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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 自分探し 【銀魂】 ( No.6 )
- 日時: 2011/01/10 21:15
- 名前: 海苔 (ID: 7jEq.0Qb)
第三訓 主人公の秘密はたいてい最後に明らかになる
「そのままの意味ですけど。
しいて言えば痣、かなー……?」
「「痣ぁ?」」
美少年は、黒髪さんと声が重なったので少し嫌な顔をした。
こいつら仲悪いのか。
だめだよー、嫌な上司だとしても。
心の声を追い払い、右の袖を肩までめくった。
「ほら、右肩の蝶。鏡音ツインズとおーなじー」
「これは見事な蝶じゃねーか」
冗談をスルーすんな。恥ずかしくなってきたじゃないか。
むしろ思い切って歌うぞ、このやろう。
黒髪さんは口元に手を当てて、考え込んでいるらしい。
そして少し言いにくそうに
「……親はどうした」
「火事」
重い空気が流れた。
「らしい」
数秒だけ。
「ちょっと待て、“らしい”って何だ」
「詳しくは知らないんですよ。
目が覚めたら記憶はなくて、おとなりさんにお世話になっていたんですから」
と、その時だった。
スパーンと音を立てて障子が開いたと思えば、ゴリラが涙を流していた。
近藤さん!?、と黒髪さんが驚くや否や。
ゴリラは私の両肩をつかんだ。
な、何事だっ!? つかどうしたゴリラ!
バナナがないのか、冷蔵庫に入れといたのがなかったのか!
「すまないが、君の話は聞かせてもらった!
小さいときに天涯孤独になってしまったなんて……」
どこから聞いてたんだ。
警察が盗み聞きとかありかよ。
しかし、次のゴリラの言葉に俺は驚いた。
「しかし安心なさい! 今日からココが君の家だと思っていいんだからな、はっはっは!」
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