二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン 参照二百越え…という夢を見たのさw ( No.53 )
- 日時: 2010/11/27 11:33
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: e7NtKjBm)
あらすじ
トロピカルを倒した綾。
例の石碑にはスイッチがあり、押すと地下への入り口が開いた。
あとは、サソリ座のポケモンを蘇らせるだけだ。
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階段を下りると、そこは何かの神殿のようだった。古代アンノーン文字が刻みこまれた無数の岩が、青白く輝いている。
「サソリ座の神殿…か」
秀夜がぼそりと呟く。
「うわあ、すっごーい! ねえ秀夜、早くもっと奥へいってみようよ!」
このグループで一番年下の月下 由衣が急かす。
「まあ待て。こんな神秘的なものを見られる機会は少ないし、ゆっくり見ていこうぜ」
秀夜が言うと、由衣はプクっと頬を膨らませた。
「しかし、こんなところにこんな神殿があったとはな…」
今まで発見されなかったのがとても不思議だ。世界のピンチの時だけ現れる、なんてことは…無いよな。
まわりは相変わらずアンノーン文字だ。読めない。
昔の人達は、いったいどんなメッセージを残したのだろうか?
などと考えていると、突然大広間に出た。部屋の中心部に、巨大な結晶の柱がある。
「ここに、伝説のポケモンがいるのか!」
「すっげえ、早く見てみたいぜ!」
京と平治は興奮を抑えきれない様子だ。
秀夜が結晶に近づく。すると—
「汝、サソリ座を司る聖獣、スコーピア様を蘇らせんと望むか?」
聞こえてきた謎の声。それに続いて、謎の老人がゆっくりと降りてきた。
「私は、スコーピア様の守人。汝が復活を望むなら、汝が良い心の持ち主であれば、スコーピア様は蘇るであろう」
老人の声は低く小さいが、その中にも威厳を感じる。
「はい、お願いします」
秀夜はゆっくりと答えた。
「よかろう…サソリ座を司る聖獣、スコーピア、今この地を踏みしめるのじゃ!」
老人の声で、結晶が動き出した。五人の仲間も秀夜の元へよって来る。
結晶の振動が大きくなる。地面も揺れ始めた。
そして、結晶がまるで果物の皮のように裂け出した。
その結晶から段々と姿を現す、伝説のポケモン。そして、結晶が全て裂けた。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!」
そのポケモンはサソリと呼ぶにはあまりにも強大だった。
大きな二つの鋏に、長い尻尾。その先には、鋭い針が生えていた。
藍色のサソリ座ポケモン、スコーピアが、今、目覚めた。
「これが…スコーピア…」
秀夜は言葉が出なかった。
綾が後ろで息を呑む。平治と京はただ驚いていた。
由衣は目を輝かせ、斬人はただ聖獣を見つめていた。
秀夜がスコーピアに近づこうとした、その時だ。
白い糸が秀夜たち、今度は六人全員を縛り上げた。そして—
「今度こそ、そこまでよ!」
聞き覚えのある、しかもさっき聞いたその声の主は、
トロピカルだった。
続く