二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 召還獣……召還! ( No.9 )
日時: 2010/03/18 20:18
名前: 紅絹 (ID: oYJ2fVYh)

【第一問】 「優劣」 6

 「今度はこっちの番だな」

悪徳商人の様な笑みを浮かべる雄二。

先ほどの回避で拳が届く間合いとなったため、攻撃に転じる雄二の召還獣。

三発は入れただろうか、装備が軽いため、素早い動きで距離をとる。

Fクラス 坂本 雄二 142点 〈日本史〉

V S

Fクラス 姫路 瑞希 259点 〈日本史〉

相手が姫路さんだから多少は見劣りするものの、雄二の点数はBクラス並の力はある。

体制を立て直した姫路さんの召還獣は、そのまま雄二の召還獣に向かって走り出した。

今度は飛んだりせず、隙を小さくするためにコンパクトに剣を横に凪いだ。

雄二はそれをしゃがんで避け、さらに三発、四発と攻撃を重ねていく。

 「えーいっ」

姫路さんは空振りに終わった横凪ぎを止めず、慣性に任せて一回転。

 「何!?」

これは雄二も予想外だったのか、まだ攻撃の途中である。

100差近い攻撃は明らかに雄二のそれとは違った。

フィールドの端まで飛ばされる雄二の召還獣。

 「くっ……」

雄二が苦しげに呟く。

形勢が一気に傾いたからだろう。