二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 帝国的日常。 ( No.142 )
- 日時: 2010/07/29 12:41
- 名前: 鮫 (ID: 14pOvIO6)
そーいえば参照500突破してた…
小説の更新ペースが遅いから参照数もなかなか伸びないんだな!
うん、頑張る。
「朝だぞー!起きろー!!」
朝っぱらから源田の大声が部屋中に響いていた。
「ん…朝かぁ…」
そういってむくりと起き上がる辺見。
寝起きは良い方なのか、さっさと布団を畳むと、すぐに着替えだした。
「…あれ?鬼道は?」
佐久間の布団を剥がしていた源田が、鬼道がいないことに気付き、誰にとも言わず問いかけた。
「俺はここだ。」
突然後方で鬼道の声がした。
源田が振り返ると、そこには着替えと身支度を済ませた鬼道が、さも得意そうに仁王立ちしていた。
「もう着替えたのか…流石鬼道、行動が早い。…あーあ、いいのかな佐久間ぁー愛しの鬼道にこんな無様な格好を見せちゃって〜」
わざとらしく源田が佐久間の肩を揺さぶる。
「んー…やだ…みないで鬼道さ……ぐぅ」
そう言いつつ二度寝する佐久間。
こっちは辺見とは違い、朝に弱いらしい。
「せんぱーい!ボタンが外せません!!外すの手伝ってください!」
朝から元気な成神が、パジャマのボタンを指差して喚いている。
帝国の母 源田は、「仕方ないなぁ…」と呟くと、成神のパジャマのボタンに手をかけた。
そんな様子をまじまじと見つめていた佐久間は、あることを思いたって、カバンの整理をしていた鬼道に擦り寄った。
「あのぉ鬼道さん…」
「…何だ。手短にな。」
「俺、朝に弱くって、手に力が入らないんですよ。…で、ボタンが外せないので鬼道さん手伝ってください!」
「断る。源田にでもやってもらえ。」
即答だった。
やっぱりな…と落胆する佐久間に気が付いた源田が、そばに歩み寄って佐久間のパジャマに手をかけた。
「なっ…源田!何すんだよ馬鹿!!」
「なにって…佐久間は一人で服が脱げないんだろ?手伝ってやろうと思って。」
佐久間はすぐに「そんなの一人でできるっ!」と反論したが、いざボタンに手をかけると本当に力が入らなかったので、仕方なく源田にやってもらうことにした。
その間の佐久間の表情は、恐ろしすぎて寝起きの洞面が泣きだすほどの物だったらしい。
全員が着替えを終えたところで、鬼道は今日の練習メニューを読み上げた。
走り込みにはじまり、パス練習、筋トレ、更に試合中の状況を脳内で再現するイメトレなどもメニューに追加されていた。
「昨日よりキツくねーか?」
オールバックを整え中の辺見が、ぼそっと愚痴をもらす。
鬼道がそれを聞き逃すはずがなかった。
「昨日は殆ど練習出来なかったじゃないか。だから今日はその分みっちりしごいてやるから覚悟しておけ。」
「ぎゃー!」
どこからともなく悲鳴があがる。
その様子を鬼道は満足そうに眺めると、「各自アップを済ませた後にグラウンド集合!」とだけ言って去っていってしまった。
ち…中断します。部活行かないと…