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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *小さな初恋* 【イナズマイレブン】 ( No.6 )
- 日時: 2011/08/04 18:52
- 名前: 桃李 ◆J2083ZfAr. (ID: Va4IJVQE)
第二話【新しいお友達】
校舎に入ったのは、いいけれど……職員室って何処? ああもう! ここまで迷わずに来れたのに、今更迷うなんて。込み上げる不甲斐無さから溜息が零れる。
「……どうしよう」
「あ、あのぉ……」
え? と振り向くと、そこにはロシア帽をかぶった可愛らしい女の子がいた。初対面だけど、この学校の子に違いないもん。職員室までの道を教えてもらわないと……!
「白恋中の生徒じゃないよね?」
「ぁ……はい、転校生なんです。それで職員室まで行きたくって……」
"行き方を教えてくれませんか?"まで言い切らずに突然、女の子に抱きしめられる。あまり強く抱きしめらるものだから、会話らしい言葉を返すことが出来なかった。
「転校生!? かわいい〜! 先生の所まで一緒に行ってあげる!」
「……あ、ありがとうございます」
元気な女の子は、手招きをするとスタスタと歩き始めた。その背中を戸惑いながら追いかけ、そして気付く。私、この人の名前を聞いてない。初対面の人と親しく交流するのは苦手なのだけど、この子は優しいから大丈夫そう。
「あの……お名前は?」
「あたし? あたしは、真都路珠香! 珠香って呼んでね」
珠香ちゃん……綺麗な響きです。
「私は春崎桃花です。よろしくね、珠香ちゃん」
「うん、よろしく! 桃花ちゃんっ」
職員室まで連れて行ってくれたうえに、学校案内までしてもらいました。丁寧に教えてもらったので、転校初日から迷子には、ならなくて済みそう。一安心っと。
珠香ちゃんが何組なのか聞き忘れちゃったから、明日、同じクラスになれたらいいな……なんて。
一人ぼっちで北海道に来たけど、心強い友達が出来て良かったなぁ。ね、お姉さん!
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