二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: -ONE PIECE- 月追う兎* \オリキャラ募集中!/ ( No.23 )
- 日時: 2010/12/24 15:04
- 名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: /gSTfiqf)
[>Episode10
「何?今の音!!」
「厨房からかもしれないわ・・・」
真っ青な顔のマールはあわてて厨房へ向かう。
「皿が割れたみてえな音だったが?」
冷静に状況確認をするサンジ。
「いや、おじさんに限ってそんな皿を落としたりなんてしないはず・・・」
デイルが先ほどとは打って変わって、険しい表情になったときだった。
「キャアアアアッ!!!!!」
「「「「!!!!」」」」
間違いなくマールの声。
先ほどの音とおんなじ、厨房のほうから声は聞こえた。
「マール姉ちゃん!!!!」
「あたしたちも行きましょ!!」
あわてて厨房に向かうデイルとそれを追う麦わら海賊団。
そこで見た光景は——
「うへへ・・・おとなしく売上金をよこせばよかったんだよ」
「くっ・・・そんなこと誰がするか!!!」
「いやっ!放してっっ!!」
そこにいたのは3人組の男たちとマールと店の店主ジョフだった。
「おじさん!!」
デイルがジョフの元へ駆け寄る。
なんとジョフの右足からは鮮血がとめどなくあふれていた。
「くうっ・・・デイル、すまない」
「じゃあな!あばよ!!」
マールをつれ、そそくさとその場を去る男たち。
「やべえぞこれは!」
ウソップが後ろから飛び出してくる。
「相当酷いケガね・・・」
「悪い、お前ら・・・おじさんを頼む」
うつむき、表情の読み取れないデイルがふらりと立ち上がる。
「頼むって・・・!あんた何しに?」
「決まってんだろ。マール姉ちゃんを取り返しに行くんだ」
「待てよ。そんならおれらが行くぜ?」
ゾロが刀に手をかけ、不敵に笑う。
「いや。いいんだ」
「おめえみてえなひょろい奴が3人相手は無理だっつってんだ」
「ゾロ」
デイルの態度に反論したゾロを止めたのは、ルフィだった。
「いい。デイルが行けばいい」
「なっ・・・!?」
「おれらもついてくが手はださねえ。いいだろ?」
デイルが顔を上げる。
好戦的な目つき。先ほどまでの軽いイメージとはまったく別だった。
デイルは軽く口の端を上げ、ニヤリと笑った。
「いいぜ」
「よし。じゃあナミとウソップはじいさんを頼む!サンジとゾロはついて来い!!」
「わかったわ」
「了解」
「ああ」
「おれもできれば参戦したいが、まあ今日はデイルに譲ってやろう」
最後のウソップのセリフが引っかかった者もいたが、ルフィの指示通りに全員が動いた。