二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- らくだい魔女と天空の花(9話)
- 日時: 2012/10/27 18:53
- 名前: えんじん (ID: s5c4A2FH)
「・・・歴史でも決まっているって、どういうことだ?」
チトセが聞き返した。
「あぁ・・・どう言えばいいかな。ま、つまり「運命」なんだ」
「運命・・・?」
「そう。・・・僕には親はいないんだけど、僕が生まれたのも、
もとも決まっていたからだかららしいんだ。「運命」によってね」
「・・・まぁ、難しい事言わずにさ。やろうよ!」
「ん?あぁ」
「そうだね」
「・・・で?どうやるの?」
「まず、2人とも。手をつないで」
「「はぁっ?」」
「1人だけの魔力じゃあできないんだ。分けながらじゃないとね」
沈黙が流れた。
(手をつなぐなんて・・!)
あたしは、顔がカァっと赤くなるのを感じた。
すると、
ギュッ・・・
なんと、チトセがあたしの手を握ったの——・・・
「へ!?」
赤くなっていたあたしの顔はさらに燃えるように熱くなった。
「あ、そうそう。じゃぁ、そのままこっちに来て」
「はい」
そう答えるとチトセは手を握ったまま歩きだした。
(・・・チトセは、あたしと手をつないでもなんともないの?)
あたしばっかりなの?こんなに緊張してるのは・・・。
- らくだい魔女と天空の花(10話) ( No.1 )
- 日時: 2012/10/27 20:40
- 名前: えんじん (ID: s5c4A2FH)
「・・・ここだよ」
そこには、魔法陣が描かれていた。
「この魔法陣の上に立って」
「はい」
「・・・さぁ、始めるよ」
魔法陣の上にあたしたちが立ってて、1メートルぐらい離れたところに
男の人が立つような形になっている。
「じゃぁ、つないだ手に魔力を送るイメージをして」
(つないだ手に魔力を送る・・・)
イメージしたとたんに、あたしたちの体が青と銀の光に包まれた。
「・・・次。呪文を教えるからよく聞いて」
「「はい」」
思わずつないだ手に力が入る。
「我らは運命の王。我が望みにこたえ、世界を創る力を与えよ」
「「我らは運命の王。我が望みにこたえ、世界を創る力を与えよ!」」
そう唱えるとあたりがカァァッと光った——・・・
「・・・フウカ」
ピランの声で目が覚めた。
「ピラン・・・?ここは・・・?」
「もといた場所だ」
「チトセ・・・」
さっき手をつないだのを思い出したら、顔を合わせられなくなった。
それに気付いたのか、
「どうした?」
と尋ねてきた。
「・・・別に」
思わずそっけなく答えてしまった。
「おーい、フウカ〜?」
「あっ、ゴメン今行く!」
なんだかその場にいられなくなって逃げるように走りだした。
「・・・さっきのことって、夢?」
「いや、本当にあったんだ」
「・・・で?今度はどこへ向かっているんだ?」
不機嫌そうなチトセの声が聞こえた。
「今は、「雲の崖」に向かっている」
「なんで?」
「この世界の異変を見てもらうためだ」
「?」
「・・・着いたぞ。あれを見ろ」
「・・・っ!!これは・・・!」
なんとそこは、植物がない荒れた世界だった。
「ここは?」
「お前たちがいた世界だ」
よく見たら、銀の城、青の城、緑の城が見えた。
「もう異変が・・・・!?」
「そうだ。早くしないと世界中こんなことになってしまうぞ」
「そんな・・・っ」
「じゃぁ、さっさと花びらを元に戻せばいいんじゃねぇか?」
その態度にあたしはムカッとして、
「ちょっと!こんなときでさえ、何なのその態度!!」
と怒鳴った。
すると、
ギュ・・・
チトセの匂いが目の前いっぱいに広がった。
「え・・・?」
言葉が出てこなくて固まっていると、
「・・・お前、なんもわかってないな」
「どういうこと・・・?」
チラッとチトセの顔を見ると、その整った顔は真っ赤だった。
胸の鼓動が静まるまで、しばらくそのままでいた。
- Re: らくだい魔女と天空の花(9話) ( No.2 )
- 日時: 2012/10/28 21:05
- 名前: えんじん (ID: w1PAg8ZW)
もう、30分はそのままだっただろう。
「・・・チトセ・・・?」
「・・・おれの気持ちも、少しくらい考えてくれよ」
「え?」
「お前の気持ちは、いやってほどわかるのに、お前はおれの気持ち
わからないのかよ」
その声には、少しのいら立ちが混ざっていた。
「長い間いるのに、わからないのか・・・?]
