二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ルーンファクトリー 異種族との架け橋 ( No.90 )
- 日時: 2008/11/02 22:18
- 名前: リュウ (ID: QxOw9.Zd)
最初はここか。見た所雑貨屋のようだ。 ガチャ
「いらっしゃーい。あら?見ない顔ね。」
「ああ、あなたですか?新しく入ってきたアレクさんというのは?」
「ど、どうも。これからよろしくお願いします。」
「よろしくね。・・・ふうん、なんか想像してたよりかっこいいわね。」
「ロ、ロゼッタ!?」
「ふふっ♪冗談よ。じゃあ、これからよろしくね!」
「は、はい・・・。」
随分明るい子だ。確かミストさんからもらった名簿に
よると(なんであの人こんなもの持ってたんだろうな
あ)ロゼッタという子で、父はジェフというらしい。
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町の半分くらいは回っただろうか。さすがに疲れてき
た所へ、急に誰かがぶつかってきた。
「あいてっ・・・あ、ごめんなさい・・・。」
ぶつかってきたのはまだ幼い男の子だった。
「あ、ああ、いいんだよ。怪我はないかい?」
「うん!大丈夫!」
「二コル〜。どうしたの〜?」
今度は少女が走り寄って来た。耳が尖っている。
(エルフの子かな…いや、ちょっと違う…たぶんハーフエルフだろう。)
「お兄ちゃんもしかして、新しく入ってきたアレクって人?」
「あ、うん。そうだよ。」
「僕ニコルっていうんだ。よろしくね!」
「私セシリアっていってね〜、皆からはセシリーってよばれてるの〜。」
「ああ、二人ともこれからよろしくね。」
「じゃあ、またね〜。」
そう言うと二人とも走り去って行った。聞いた話だと
この町の小さい子供は、あの二人だけらしい。
さて、次はこの豪邸か。金持ちの家らしく「ヴィヴィ
アージュ邸」と書いてあった。 ガチャ
「おや?どちらさまかな?」
「初めまして。今日からここに住ませてもらうことに
なった、アレクといいます。」
「おおう、そうであったな。わしは美味い食べ物に目
がなくてのう、美味い食べ物ならいつでも歓迎するぞ。」
「は、はあ・・・。」
「お父様?なんの騒ぎ?」
今度は青い髪の女の子が階段を降りてきた。お父様と
は言っているが、似ても似つかない。
「ああ、あんたね?ミストが新しく入ってくるって言ってた人。」
「はい、アレクといいます。どうぞよろしく・・。」
「なんでもいいけど、泥まみれの靴で上がらないでく
れる?汚くなるじゃない。」
「ご、ごめんなさい・・・。」
「お嬢様、そういう言い方は失礼ですよ。」
今度はメイド服姿の褐色の肌をした女性が出てきた。
「初めまして。ここでメイドをやっているタバサと申します。」
「は、初めまして。アレクといいます。」
どうしてだろう?この人は、ほかの人より幸せそうに
しているような気がする。そのわけはすぐ分かった。
アレクはタバサの手元を見た。
「あの・・婚約してらっしゃるんですか?」
「え?あ、は、はい・・まあ・・。」
少し恥ずかしそうに笑うタバサの左手薬指には、プラ
チナ製の指輪がはまっていた。相当高価な代物である。
「す、すみません。変なこと聞いて・・・。」
「いえいえ、お気になさらずに。これからよろしくお願いしますね。」
タバサさんの婚約相手って誰なんだろう?少し気にな
ったが、まだ後一件残っている。アレクは村長の家に向かった。