二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂—凛として咲く花の如く— ( No.7 )
日時: 2010/08/06 15:42
名前: 月兎 (ID: QuEgfe7r)

第弐訓「それ探してたんだよ!とか言ってそんな訳ない」

「なんでこんなところに傘が置いてあるネ、しかも私のによく似た…」
神楽はその傘を開くとクルクルと回して思いついたように言葉を発した。

「分かったアル!これは私への誕生日プレゼントに違いないヨ、サプライズ!!」

だから見せてくれなかったんだ、そう頭の中に確信してから眼を輝かせてもう一度傘を隅々まで見て…

そのとき—

「ン…?このマーク」
持ち手に小さく描かれていたマークを見つけ、驚いたように言う。

「月兎族の、、、マーク?」

月兎族—
戦闘民族として名の知れた夜兎族の親戚ですでに滅ぼされたと言われる幻の戦闘民族である。

夜兎族と同じく陽に弱く傘を同じように持ち歩いているが戦闘時に使うことはないという、中には夜兎族のように傘を使用して戦うものもいたといわれている…

今では過去の最強と言われる戦闘民族—

それの傘が何故ここに?

「なんで銀ちゃんの家にこれが…?月兎族の所持品は全部保管されてる筈ネ」
もっともなことを神楽は頭を悩ました。

その時にちょうどいいタイミングでドアの開く音が聞こえて焦ったように急いで神楽は傘だけ残し段ボールを無造作に押し入れに詰め込んだ。

「ただいま戻りましたよ」

その声に神楽は
「なんだ、ぱっつぁんアルか」

そう言って神楽はどうでもいい、というように押し入れの前へ歩いて行く。

「なんだってなんだよ、こっちがなんだだよ…神楽ちゃん、銀さんは?」
新八もまた呆れたように聞く。

「なんだぱっつぁんか、それこそこっちが聞きたいアル!いつまでチョコを買いあさってるネ」

「なんで二回同じこと言うんだよ!?」
新八は神楽の言葉にツッコむとチョコ買いに行ったのか、と頷き手に持っていたビニール袋をソファに置いた。