二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 我ら兄弟ボンゴレファミリア!〜REBORN!〜 ( No.12 )
日時: 2010/07/03 09:57
名前: 夜琉 ◆nFgGo2zKeY (ID: CUrDDjil)

標的11 「ボンゴレの柱」

「……悪いな、ここはお前達に任せる」(亜衣)
『え!?』『あ、亜衣!?』
「な、んで……」(ツナ)
「私が今ここで使うことは、不利ということに近い。だから、今ここで幻術は使えない」(亜衣)
「う゛ぉぉぃ! お前には、魔術という力もあるじゃねーか!」(プルーヴィア)
「そ、そうです! 私達の、そしてボンゴレのためにも……!」(ドロシー)
「お願いです、亜衣」(瞳)
「……分かった。だが、魔術は使わない」(亜衣)

決心が固い亜衣。
なかなか、魔術を使うことを許そうとしない。
亜衣の力には、“幻術”“魔術”。
そして、まだ今だかつて見た事のない、もう一つの能力もある。
なのに、何故その力を利用しないのか。
亜衣の力は、莫大な能力となっている。
そして今、ここでその力を使えばどうなるか?
学校自体に影響を及ぼしてしまうかもしれない。
ならば、何で戦おうというのか。
すると、亜衣がフルートを取り出した。

「これは使いたくなかったんだが……」(智華琉)
「な、何それ」(ツナ)
「何かすげぇもん出て来たみてーだな」(山本)
「十代目! 離れていてください!」(獄寺)
「う゛ぉぉぃ! 何だそれっ!」(プルーヴィア)
「ごもっともだ。何だ、それは」(龍牙)
「気になります……」(ドロシー)
「亜衣、それは何なんですか?」(瞳)

質問攻めに合う、亜衣。
しかし、一つもそんなことを気にしてはいない。
それどころか、話が耳に入ってきていないようだ。
すると、亜衣が“耳を塞げ”とでも言うように、合図した。
周りの者達は、それに従って耳を塞ぐ。
その直後、亜衣がフルートを口につける。

「フルートごときに、私は敗れませんよ。クフフ」(骸)
「当たり前だよっ! だって骸兄ぃは無敵だもん!」(來)
「……勝手にほざいていろ」(亜衣)

黒く笑う骸に、その後ろへと着く來。
その目の前には、フルートを構える亜衣。
さて、何が起こるのか。
そして、フルートの力とは一体何なのだろうか?
亜衣が大きく息を吸う。
その直後、ピーッとフルートの音色が鳴り響いた。
鳴り響いた音色は、一言で言うなら“苦しみ”。
そして、骸と來の反応は、まさに“苦しみ”そのものだった。

「ッ……! 亜衣。私に何をして……!?」(骸)
「亜、衣ちゃん……」(來)

まだ幼い來には、少しキツいかもしれない。
しかし、今の來はこれくらいの罰を受けなければいけない。
そう、これが亜衣の力。

「ボンゴレの柱にならなければいけないのが、私達フラッテロファミリーだろう」(亜衣)

亜衣は、來に言った。