二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【~日常☆ヒットマン REBORN!~】完結品続々収録! ( No.203 )
- 日時: 2010/02/02 19:13
- 名前: 志筑 ◆aIk.35GwhE (ID: JryR3G2V)
- 参照: アニメランキング 3位D.Gray-man 2位REBORN! 1位銀魂
【きっと叶わぬ恋は無い…】
標的7【この世で一番大切な人】(最終話)
「はぁ…」
雅は屋上に居た。
雲雀も実は居たりする(雅気付いてないけど)。
「如何したんだろな…全くこの私とした事が……っていうかこの感情って…コ…ィ」
その時だった。
「やぁ」
突然雲雀が雅に話しかけた。
「ボンゴレ雲の守護者、雲雀…だっけ」
「そんなことはどうでも良い……海槻 雅、僕と戦わない?」
いつになっても、やっぱり雲雀は雲雀ならしい。
「……勝負か…」
気はらしになるかもしれない。
バトルマニアみたいだし…ココで「嫌」といってしまうとまたややこしくなるだろーなー…。
雅はそう考えた。
「いーよ」
「決まりだね」
ニヤリと雲雀は悪意に満ちた笑みを浮かべ、トンファーを装備する。
そして…
ガガガガガガァンッ!!
最初から思い渾身の力で打つトンファーが連打をくらませてくる。
「うわっ…気が早すぎだって」
そう言いながらもしっかりと素手でトンファーを受け止めていく。
「勝負に始まりなんて考えていたら…死ぬよ」
雲雀は言う。
次に雅は雲雀に向かってこう言った。
「中々だね…力、スピード…瞬発力も」
ギシィン…
雅は屋上のフェンスに押し付けられる。
「君こそね」
雲雀はペロッと舌を出して口元を舐めた。
まるで———美味しい獲物を食べる前のように。
「でもまだまだだよ〜私に素手で受け止められてるようじゃ…ねぇっ!!」
そう言いながら雅はトンファーを振り払い、ふところから短剣を装備しようと…した時だった。
バァァンッ!!
いきなり屋上の扉が開いた。
「海槻…大丈夫か!?」
山本だ。
「山本?」
驚いた様子で雅は山本の方を見る。
だが…雲雀は一向に手を休ませようとしない。
ガガガガンッ!!
「止めろ雲雀!!」
「無理な話だ————」
雲雀が最後の言葉を言い終える、その瞬間——
バキィッ!!
山本はいきなり雲雀の頬を殴りつけた。
雲雀は驚いていたがその内…
「君は後でじっくり咬み殺す!!!」
ギン!と山本を睨みつけて自分の傷を回復しようとしたのだろうか…屋上を出て行った。
「山本……如何したの」
雅は山本に駆け寄り、問う。
山本の顔は酷く焦っていたように見えた。
「大丈夫か?海槻!!ケガは!?——ったく雲雀の奴…ヴァリアーから来たからって……どうせ何か理由があってイライラしてたんだろ?アイツ」
「クスクス…大きな誤解をしているようだね、山本は」
雅はニッコリと笑むと事情説明を始めた。
——1分後。
山本は納得したようだ。
「お前から「良い」っつったんだな…やべぇ、雲雀に悪い事しちまったぜ…」
山本は大きくため息をつくと苦笑いしながら雅を見詰めた。
「オレさ…最近変なんだ」
「如何してなのかな」
「お前を見ると…やけに感情が変になったり…他の男と話してるの見るとスゲェイラついてよ…」
山本の顔が赤くなる。
「私も同じだよ」
「へ?」
「山本ってモテるし…女の子が周りにいつも居て、それを見ていると私の胸が苦しくなるんだ」
雅の顔も赤くなった。
「海槻…オレ、実は——!!」
山本が何かを言うその時だった。
「君は兄さんに似ている」
雅は語り始めた。
数年前の事件のことを……ゆっくり———…。
——5分後。
話が終わり、気まずい空気が流れた。
「そんな事があったんだな」
山本は哀しい目で雅を見る。
雅の瞳は何処がしら潤んでいるようにも見えた。
「でも何だかね…哀しくない気もするんだ」
「何でだよ」
「ココには…「山本」って言う私のお兄さん(仮)が居てくれる」
「仮かよ!!ハハハハ!」
山本が大笑いする。
「知ってる?———兄さんが私に言った最後の言葉なんだけどね…」
〝自分を想ってくれるこの世で一番大切な奴を見つけろ〟
「———だって」
雅は遠くを見詰めた。
「今探してるのか?」
「もちろん」
「そうか————じゃぁさ、オレの今一番大切に想っている奴教えてやるよ」
雅は胸が苦しくなった。
でも、何か言えば涙が出そうでこの一言が精一杯だった。
「———だ…れ…?」
山本は雅に向かって言った。
「お前だよ!海槻!」
「———へ?」
雅はポカンと口を開けた。
「海槻…好きだ…付き合ってくれねェか?」
「だって私敵だよ?ヴァリアーだけど?」
涙がこぼれた。
そしてこう想った。
——見つけたよ兄さん。
「構わないぜ?考えてみろ、神田達もそーじゃねーか」
「——あ…」
私を想ってくれる大切な人…
「つか!お前はどーなんだよっ————」
「わ、私は…」
そして見つけた。
「好きだよ…」
恋と言う名の「希望」、そして「運命」。
敵だって関係無い。
好きなら好きでそれで良いんだ。
どんなに離れて哀しくても…
〝きっと叶わぬ恋は無いから———〟
end+*.
【 コ メ ン ト 】
終わりました山本君達の恋!!
いやぁ実に初々しかったったで
すねぇ(笑)山本と雅cのコラボ
を書くのが楽しくて…猛本当に
しょうがなかったですよ〜(笑)
最後から2番目となります叶恋!!
お楽しみ頂けたなら幸いです((ω///
叶恋…最後までお付き合い本当に有り難う御座いました!!!~~~\(`ω´)-3