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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 一話 羽を持つ者たち ( No.130 )
- 日時: 2010/02/27 13:00
- 名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)
「で、何だよこの連中は」
「物分りわっるぅ。ウィングはノアの手下だと思ってんの、青年?」
ティキがミルディスに向けて言うと、スイがティキに向けて言った。それを聞いたティキは疑問を浮かべ、ミルディスは私が言おうと思っていたのに、と言うオーラを出して「代弁ありがとう」と不機嫌そうに言った。
「まだ分からないの? 殺す為の“お手伝い”よ」
「! 俺か……?」
「そうよ、勿論の事じゃない! そうだわ、貴方の体をバラバラにして、十三……いや十四の使途と一人の兵器にあげようかしら!?」
ティキが気付いてミルディスを睨みながら言うと、ミルディスは興奮気味に言った。
「相変わらず俺達の姉様は騒がしい」
「姉様方はヒステリックだからな、レオニード」
レオニードがティキと興奮しているミルディスを見ながら呆れる様に言うと、風危がパタン、と赤い本を閉じて言った。
黒の長髪に、切れ長の紅い綺麗な目は正に美少女、いや美女だ。この長身と言える程に長い身長は、十八歳だなんて思うだろうか。
「ほう……それは面白いアイディアだ、ミルディス」
「あら嘘吐きゼクント、姉様を御付けなさい?」
「そんな事よりこいつを殺さんのか?」
ミルディスの言葉を聞いていたゼクントは、興味を持った。肩位の長さの手入れされていない髪に、切れ長の赤と青のオッドアイ。こんな汚い場所でも綺麗なタキシードと赤のロングコートを着ている。
「殺すわよ。バラバラに!」
ⅰend*
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