[だって・・・」
沈黙が流れた。
「あたしだって・・・」
最初にあたしが口を開いた。
「知りたいよ・・・チトセの気持ち・・・」
「じゃぁ、一つ聞くが・・・お前の「特別」は誰なんだ?」
「え・・・?」
そこでピランの声が聞こえた。
「お〜い、花びら元に戻しに行くぞ」
バッと離れた。
「・・・だってチトセ。行こう」
「・・・あぁ」
あたしとチトセとピランが歩いている。
(き、気まずい・・・誰かしゃべって〜・・・)
なんて思っていると、
「あとどれぐらいでつくんだ?」
チトセが口を開いた。
「わからない」
「えぇ!?」
「夜にならないと、いけないからな」
「どういうこと?」
「フウカの、夢でしか行けないんだ」
「なんでだ?」
「あの場所は「夢の丘」といって、伝説の姫しか行くことができない」
「伝説の姫って・・・あたし?」
「他に誰がいるんだよ?」
「ウソォ・・・」
夜になった。
「じゃぁ、さっさと寝ろ」
「は〜い・・・」
ゴロン・・・と横になった。
あの花びらを握って。
「ん・・・?あっ!!」
目が覚めたら、「夢の丘」にいた。
(早く花びらを戻さないと!)
そう思って、あたしは走りだした。
「ハァ・・・着いたぁ〜」
やっと着いた。
あの花がそこにはあった。
その前に・・・人が立っていた。
「ピラン・・・?」
その人はとてもピランに似ていた。
「貴様は誰と間違えている・・・?私の名は「パラン」だ」
「あの・・・そこをどけてくれない?花びらを戻さないといけないの」
そういった瞬間、
ザシュッ・・・
「っ!?」
肩に激痛が走った。
- Re: らくだい魔女と天空の花(9話) ( No.3 )
- 日時: 2012/11/01 17:41
- 名前: えんじん (ID: bPAPej8q)
「っ・・・!!」
あたしの肩から脇にかけてザックリ切れている。。
「どう・・・して・・・っ」
息が上がる。
「・・・お前なんだな?花びらをとったのは」
その声は冷たく、怒りに満ちていた。
「取ったんじゃなくて・・・取れただけ・・・」
「うるさい。黙れ」
パランがあたしの声をさえぎった。
「・・・花びらに近づきたければ、この私を倒してからにしろ」
そういうと、ヒラリ・・・と空へ舞った。
そして、
「・・・いくぞ」
その瞬間、目にもとまらぬ速さであたしに剣を向け襲いかかってきた。
「っ・・・!!」
とっさにあたしはよけた。が、足が少し当たって切れてしまった。
(肩も、足も痛い・・・こうなったら・・・!!)
すぅ・・・っと息を吸って、
「銀の城の魔女、フウカが命じる。我の思うままに風よ、
吹き荒れろっ!!」
といい放つと、銀色の風が嵐となってパランを迎え撃った。
「くっ・・・」
反射的に飛びのいたパランはまた構えなおして、
「残念だが、わたしに風の
魔法は効かない」
と、笑って言った。
(風の魔法がだめなら・・・どうしたら・・・?)
パランがまた襲いかかってきた。
と、それと同時に気付いた。
(そうだ!!あたしが最も得意な魔法・・・!!)
パパ、ママ・・・あたしに力を貸して・・・!!
「銀の城の魔女、フウカが命じる」
「風は効かないと言っただろう?」
「炎よ、すべてを焼き尽くせっ!!」
すると、あたしの体から炎がゴオォっと燃え上がった。
「・・・!!」
パランとあたしは炎にのまれていった。
- Re: らくだい魔女と天空の花(9話) ( No.4 )
- 日時: 2012/10/29 22:29
- 名前: もえ (ID: MKP5QLsm)
書いていいですか?
とってもおもしろいです(≧〜≦))ププッ
チトセのセリフが///言われたいです。
頑張ってください!応援してます*
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