二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 鍵のありか(星のカービィ) ( No.254 )
- 日時: 2011/06/04 21:46
- 名前: 猫科の犬 (ID: KrNEmkft)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
2
プププランドに朝が来た。
昨日の夜はいろいろと忙しかった。
カービィの意識が戻ってきたこと。
コクとハクが戻ってきたこと。
フェザーが帰ってきたこと。
そのフェザーが帰ってきたことにより、リック達の反応が攻撃的だったが、
なんとかいろいろ説明して話は、まとまった。
「・・・朝か・・・」
カービィが朝だと気づきむくりと起き始める。
もう痛みもなくなったようで、すっかり立てるようになるまで元気になっていた。
「お腹すいたなぁ〜・・・何日眠ってたんだろう?」
カービィは数えてみようかなと思ってカレンダーを見てみたが、今日が何日か知らない為あきらめた。
ちょうどそこへ誰かがやってくる足音が聞こえた。
その足音は扉の前で止まった
「カービィ。起きた?ご飯できてるよ。」
どうやらハクがカービィのことを呼びにきたらしい。
「誰・・・?フームじゃない。違う人の声・・・。」
カービィの記憶はまだ曖昧らしい。ハクのことを覚えていなかった。
「忘れるのも無理はないよね。数日間ずっと眠ってたみたいだし。先にいってるから、来てね。」
そしてその足音はどんどん遠くへ離れていく。
「ハ・・・・ク・・・。」
カービィが呟いた。
「あ。思い出した。」
すると扉をいきおいよく開ける。
「ハクーーーーーーー!!!!!」
走ってハクのもとへいく。
ハクの所についたと思った瞬間にカービィは抱きついた。
「久しぶり!なんで?鍵になってたんじゃないの?でもそんなことどうでもいい。
仲間が1人帰ってきたんだ。お帰り。ハク」
「カービィ・・・。ただいま。
そして帰ってきたのは僕だけじゃないよ。ほら前を見てごらん。」
「え・・・。」
ハクにいわれてカービィは、やっと気づいた。
目の前には、久しぶりに会う顔がいっぱいあった。
「コク!フェザー!!悪夢!えっと・・・」
「クスッ。そうですね。現実であうのは初めてですね。
改めて初めまして。そして久しぶりです。カービィ。黒鳥魔です。」
「あ!黒鳥魔!!!みんな・・・みんなお帰り。」
「「「「ただいま。カービィ」」」」
今、この空間に選ばれし者達がいるのは偶然でも奇跡でもない。
すべては、星の戦士の力によって必然的に集められたのだ。
星の戦士は、こういう力を持っている。
全ての人間が。星の戦士に関わった人間が、カービィという存在にひきつられているのだ。
このひきつるということも星の戦士の「力」なのだ。
星の戦士の「力」の元は、仲間。
「仲間」とはとてもいいもの。
しかしそれは
心が通じ合った者達のみにしか作れないまとまり。
信じる者のみしか入れないまとまり。
それを作ることはとても難しい。
だけど星の戦士には、そんなことを簡単に作っていける。
それは、戦士としてのやさしさがあるから。
それは、戦士としての思いやりがあるから。
それは、戦士としての絆が生まれるから。
それは、戦士としての
「戦い」という名の誇りがあるから。