二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 狼がペットの赤頭巾 【イナズマイレブン】4のPV見ようぜ! ( No.713 )
- 日時: 2011/01/16 23:23
- 名前: さくら (ID: 32zLlHLc)
短編 『それは人違いでは?』
私は今、スーパーの帰り。片手に卵パックの入ったレジ袋を持ちながら、何処と無くふらふらと歩いていた。
それもそのはず。
『ッ〜〜〜〜〜!!!!!さぶいぃ!!!』
只今一月。新年明けましておめでとうの月。そして極寒の月。家を出るとき、寒いから、と結構厚着を着てきたのだが、私の予想は甘かった。
ファーの付いたフードを被り、マフラーに手袋までしているのだけれど、隠し切れない顔面に当たる風が、これまた冷たくて。
風が顔面に当たる程、全身が凍てつくような感じが身体を襲う。
“はぁー、”っと息を吐いたら見事に真っ白に染まり、空へと消えていった。
この極寒の寒さに耐え切れず、少しでも風を避けられたら、と裏路地に入っていく。
周りは高いビルで囲まれてて、ほぼ風は入ってこない。あぁ、まさしく此処は天国だ。裏路地なのに天国だ。
でもやはりまだ寒気はするので、急いで帰ってストーブでガンガン暖まろう。そう思い、足を速めた時だった。
「リオン———ッ!!」
・・・? 何か声が聞こえたような。よし、気のせいだ。関わると余計な事になりそう。私には速く家に帰り、ストーブでガンガン暖まるという大事な使命があるのだ。
こんな心霊現象に付き合っている暇は無い。
・・・何故か少し聞こえた人間の声を心霊現象だと決め付けてしまう私。いやあ、寒さって怖い。
「リオン———ッッッ!!!」
「無駄な抵抗は辞めて出てきてくれー!!」
「そうだー!!俺達はお前を殺したくないー!!」
・・・うん?え、何?刑事ドラマの撮影???
っていうかそのリオンって言う人危なくない???
「10秒数えるからなー!!10秒以内に出てこなければ、お前を殺る。」
え、殺るってなにを?ヤル?は??
っていうかどんどん声がこっちに向かってきてる感じがするのは気のせいですか?
「10———
あぁもう、カウントダウン始まったよ!!
何でも良いからリオンさん出てきて。こっちに来てるから!!その声!
9———
8———
ちょっと、本当に来てますよ?マジで来てますって。本気で来てますって。本気と書いてマジと読む。なら、超本気と書いてガチと読む!!
3———
2———
あれ、何か急に飛んでないか?8から3に。
こうしている間にも、声の人がぁ!!
1—————・・・・・。」
「つっかまーえた♪」
『うぎゃぁぁぁアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア良い良い良い良い良い良いアアアアアアアアアアこっち来ないでキモい変質者変態死ねタヒれボケ蛙糞馬鹿阿保あああああああyfgg☆1∑∠53lkふぁああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!』
“それは人違いでは?”
(さぁリオン、帰ろう。)(リオン、何時そんなに髪伸ばしたんだ?)
(瞳の色も違うな、アイコンタクトか?)(人違いですぅぅぅうううううう!!!!)
***
続く、予定。