二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【REBORN×D灰】 ∮*+蒼鳥交響曲+*∮ 建て直し!! ( No.4 )
- 日時: 2009/12/27 16:29
- 名前: 屡稀 ◆Jm1.jcFZPA (ID: COldU63y)
- 参照: ———それは取り戻せるかさえ分からない............儚き蓮華......
第二交響曲 ◇切り離されし二つの人格◆
「…………ようやく着いた」
一方で蕾は並森町へと着いていた。
先ほど消えた霧からフッと現れる。
・・
これは............貴方から来た能力ですしね。
と、蕾はふと微笑む。
「…………さぁて、探しますか」
蕾はトランクからナイフと不思議なコウモリ型の機械を取り出す。
……………今回の任務がありますからね。
溜息を着く蕾に後ろから声がした。
「…………クフフ。探されなくたって此処にいます」
そう言い出て来たのは——————六道骸。
蕾はニヤッと笑って骸の方へ向く。
「お久しぶりですね……〝あの時〟以来でしょうか……六道骸」
「クフフ……その様子なら霧賢帝と上手く出来てますね」
骸は蕾の霧を指差す。
蕾はそうですね、と息を着きコウモリをトランクにしまう。
二人の関係はどうやら以前からあったらしい。
「それにしても……懐かしいですね……霧賢帝はあの日…………」
骸は不自然な所で言葉を止めた。
理由は蕾が…………
音も何も立てずに。
骸の首にナイフを突き立てたからだ。
その表情こそ微笑に変わりないが瞳には…………
尋常では無い殺気が漂っている。
「すみません…………手が滑りましたね」
蕾はスッとナイフをコートにしまう。
骸は一瞬驚いた表情をしていたがすぐに表情を戻す。
流石の骸もこれには驚いたのだろう。
「そうでした…………これから向こうの動向を掴んでもらえませんか?」
「承知しました…………ボンゴレですね」
〝ボンゴレ〟
それは…………マフィアのあるファミリーの事なのだろうか。
蕾は骸に手渡された資料らしき物を受け取り頷いた。
「僕は黒耀ヘルシーランドにいます…………あ、それと霧賢帝……いや、ウェルにどうぞ宜しく」
「えぇ……勿論です」
そう言うと骸はサッと霧に包まれて消えた。
蕾は資料をトランクにしまいふと切なげな表情になる。
「本当に……嫌な奴ですね…………ウェル」
…………よりによってボンゴレなんて。
哀しい…………ですね。
でも、もう〝ウェル〟は居ないから。
何も言えませんね。
「行きましょうか…………次はアルコバレーノですね」
ふと言った蕾の瞳には…………
一粒の…………
涙?
第二譜 終