二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン BWストーリー ( No.13 )
日時: 2011/02/11 20:30
名前: ヘカテー ◆5VZ6lwsTJw (ID: OI3XxW7f)

 そのポケモン、バニプッチはふわふわと宙に浮かびながら此方を見据えていた。
その容姿から分かる通り氷タイプ。ツタージャでは相性が悪い。できればこのままヨーテリーに頑張ってもらいたいところだ。
「つららばり!」
Nの出した指示に従い、バニプッチが身体の周りにいくつもの鋭い氷の針をつくりだした。
「ヨーテリー! 避けるんだ!」
その指示と同時に針はヨーテリーに襲いかかってきた。

 一本一本の針を慎重に避けていくヨーテリーに顔には疲れが出始めていた。
やはりチョロネコとの戦いでの傷が効いているのだろうか。
それでも全ての針をよけきったヨーテリーは攻撃の構えに入った。

「体当たり!」
指示通りバニプッチに突っ込んでいくヨーテリー。
これが当たればかなりのダメージとなる。そう確信していた。
しかしNの顔には笑みが浮かんでいた。そしてバニプッチの口元には大量に冷気が……
「しまっ——」
「冷凍ビーム!」

——一閃。
直線の攻撃にとって此方にまっすぐ向かってくるポケモンは絶好のカモだ。
バニプッチから放たれた一筋の氷の閃光は無防備のヨーテリーに直撃した。
瞬間、ヨーテリーの悲痛な叫び声が上がり、その場には一体の氷像ができていた。
冷凍ビーム。氷タイプの技の中でも上位に位置する大技だ。
まだレベルの低いヨーテリーがこれを受けたら簡単に倒れてしまう事は誰もが予想できることだ。
図鑑を見ずとも分かる。ヨーテリーのHPはすでになくなっていて、戦闘不能の状態だ。
これで僕は相性の悪いツタージャで戦う事になってしまった。
僕はヨーテリーをボールに戻し、ツタージャを出す。
「ツタージャ、か。相性では僕の方が有利だね。」
「頼むぞ、ツタージャ。」
『……』
無言で頷くツタージャ。その背はどこか頼もしく、僕を小さな安心感が包んだ。


あとがき
事情がありかなり短めw
次からは長くします。