二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ボカロ】悪ノ小説 ( No.6 )
日時: 2010/01/22 22:30
名前: 奏 (ID: y5Clm6mh)

■さらに続き■

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そのマントの下にあった姿・・・・・・

それは、

綺麗な金髪を後ろで結った髪。

無垢な笑顔。

そして、リンとそっくりな容姿をした

       1人の少年。

その少年を「弟」だと気づくまで、どれほどの時間が必要だっただろう。


「・・・れ・・・レン・・・??」

すると、レンと呼ばれたその少年は、笑顔のまま答えた。

「あの時のゲームは、貴女の負けですよ、リン様。

 今日からは召使としてお仕え致しますので・・・・

 どうぞよろしくお願いします。」

この日のレンほど、違和感を感じるものはない、とリンは思った。

実の姉であるリンに「様」をつけて呼ぶなど、考えられなかったのだ。

違和感を感じたのはリンだけではない。

言った本人であるレンも、不思議に思っていた。

10年前は呼び捨てだった。

いつも一緒だった。

たまに喧嘩もしたけれど、すぐ元通りで・・・

手をつないだり、一緒にお菓子を食べたりもした。


でも、今の彼女は「王女」
  
      彼は「召使」という身分にある。


全ては「リンの笑顔を守るため」

この強い思いがなければ、今頃レンは此処にはいなかっただろう。



こうして、王女と召使の物語は始まった。