二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Requiem-今だから伝えられる- 〜第1話〜 ( No.2 )
日時: 2010/06/09 10:08
名前: 迅榎 ◆85KeWZMVkQ (ID: JgT8Ge3V)

 
目を覚ますとそこには、知らない天井が広がっていた。

あぁ、そうだ。あたし、二日前に日本に戻ってきたんだっけ…

一つ伸びをし、眠い目を擦る。指に付いたのは湿り気、もとい涙だった。

夢を見ていたような気がする。

もう一度伸びをして、それから夢の内容を思い出そうとしてみたけど、何も覚えていなかった。

覚えていない事をいつまでも考えていても仕方ない、と思い直し、朝食の準備をするために起きあがった。



  * * *



慣れない台所に立ち、急いでベーコンエッグとトーストとサラダを作り、食べ始める。

今日は確か、学校に行くはずだ。帝国学園への、転校生として。

バカなあたしが、なぜそんな私立の中学校に入れたかというと…ずばり、スポーツ推薦で入ったから。

でもそれには二つの条件があって。

一つはサッカー部に入る事、そしてもう一つは…


朝食を食べ終わり、食器を片づけた後、あたしは自分の部屋に戻った。

そして机の上に置いてあった布——さらしを手に取る。

そう、もう一つの条件というのは…男として転校すること。

しかも女だという事がバレてはいけない。


なぜ男装しなければいけないかというと。

帝国学園の総帥、影山という人が逮捕された。

そのことで帝国は、かなり信用を無くしたらしい。

それで帝国の校長は、「サッカーで失った信用はサッカーで取り戻す」と考えたらしく。

雷門へ転校した鬼道の穴を埋めるべく、優秀な生徒を査定するための「転入試験」を極秘で行った。

それに見事に合格したあたしが、帝国へ行くことになった…というわけだ。

なぜ女のあたしが試験を受けたかというと、帝国の校長とあたしの父さんが知り合いだから。

そんな単純な理由だ。


正直言って、かなり無茶なことだと思う。

でも、あたしにはやらなければいけないことがある。

それに、入学金だのなんだのをなくしてくれるっていうし…ね。

だから、二つ返事でそれを承諾した。


さらしを巻きつけ終わり、制服を着る。紐みたいなやつを留めるのに、かなり手間取った。

そして靴を履き、一言「行って来ます」と、まだ寝ているんだろう父さんに言って。

帝国学園に行くために、歩き出した。



   (はろーはろー、しらない人たち !)






 *

 第弐話 見
       知
       ら
       ぬ、天井


 …いや、そっちじゃなくって。

 ま、それは置いといてですね

 転校のあれがこじつけすぎて笑えてくるぜ!

 こんな一話目です

 っていうか誰も出てなくてすみませんorz




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