器〟を造り出すよう命じられてから数日経つがまだ完成していない。
材料は酸素・炭素・水素・窒素、水銀やクロム等クローン人間が作れる材料は全て取り揃えてある。
だが、肉体があっても力がなければ意味が無いのだ。そのまま造ってしまえば只の普通の人間と変わらない。
如何すれば良いのだろうか…〟
*月×日 (△▼)曜日
〝其の日、実験室の入り口近くに見知らぬ男が佇んでいた。
黒いスーツを着、不健康そうな肌色をした青色の髪が特徴的な男は『研崎』と名乗ってきた。
用件を聞けばソイツはアタッシュケースから妖しく光る紫の石を取り出し、私に手渡してきた。
〝貴方方の実験に必要なモノです。是非使ってみてはいかがですか?〟と言い残し去っていった。
あの男が言うには、この石は何かの力を秘めているらしい〟
*月×日 (◆)曜日
〝もっと他に良い材料は無いのかと棚や机の中を漁っていたら、随分と古いファイルを見つけたので開いてみれば
何と一枚ずつ『銀座宮』、『久雲』等、名前・顔写真が載せられており、能力が詳細に書かれてあった。
調べてみれば『白竜』・『シュウ』の二名は究極を越えるほど優れたエリート選手だったらしい。
どうすればこいつ等の様な兵器が造れるか考えて考えて、そして遂に思いついた。
一般校・名門校のサッカー部の中から優れた選手DNAを抽出すれば良いと。
そいつ等から搾り取ったDNAを使えば完璧な兵器を造り出す事が出来ると〟
*月×日 (○)曜日
〝私は聖帝に取り寄せてもらった選手データを調べ上げ、そして見つけた。材料に見合った選手が。
最初の人物はあのフィフスセクターを設立した千宮寺大悟の息子であり父親のカリスマ性を受け継いだゴールキーパー『千宮寺大和』に
イシドシュウジが自ら育て上げた神の申し子と呼ばれし『黒裂真命』。
他にもいる。10年に一人の天才ストライカーの『雨宮太陽』に秘めた才能を持つ『雪村豹牙』、
元雷門だが逆境に弱く諦めかけていた月山のメンバーを立ち直らせた『南沢篤志』に無失点記録を持つ『雅野麗一』、そうそう、脅威のディフェンダーの『龍崎皇児』も忘れずに。
…雷門の選手にも優れた奴は………いた。
〝神のタクト〟でパスルートを導き出すゲームメイカーの『神童拓人』に元シードでありながら強力なシュートを放つ『剣城京介』。
あと一人は………一年生ながらホーリーロード優勝へ導いた『松風天馬』。確か新雲戦のピンチ時に化身を進化させたんだったな。
あの子供のDNAは化身を強化するのに必要だ。
さてさて、どう搾り取ってやろうか〟
*月×日 (○○)曜日
〝優れた素材を探そうと街へ出向いた時偶然耳にした雷門生徒の言葉
『3日後、血液検査が行われるんだって〜』
これは良い機会だと思った。松風天馬や神童拓人、剣城京介は雷門中出身だからな。
私は早速三日後の血液検査に向けての準備を行う事にした〟
*月×日 (***)曜日
〝血液検査当日、私は早く雷門に先回りし検査を行った。
私が欲しいのは標的の3人だけだ。残りは捨ててしまえばいい。…まぁ一応サッカー部の奴等全員の血液は残しておくが、な。
他校の血液検査は他の研究員が行っている筈だ。
明日はいよいよ〝兵器〟を造り出せる。聖帝の目的を果たす為、完璧な〝兵器〟を造り上げるんだ。
嗚呼、明日が楽しみで今夜は眠れなくなるだろう〟
- ♯続き ( No.2 )
- 日時: 2012/08/31 10:24
- 名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
- 参照: 懲りずにまたまた作成しちまったよ俺…orz
*月×日 (oiuofldf)曜日
〝造り始めてもう2,3週間経つが中々上手くいかない。
やはりまだ材料が足りてなかったのか、と諦めかけた其の時だった。
小さいがドクン、ドクン、と心臓が鼓動する音が聞こえ、豆粒ほどの小さな若干白っぽい肌色の種が存在していた。
実験は成功したのだ。しかし喜ぶのはまだ早い。
種が滅びないうちに栄耀を与えてやらなければ…。
種は水や太陽の光、肥えた土の御陰で美しく綺麗な花を咲かす。花が咲いても水をやらなければ美しく保てず枯れてしまう。それと一緒だ。
私は急いで種に無数のコードを繋ぎ、今まで集めた優れたDNAを流し込み摂取させた〟
*月×日 (*khkxufodsf)曜日
〝DNAを流し込んでから三日経つが、今種はどうなっているのだろうか。
まだ種のままなのか。それとも芽吹き蕾の段階まで成長しているのだろうか。
不安に襲われながらも恐る恐る覗いてみれば何時の間にか種は美しい花へと成長していた。
此れは驚いた。何の変哲も無い只の小さい肉の塊がたった三日で麗しい少年へと変形したのだ。
少年はまだカプセルの中で眠り続けている。
今の内に人造兵器についてのレポートを纏めておこうと思ったが長くなりそうなのでせめて兵器名だけでも記しておこうと思う〟
【少年型人造兵器/name:Zero—XXX667(通称:ゼクロ)】
*月×日 (ruzpeujcndjxfo;cie)曜日
〝漸くゼクロは目を覚ました。
ゼクロは私を凝視しながらこう言った。
『俺、誰だ。御前、誰だ。何故、俺、此処に、居る』
造られたばかりなのか途切れ途切れで話すゼクロ。
『出せ。此処から。出さないと…』
そう言ってゼクロは思い切り足を振り上げればカプセルの硝子が砕け散り中の液体が勢いよく外に流れ出した。
此れだ。此れなら聖帝の目的を果たせられる。ゴッドエデン教官達を満足させる事が出来る…!
