二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: テニスの王子様 -いつでもキミのすぐ側に オリキャラ募集- ( No.34 )
- 日時: 2010/01/26 19:36
- 名前: ?? (ID: 2nrfRM.C)
-第3話-
「おー、走ってる、走ってる」(葵)
いつもなら自分が必死になって走ってるのを皆に見られるのだが、今日は違う。
リョーマと新しくできた後輩、星華が走っているのを見ている。
そんな自分に、葵は優越感を感じていた。
ちょっと大人になったんじゃない? 自分。
うん、これで練習頑張って、会議でもヘマしなければ、確実に手塚と同レベルじゃん。
・・・なんて、想像するだけなら頑張るんだけどね。
「よっ 葵! 今日は走らないのー?」(英二)
「英二。 人をランニングマシーンみたいに言わないでよね」(葵)
「実際、ランニングマシーンだと思うにゃー」(英二)
「私は今日から、大人になるんだからw」(葵)
「ムリだと思うにゃー」(英二)
「・・・」(葵)
さらりと酷いことを口にする英二に、ペースを狂わせられる葵。
もともと、葵に自分のエースなど無いのだが。
「ほら! 英二も練習戻りなよねッ 今年は全国目指すんでしょ」(葵)
「葵が言うと説得力なァい」(英二)
さっきから、失礼だとは思わないのか英二くん。
そんな時、校舎から英二を呼ぶ声が聞こえてきた。
「菊丸先輩! 何してるのー?」
黒のセミロングの綺麗な髪の毛をなびかせながら、2階の窓から顔を出して手を振る女の子。
星華と同じように、どことなく大人っぽいコだ。
「おー、蒼! 練習だよーん」(英二)
英二と知り合いのようだ。
葵は英二に、女の子のことを訊いてみた。
「如月蒼。 2年生のコだよ。 ノリ良くておもしろいんだ」(英二)
「へェ」(葵)
「菊丸先輩! そっち行ってもイイですか?」(蒼)
「うん」(英二)
蒼というなの女の子は、窓に足をかけ、今にも飛び降りそうな格好をする。
「危ないッ!!」(葵)
「だいじょーぶですッ」(蒼)
「えェえェ、英二!」(葵)
英二に助けを求めるも、平然とした顔で見守っている。
「へーき、へーき」(英二)
「えいッ」(蒼)
「あわわわわわわ・・・・ッ」(葵)
葵の心配をよそに、飛び降り見事に着地。
「ウソ」(葵)
「えへへー ビックリした? 葵先輩」(蒼)
「へ? 何で私の名前・・・」(葵)
「生徒会の書記さんでしょ? 知ってるよー」(蒼)
「どうも・・・」(葵)
何はともあれ、葵に後輩の友達が出来たようだ。
「すごいなー 蒼! 運動神経バツグンだにゃー」(英二)
「まァね」(蒼)
2人の関係がすごく気になる葵だが、なんだか見はられている気がるので、ひとまず練習に戻った。
「誰だ? 今のは」(手塚)
ラケットを手に持って、素振りをしようかなーって時の、手塚の出現。
「て、手塚! なんでここに!」(葵)
「竜崎先生と話しがあったんだ。 で、あの子は?」(手塚)
「あ、如月蒼ちゃんっていう、2年生のコ。 運動神経バツグンなの」(葵)
「そうか」(手塚)
もしかすると、2人でこうして並んで話すのは初めてかもしれない。
練習中とか、会議とか、皆を交えて話すことは多くても、2人だけって初めてだ。
「女テニは、目標は関東か?」(手塚)
「うん。 一応。 男テニは、もちろん全国でしょ?」(葵)
「当たり前だ。 必ず、青学の時代を築きあげる」(手塚)
3年間、手塚を見てきたから分かる、その青学への思い。
だけど、もう1つ。
分かっていることがあるんだよ?
「・・・腕。 大丈夫なの?」(葵)
痛めて居るんでしょ?
「大丈夫だ」(手塚)
分かっている。
止める権利なんて無いことくらい。
だけど、心配なんだ。
その腕が、悲鳴を上げて壊れてしまうのでじゃないかと。
「でも・・・」(葵)
「お前は、自分の仲間達のコトだけ考えろ」(手塚)
「え?」(葵)
「それが、部長だ」(手塚)
「うん・・・」(葵)
関東大会まで勝ち残る。
そのためには、今のままでは戦力不足だ。
レギュラーも、前の3年生が向けてからほとんど仮レギュラーのまま。
「ねェ、蒼ちゃんを、テニス部に呼べないかな?」(葵)
「は?」(手塚)
新しい仲間を求む!