二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【REBORN】 大空の覚悟 オリキャラ募集中! ( No.52 )
日時: 2010/02/14 04:39
名前: 銀翼 (ID: lwFCsR23)

    標的25

「恭平さんっ!!」

綱吉はやっと恭平を見つけ、呼び止めた。

「ボンゴレッ。何か用ですか?」

駆け寄った時、綱吉は息が切れていて限界だった。

星華に言われたとおり、部屋に行っても恭平はいなくて、結局闇雲に探すしかなかったのだ。

「ちょっと聞きたいことがあって・・・。」

「いいですけど・・・。」

「恭平さん、何者なんですか?」

「・・・俺、悪者みたいですね。」

恭平は冗談混じれに笑った。

「お、俺は真剣です!気になってたんですよ、どうしてボンゴレの歴史とかを知ってるのか・・・。」

「オレもだぞ、恭平。」

どこからか、リボーンが現れた。

「そろそろ教えてもらおうじゃねーか。」

「リ、リボーンも知らなかったのかよ?」

「あぁ。いい機会だ。」

リボーンは綱吉に方で腕を組んで言った。

「・・・すみません、今はまだその時じゃない。」

「じゃあやっぱり何か隠してるんですねっ?」

「俺は隠してるつもりはありませんよ、ボンゴレ。ただ、話には話す時ってのがあるんです。」

恭平はそう言って、綱吉達に背を向けて歩き出した。

「きょ、恭平さん!待ってください!」

綱吉が大急ぎで廊下の突き当たりの角を曲がると、そこには、黒い大きなドアがあった。

綱吉は恭平はそこに入ったのだろう、と思い、ドアを開けた。

だがそこには、恭平の姿はなかった。

部屋はまるで、研究所にようだった。

怪しげな機械に、床に無数においてあるチューブ。

そのチューブはどこか一点に向って繋がっていた。

「ツナ、そっちを見てみよーぜ。」

「う、うん。」

リボーンに言われ、綱吉はチューブの原点に向った。

所々に機械があるため、ちゃんとは見れなかったが、チューブが繋がっているのは何かカプセルのようだった。

そう、まるで病院で内臓とかを保管するのに使うようなカプセル。

同じように液体が入っており、ブクブクと音を上げていた。

機械が邪魔で中に何が入っているのか見えなかった。

思い切って、身体を機械にから乗り出したとき、誰かが綱吉のパーカーのフードを引っ張った。


恭平だ。


恭平は、焦った顔をしていた。

そして、綱吉の顔をみると、ふーっとため息をつき、

「ダメじゃないですか、ボンゴレ。こんなところに入ってきちゃ。」

いつもの優しげな顔で言った。

「ご、ごめん・・・。恭平さん、ココにいるのかと思って・・・。」

「この屋敷には変にいじくってはならない物が無数にありますから気をつけてください。」

「なぁ恭平。アレは何だ?」

リボーンはそんな恭平の話を無視して、例のカプセルの方を指差した。

「アレには近づかないでください。絶対に。」

「え・・・?」

「そして、アレに繋がってるチューブも絶対に壊さないように。」

「こ、壊したらどうなるんですか・・・?」

綱吉が恐る恐る聞くと、恭平は目の色を変えて言った。

「恭平を失ってしまう。」

「ど、どういう意味ですか・・・?」

「そもそもアレは何だ?」

「・・・・本物の恭平だよ・・・・。」

恭平はうつむきながら言った。

綱吉達は何を言っていいのかわからなかった。

もしかして、とんでもないことを聞いたんじゃないだろうか。

「じゃ、出ましょうか。」

恭平は顔を上げると、いつもの笑顔で言った。

     続く