二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: [銀魂] 、*恋々━━・・+ [学園] ( No.37 )
日時: 2011/02/12 23:55
名前: 紫陽花 (ID: brzlttas)

13*



うずくまる私、
真上に浮く花瓶、


そして、右手を伸ばし手を大きく広げる


…—黒髪の土方と呼ばれる一人の男。



「………」



土方さんがスッと右手を上に動かす、

すると
花瓶も一緒に上へと移動した。



「っ!?」



土方さんがまたもや右手を
今度は左へ動かし、

花瓶はそれにつられて空中を移動する。


そして、静かに花瓶が元の場所へと戻された。



「ひゅー、ナイス判断! さっすが土方くーん」


銀ちゃんが冷やかすような声音でニヤニヤと笑う。


「…うるせーよ、

  つか、お前…あぶねぇだろ…もっと回り見て行動しやがれ」


目をまん丸にして
口をポカーンとあけていると

土方さんにキッと睨まれた。




開いた口が塞がらないまま
その機能しない脳みそで必死に思考回路をめぐらせる。


「……こんな感じで、今後とも守ってあげてねー」

「せんせー、俺らに拒否権はないんですか——」

「あるわけねーだろ」



次々に耳に入る会話を右から左へ聞き流しながら


解ったことは只一つ。





この人たちはほんとに超能力者━━……





「おい、聞いてたか?」


「Σは、はい!?」



「まあ、そういう訳でィ…」



「七瀬恋。


  お前の事は今後、俺等が守る


  女っつう事がバレて大変な目に遭うのが嫌なら——」



「「大人しく守られてろ」」


「……え、え、…ぇええぇええぇ??!!!」




━…こうして、私のドタバタな学園生活が幕を開けるのであった。