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−第二話「消えた隊士と謎の男」−

美姫の言葉で、一瞬にして静かになった。
何か言ってはいけない事をいってしまったのか、と
美姫は少し戸惑った。
そして、“副長”が口を開く。

「お前は、夢歌翠月をどこまで知っている？」
「・・・・それは、どういう意味ですか？」

副長は美姫に問いかけた。
美姫はその言葉の意味がよく分からなかった。
すると、紫のような髪をした男の人が喋りだした。

「・・・夢歌翠月は1ヶ月前に京都で行方不明になった」

その言葉に美姫は驚いた。
そして、美姫はこう言った。

「ちょうど、兄が行方不明になったのが1ヶ月前です。
　いなくなる寸前まで、兄さんは鎌倉の家にいました」

紫のような髪をした男の人が言ったことと、
美姫が言ったことを聞くと、
それはまるで、“夢歌翠月が2人いる”と思っても間違いではないだろう——————。