二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【東方】うちのメンバーが幻想入り【ポケモン】 ( No.67 )
日時: 2010/05/04 17:25
名前: かっぺい (ID: S3B.uKn6)

たらこ・フータ その7



「異変?」

「そうなんです……お二人が怖がられてたのも、それが原因で」

大妖精の言葉を聞きながら、僕は空中に手を伸ばした。
何も無い所に壁がある。

「ってのも変な話だが」

「ね、不思議よね〜」

隣のたらこは、無遠慮に空間にパンチを入れている。
チルノも真似をするが、思いのほか硬かったらしく呻き声が出た。

この湖は、僕らが来たのと同時に隔離されてしまったらしい。
おおよそ湖から50mほど、そこで外界とは切れている。

「元々こうじゃなかったのか?」

「とんでもないです。本当なら行き来は自由で……」

「紅白が通ったりするもんね!」

とにかく、何かしらの異変と見て良さそうだ。
たらこを一瞥する。

「ま、挨拶はできたしね」

「ん、まあな」


たらこの予測に反して、妖精達の同調は早かった。
怯えていたのは間違いないが、僕らを頼ってくれたのかもしれない。
;既に日は沈んでおり、彼らとは別れていた。

「『寝床』も確保できたし、とりあえずは快適なんだが」

「大ちゃん、僕らに手伝えることがあったら言ってよ」

「ありがとうございます」

「……あたいは?」

「黙ってくれればオッケーだ」

頬を膨らませるチルノを見ながら、僕は『家』を見渡す。

巨大な氷の家……

お洒落じゃないか。
ちょっと笑ってしまった。