二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: だから、大好きなんだよ? 【サマーウォーズ】 ( No.4 )
日時: 2010/08/16 23:05
名前: 愛咲 ◆EBdSJzO4rw (ID: Nf5qxtZ9)

  1「反則」


  あの夏の戦争が終わり、秋に入った


  まだまだ暑いんだけど


  6時限目の授業を聞きながら、僕、小磯健二はあの夏の戦争の感慨に浸っていた


  今日が学校明けなのだけど、テレビに映った僕は当然のように人々に注目を集められた


  そういうの、苦手なのにな


  そして授業が終わり、物理部へ行く


  もう佐久間はいるんだろうか——


  そんなことを考えながら、物理部のドアを開けようとした


  案の定、鍵が開いていた


  ただ——











  「……夏希先輩!? 」


  そう、今僕が目にしたのは


  まぎれもない、僕が憧れている先輩、夏希先輩だった


  「あ、健二君。先来てるよ」


  夏希先輩が不意に微笑む


  ただ僕も疑問点があるから


  「何でいるんですか? 」


  と、聞かざるを得なくなる


  「そりゃあ……健二君に会いたかったから」





  その言葉のせいで、僕の顔は——


  「やだー、顔赤いよ!? 」


  「夏希先輩のせいですよ! 」


  ほんとに、夏希先輩はずるい


  「でも」


  夏希先輩が僕に近づいてくる


  「会いたいって言うのは、本当だよ? 」


  まだ夏の照り続ける太陽にも負けない、眩しい笑顔


  先輩、その笑顔、反則です