二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン ( No.268 )
- 日時: 2011/03/20 14:27
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 3GsmIGqB)
あらすじ
元気が全く無かった平治。
その正体は、B・S団の新たなる刺客、Sの称号を持つサスケであった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「それはそうと、なぜお前は平治に変装してついてきた? その訳を教えてもらおうか」
秀夜はずっと思っていたことを言った。
普通に考えれば、情報を集めるため、というのが妥当だ。しかしサスケは、秀夜たちに十二星座ポケモンを集める事を諦めさせたいようだった。
「拙者はオシリス殿から言われた事をしただけだ。オシリス殿は拙者に言った、『奴らの目的を阻止せよ。傷さえつけなければどんな方法でもかまわん』とな」
ということで、逃走が遅れた平治に変装して先回りし、秀夜たちを諦めさせる、という作戦を実行したらしい。
「でもよ、何でSのお前がO程度の奴の命令受けてんだ?」
今度は京が訊いた。
「称号というのはあくまで『強さ』の問題。確かにV〜Yは幹部にはなれるが、それ以外は何も称号が高いほど偉いわけではない。オシリス殿は軍の大総統であり、拙者はつい最近の成り上がり。オシリス殿の方が偉いということは明白だろう?」
せっかくだから覚えておくとよい、とサスケは付け加え、
「拙者はボスの命令も実行する。せっかくだから、バトルを—」
「いいだろう。俺が相手だ」
進み出たのは平治。自分に変装したことをまだ怒っているようだ。
平治は昔は不良であり、もともと気が短いのだ。
「いいだろう。早速始めようではないか」
「久し振りに暴れられるな、俺のポケモン」
二人の戦闘準備は整った。
「拙者のポケモンは…こいつだ。出て来い、ペンドラー!」
サスケのポケモンは、毒々しい紫色の巨大なムカデポケモン、ペンドラー。
「俺の今回の格闘ポケモン…出番だぞ、テペトラー!」
対する平治のポケモンは、カッパのような格闘タイプのポケモン、テペトラーだ。
「先攻は拙者が頂くぞ。ペンドラー、メガホーン!」
ペンドラーは頭を下げ、猛突進する。
その迫力ある姿の突進にも、テペトラーは怯まない。久々の戦いを楽しむような笑みを浮かべる。
「受け止めろ!」
テペトラーは両手を突き出し、角を両手で挟む。真剣白刃取りの要領だ。
「そのままの体勢で波動弾だ!」
角を受け止めたままのテペトラーの手に波動が宿る。放たれた波動は、動けないペンドラーを直撃した。
格闘タイプ大技の波動弾だが、効果は今ひとつ。
(水技で戦ったほうがいいか…よし!)
「テペトラー、アクアジェットだ!」
テペトラーは水をまとって突進する。読みにくい独特の軌道を描き、一気にペンドラーに迫る。
しかし、
「ペンドラー、ハードローラー!」
ペンドラーは体を丸めて、体を回転させ突進、テペトラーのアクアジェットに対抗する。
テペトラーも攻撃力は高いが、ペンドラーは強靭な体を生かした攻撃力を持っており、テペトラーよりも当たりは強い。
二つの技が激突、ハードローラーがテペトラーを弾き飛ばした。
続く