二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 帝国的日常。 ( No.1 )
日時: 2010/07/04 19:37
名前: 鮫 (ID: 14pOvIO6)

よっしゃ、小説書いたるで〜!!

帝国的日常。
 季節は夏。
じりじりと照りつける日差しの中、Yシャツの袖を肩までたくしあげた少年は、ある1つの計画を胸に、乾いた道を歩いていた。
 少年の名は佐久間次郎。
ここらでは一番大きくて、歴史も深い帝国
学園のサッカー部で、参謀役として活躍している、中性的な顔立ちの男だ。
この佐久間は、挑むような橙色の瞳に似合わず、長髪で眼帯で強欲で変態で我が儘で
変態な、((オイ今なんつった。変態って2回
言っただろ。
由緒正しい帝国学園でも随一の変わり者だ。
特に、あの帝国の頭、鬼道に対しての愛情は、並々ならぬものだった。
 朝は電柱の影で待ち伏せ、昼は2人っきり
で弁当を食べ、(もちろん佐久間の手作り)
そして夜は…
とまぁそんな具合に、佐久間は鬼道のことを愛していた。
これは余談だが、佐久間と鬼道の仲は帝国
学園内でも公認なんだとか。
 ともかく、佐久間はひたすらに部室へと
続く道を歩いていた。
しばらく歩き続けると、こんな広くなくてもいいだろ…と、思わずツッコみたくなる程、大きくて広いサッカー部の部室が見えてきた。
佐久間は、部室を見つけるなり、一目散に
走り出した。
そして、勢いよくドアを開け放つと、大声でこう叫んだ。
「合宿行こーぜぇぇえ!!」
…………。
あまりの出来事に、部室で休憩していたメンバーたちは、ぽかんと口を開けたまま、
佐久間を凝視している。
佐久間は、唖然としているメンバーをよそに、つかつかと部室に入りこむと、一番奥にあったベンチに腰をおろした。
「えーとだな、まぁそのまんまの意味だ。」
まだ状況が掴めていない2年生に代わって、
ロッカーをゴソゴソやっていた成神が口を開いた。
「それって、このメンバーで、ってことですか?」
佐久間は、よくぞ訊いてくれたとでも言うかのように、らんらんと目を輝かせて、
成神の質問に答えた。
「その通りだ。メンバーは俺を含めた11人。鬼道さんだけは強制参加!」
「ちょっ、どうして俺だけ強制参加なんd
「以上!」
「おい無視か」
…そう。佐久間の計画とは、合宿のこと。
佐久間は、この計画を遂行する為に、何度も何度も職員室に足を運び、何度も何度も
先生に頭を下げた。
………と言うのは嘘で、実は大企業の社長を務めている父親に頼んで、無理矢理許可をとったのであった。
 そんな裏事情などつゆ知らず、鬼道以外の部員たちは、初めての合宿とあってか、ワクワクと胸を高鳴らせていた。
ただ1人、怪しい影を除いて…