ゼクロに私は敵じゃない事とフィフスセクターについてを教え込んだ。
『サッカー、管理されるべきモノ、なのか』
思ったより飲み込みが早かったようだ。ではこの調子で我等の目的を話すとしよう。
『雷門。俺らの。敵。潰す。倒す』
実験は成功だと確信した私は心の中で笑った。
よし、明日はゼクロの実力をはからせてもらおうか。ゼクロがどれほど目的に見合った力を持っているのかをな〟
- ♯続き ( No.3 )
- 日時: 2012/08/31 12:53
- 名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
- 参照: 懲りずにまたまた作成しちまったよ俺…orz
*月×日 (oijfdjoore)曜日
〝今日はゼクロの力をはかる為随分前に白竜という選手が使っていたという特訓用の空間に連れて行った。
速度が早いボールを数発撃ってみれば鋭い反射神経でボールをけり返した。しかも一個たりとも外さなかったので此れは驚いた。
今度は私が開発した戦闘機とサッカーバトルさせてみた。戦闘機のレベルは自由に上げ下げ出来る機能が付いているので先ずはレベル4に上げてみた。因みにレベルを上げれば上げるほどラフプレーが凄まじくなる。
だがそれに臆する事無くゼクロは難なくかわしながら相手のゴールに入れた。
では此れは如何だ?最高レベル50に上げれば戦闘機は御構い無しに手も使いながら妨げようとするが、ゼクロはボールを戦闘機の身体と共に蹴り込み再びシュートを決めた。
この場面で分かった事、相手にボールを奪われそうな時ゼクロは相手にダメージを負わす傾向がある。此れなら、ゼクロのプレーならフィフスに逆らえなくなる恐怖を植えつけられるかもしれない。
あともう一つ分かった事は、状況によって瞳の色が変わる事だ。
DF(ボールを強奪)の時は瞳の色はアップルグリーン(『霧野蘭丸』のDNA)と菖蒲色(元シード『龍崎皇児』のDNA)になる。
MF(ボールキープ時又はシュート)の時は赤橙(『神童拓人』のDNA)と浅葱色(『一乃七助』のDNA)。
そしてFW(シュート)の時はコバルトグリーン(『雨宮太陽』のDNA)とピーコックブルー(『雪村豹牙』のDNA)になる。
DNAだ。恐らくゼクロに注いできた優れた選手のDNAが影響しているに違いない。
瞳の色が変わる時能力も変化する…面白い反応じゃないか〟
*月×日 (gvuonludosdrurog)曜日
〝ゼクロの最終仕上げだ。
優れし選手のDNAが足りていないか確認し、数日前『研崎』に貰った謎の石を液体状に変化させゼクロに飲ませた。
漸く完成したんだ。フィフスセクター最終兵器が…。
此れで聖帝の望みを叶えられる…!〟
「…此れで全部か」
「円堂君、僕は今直ぐ白恋に戻って皆に知らせてくるッ!」
「、分かった。 …気を付けろよ吹雪」
「円堂君も気を付けてね、あんまり無茶しちゃ駄目だよ?」
「平気だってッ! 俺、皆を護りたいからさ…護るためなら俺は危険な目に遭ってでも護ってやるさッ!」
「フッ、円堂らしいな。 吹雪、俺も此処に残る。不動と壁山は稲妻町に戻ってくれ」
『あぁ/分かったッス!』
「それじゃあ頼んだぞ」
気絶した研究員を押し退け出て行く吹雪達を見送る円堂。
風丸は気絶していないもう一人の研究員に情報を聞き出していた。
「皆、無事でいてくれよ…」
円堂はそう心から祈った。皆の傍にいてやれない事を悔みながら。
*
another title/[傍にいてやれない分頑張るしかない]
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