二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボカロ家の毎日【VOCALOID】 ( No.412 )
日時: 2010/06/13 21:30
名前: *yuki* (ID: yjS9W/Zh)
参照: 実は終わってないけど勉強なんてもうしない テストは22

時はさかのぼって。



「ナギさん、早くいきましょう。」

声をかけてくれるアイさん。
着替え……浴衣を、綺麗な風呂敷に包んでいる。

「ええ、ゴメンなさい、
……持ち物、これだけでいいのよね……」

部屋を見回す。

私とアイさん以外はもう先に行ってしまい、誰も残っていない。

「……そうだ、一応お財布もっていきましょうか。」

ちゃぶ台から、ネコ柄のお財布をとる。

「お待たせ。さっ、いきましょっ。」

サンダルを軽くはいて、部屋を後にした。






カコーン。

ドアの外からそんな音がかすかに聞こえる。

よく温泉の表現にこの音がつかわれるけど……
作者はなんの音かさっぱりわからないと言っていたわ。

まあ、それはおいといて。

脱衣所に行くと、ランさんが1人いるだけだった。

「ラン、みんなは?」

「先、はいってるよっ」

アイさんに元気よく答えながら、リボンをとるランさん。
…………え?

「ちょっ、ちょっとランさん、待って!!」

慌てて止めても……

すでに遅かった。







「はあ〜っ……」

ため息と共にドアを開けると、
そこは、よく晴れた空に包まれ、真っ紅な紅葉に囲まれた露天風呂だった。

もうもうと湯気がたっていて、みんなの姿はあまり見えない。

「あら、ナギちゃん。
3人とも、やっと来たのね」

すると、桃色にキラッと光った……
ルカさんが、あがってきた。
長い髪を、タオルで一つにまとめている。

……相変わらず綺麗な肌だなあ……

ハッ、私ったらどこを見てるのかしら。
いけないいけない。

「もうでるんですか?」

「ううん、頭洗うだけよ。」

そう言うとルカさんはシャワーの栓をキュッとひねり、タオルをとった。

髪がサラリと揺れる。

やっぱり、ルカさんは美人だから、なにをしたって絵になるんだな……

そんなことを思いながら、湯船に入った。