二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *妖精の尻尾* ( No.7 )
- 日時: 2009/12/21 19:12
- 名前: チャミー (ID: p4jphIw6)
第4話「愛さえあれば何もいらない」
「なに—————ッッ!!!」
ナツたちが仕事から帰ってくると、ギルド中にマカロフの叫び声が広がった。
理由はもちろん、ナツ、グレイ、ルーシィが森の魔物のついでに森自体を破壊してしまったからである。
「ごめんって、じっちゃん」
「ごめんで済む問題ではないぞ、ナツ。一体どういう戦い方をしたら森がなくなるんじゃ」
マカロフが今にも死にそうな顔をしてたずねた。
「いや、それは違うぜじーさん」
そこで、グレイ(上半身裸)が言った。
「戦いの最中に森がなくなったんじゃない。ナツにケンカを売られたから相手してやってたら森がなくなってたんだ」
「ちょっと!! そっちのほうがありえないでしょ!! てか、あたしも森破壊しちゃったことになってんの!? ていうか、グレイ服!!」
真顔で言うグレイ(パンツ一丁)にルーシィが言った。
と、そこへ、女子達の声が聞こえてきた。
「きゃーっ、ロキったらぁ、久しぶりぃ」
「ロキ〜、私と二人でデートしましょ〜」
「ちょっと、ロキの彼女はあたしよ!!」
「なによ、アンタ!! ロキ〜、ロキの本命は私よね〜??」
「…………!!」
それを見たルーシィは、思わず言葉を失ってしまった。
なぜなら、ロキはルーシィの星霊『獅子宮のレオ』だからだ。
「……なにやってんの?」
「やぁ、ルーシィ。君に会いに来たんだよ」
「ていうか、その周りの女子何!?」と思うルーシィだが、一応我慢してこう言った。
「会いにって……どうやってここまで来たのよ」
「さぁ? なぜだろうね。僕だけは君の意思とは関係なく門をくぐれるんだよ。これは——」
「愛じゃないからね」
今にも「僕たちの愛の前では——」とか言い始めそうなロキにルーシィが冷たく言い放った。
「でぇきてぇる゛」
その様子を見たハッピーが、ルーシィにむかって巻き舌風に言った。
「できてないから!!」
ルーシィは、間髪いれずにそう叫んだ。
***
「はぁ〜。それにしてもロキ、勝手に出てくるのやめてくれないかなぁ?」
ルーシィが自宅のお風呂に入ってつぶやいた。
もちろん、この家にはルーシィ以外誰もいないはずだ。
「出てこないでって、一体どういう意味?」
そこへ、勝手に星霊界からロキが出てきた。
ちなみに、ルーシィは今、バスタイム中だ。
そして、ルーシィは叫んだ。
「きゃぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「どうした、ルーシィ!!!」
すると、ルーシィの叫び声を聞いたナツとグレイが、隣の部屋から入ってきた。
ちなみに、ルーシィは今、湯船につかっている。
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ルーシィはその日、カナの占いで水難の相が出ていると言われていたらしい。
***
「ちょっと、ロキ!! あたしがお風呂入ってるときは出てきちゃダメ!!!」
お風呂から出たルーシィは、ロキにむかって叫んだ。
「ご……ごめんよ、ルーシィ。でも、大丈夫。次はちゃんと着替え終わってから——」
「ダメ———ッッ!!!!」
ぼかぁ! っとロキを殴り飛ばしたルーシィは、ナツとグレイのほうを見て言った。
「あんたたち、なんでここにいるの!?」
「なんでって、ルーシィの家だから。当たり前だろ」
まるで、ルーシィがおかしいことを言っているような目でナツが言った。
「だからオレはやめとけって言ったんだ。風呂を見に行くなんて」
グレイ(パンツ一丁)が真顔で言った。
「3人とも、さっさと出て行って———!!!」
「え!? 僕も?」
こうして、3人はルーシィ家を追い出されたのであった。
「ルーシィの家ってノゾキだらけで大変だね。……ルーシィって、胸おっきいね」
「え……?」
ハッピーが、ルーシィを見て笑いをこらえながら言った。
「いや——————っ!!!!」
続く