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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 自分探し 【銀魂】 まさかの一周年です、はい ( No.153 )
- 日時: 2012/01/03 16:54
- 名前: 海苔 (ID: Zqou3CL2)
「うまっ! なにこれ誰作った?」
「お前の隊で一番料理がうめーやつ」
塩が軽く振ってあって梅干はおわんのど真ん中。
ふーふーと冷ましながら食べ、そんな私を総梧はお茶をすすりつつ見てた。
第五十八訓 年が……明けました
「ごちそうさまでした」
口元を拭い、手を合わせて一礼。
おなかもいっぱいになったところで、もう一眠りしようかと思った瞬間——
「はるか、薬飲んでねーだろ?」
……ドSで有名な一番隊隊長が笑顔でいらっしゃる。
片手に錠剤、もう片手には水。
なんかもう嫌な予感しかねーよ。
「ほれ、飲め」
なおも笑顔で語りかけてくる隊長。
自然と後ろに下がる自分の体。
一歩近づき、一歩下がる。なんてやってると私の後ろにふすまが……とかお約束の展開。
「もう逃げ場はねぇなぁ」
隊長は怪しい笑みを浮かべてる。
病人の扱いひどくね!? ってか飲まなくても平気だってば!
頬をつかまれて口の隙間から薬をねじ込もうとするが、なんとかよける。
「やめろぉぉ……っ!」
「やめて欲しいのなら飲めって言ってんだろ。
土方の言う通りでさぁ『絶対あいつ飲まないから無理にでも飲ませろってな』」
どちらも譲らず無言の格闘。
腕がしびれて、やばいもう無理かも……。
なんかまた頭痛くなってきたし——
その瞬間、ふっと視界が暗くなって。
ぼやけた中、総梧が私を呼ぶ声が聞こえただけだった。
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