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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】CRY【リク受付中】 ( No.142 )
- 日時: 2010/09/27 18:19
- 名前: 空梨逢 ◆IiYNVS7nas (ID: e22GBZXR)
+「一足早い御祝いを(貴女だけへのプレゼント)」+
「……眠い」
誰に聞かせる訳でも無く、本音を呟いてみる。だって眠いから。眠くて眠くてたまらない、しかもお腹も空いていると来た。3時間目の退屈な授業は眠ってやり過ごそうか、よしそうしよう。
自分の中での論議に答えを出し、自分で満足。そういえば今日は何日か?……まぁ自分には関係無い。そう思って歩を進めると、レンガ色の髪を揺らして誰かが走って来た。
「トーシちゃんっ!ねぇ、もう少しで誕生日だよね?」
「あ、そう言えばそうだった」
「もうトシちゃんったら、自分の誕生日忘れてんの?ダサッ!」
「あんたに言われたかないわ」
ひっどーっ、と言って笑いながらその子は走り去って行った。なんだ話がしたかっただけか。……と言うより切実に眠い。どうすれば良いんだ。
悶々としながら歩いていたら、突然後ろで声がした。
「時野さん?」
え、と思って振り返ると誰もいない。……どうしよう空腹で幻聴が聴こえたか。ああ早くお弁当食べたい。何気なく着ていたコートの後ろを払ってみたら、かさっと言う乾いた紙の音がした。
「……ん?」
手に当たった“それ”を取り出すと、見間違えもしない私の……まぁ単刀直入に言うと好きな人の字でこう書いてあった。
『君が生まれて来てくれた事へのプレゼント』
———中には、前センパイ後輩ごっちゃで遊びに行った時に撮ったその人との写真、そして写真立て。雪の結晶があしらわれていた。あの人の名前と良くマッチしている、と思って笑う。
それに、こんな事されたらもっと好きになっちゃうじゃないですか。
+
ありがとう。
君が生まれて来た事、君自身に心からの感謝を。
+
ゲコゲコ様に捧げます。Happy birthday!
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