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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【3Z】陽だまり*L'amicizia e eterna* ( No.19 )
- 日時: 2010/02/20 00:21
- 名前: ★勇羅★ ◆ZnBI2EKkq. (ID: 3xnkBRQd)
- 参照: テストが終わった後の開放感はすさまじい♪
*three life*
何処へ向かってるんだろう。
行く当ても無いのに。
3年の校舎を彼女は駆けた。
涙を流しながら走った。
「あれD組の花咲さんじゃない?」
声の主は、3年Z組生徒、志村妙。
妙もまた、ラルのことは知っていた。
否、知らない者はいないだろう。
これだけ目立つ格好をしている上にいじめの標的なのだから。
「ほんとアル。あんなに急いでどこ行くアルか?」
同じくZ組生徒、神楽が酢昆布を頬張りながら言った。
「ちょっと様子が変な気もしますね……どうしたんだろう。」
Z組生徒、志村新八も首を傾げる。
しかし彼女は疾風のように走り去ってしまった。
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ある男子生徒が屋上でまどろんでいた。
眼帯に紫がかった黒髪。
いかにも不良生徒らしい服装。
誰も寄せ付けない威圧感のオーラ。
彼の名は高杉晋助。
3年Z組の生徒。
ラルと同じく、学校にはめったに来ないし授業は大して受けない。
今も、一時限目をサボるつもりでいるのだ。
バタンッ!
急に屋上に繋がる階段のドアが勢いよく開いた。
高杉はその方向へ首を軽くひねった。
そこにはこの高校のものではない制服を着た美少女が目を腫らせ、息を切らして立っていた。
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