二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン right and darkness story  ( No.103 )
日時: 2011/01/17 19:03
名前: のーむ (ID: YnXlFcJ5)

第15話 新たなる幹部

「真紅…てめえ!」
零は怒りを含んだ目で真紅を見る。
「そいつがどうなろうと知ったことじゃない。僕はただ、確実にバトルに勝つためにこいつを使っただけさ。」
そう言って真紅はエンテイをなでる。
「くそったれが…!」
零がそう言って真紅に掴みかかろうとしたその時、






「あ、こんな所にいたー!」
「全く…こんな所で何油売ってるんですか?」









後ろから男女二人の声が聞こえてきたのだ。一人はまだ幼さが残る女の子の声、もう片方は男の声だった。その声に零も止まる。
「ん、あれ?なんで君達がここに?」
真紅の口ぶりからすると、どうやらこの2人もシャドーのメンバーらしい。
「それはこっちの台詞ですよ真紅?集合時間になっても約束の場所に現れないあなた達を探しに来たんですよ?」
男の方は頭に手をやりながら呆れた風に答えた。
「すまねえ。少しばかり遊びすぎたが、例のものは破壊しておいたぜ。」
黒斗は頭をかきながら2人にそう言った。
「ま、失敗したらボスに殺されるしね☆それにしても…あいつらは誰なの?」
女の子の方は零たちを見て首をかしげた。
「そいつはこっちの台詞だ!お前らもシャドーなのか!?」
零はぎろりと睨みながらそう言った。
「おやおや、あなた様はチャンピオンの藍原零ではありませんか。これは失礼。私、シャドー幹部兼歴史研究家の天城勉と申します。どうぞお見知りおきを。」
「私、原嵩アリス♪同じくシャドー幹部なの☆よろしくね!」
二人はそれぞれに自己紹介をする。
「んな事はどうでもいい…。お前ら…よくも文奈を…!」
零はシャドー幹部全員を睨みつける。
「やれやれです。まさか私達にまで罪を着せるとは。」
「怒りっぽいと、女の子に嫌われちゃうよ?」
幹部二人組、勉とアリスは呆れたように言った。
「なんだと?コノヤローが…!」
零は今度は勉とアリスに向かって行こうとしたが、それは2本の手によって遮られた。
「零君?今はそんな事をしてる場合じゃないでしょう?」
「…その通りだ。今は引くべきだ。」
烈と恵那だった。彼らは文奈とメガニウムを安全な場所に避難させてから、ここまで戻ってきていたのだ。
「おや、またお仲間が増えましたね。ん?そこにいるのはもしや…。」
勉は烈を見ながら言った。
「…?俺の事を知ってるのか?」
烈は怪訝そうに聞いた。
「いえいえ、どうやら人違いだったようです。それよりも…。」
「早く帰らないと、マジでボスに叱られちゃうって!だから帰ろうよー!」
アリスは焦って足踏みしながらそう言った。
「んー。ま、十分遊んだしいっか。」
真紅はそう言って、
「カイリュー、出番だ。」
黒いモンスターボールからカイリューを出し、その背に飛び乗った。
「来い、フリーザー!」
「チルタリス、出番よ!」
「プテラ、出てきなさい。」
黒斗、アリス、勉もそれぞれの飛行ポケモンを出し、その背に飛び乗る。
「ではそういう事で、御機嫌よう。」
そう言って4人は空へと逃げていった。
「おい待て!逃げんのかよ卑怯者がー!」
零は怒り心頭で4人を追いかけようとするが、またしても恵那に止められる。
「なんで止めるんだよ!あいつらは文奈を…!」
「その文奈ちゃんは、今どこでどうしてるかしら?」
「…!」
恵那に言われて言葉も出せない零。
「どうやらあなたは文奈ちゃんの事になると、人が変わって暴走するらしいけど、それで本当にいいのかしら?」
「そ、それは…。」
恵那の発言で言葉を濁す零。
「少しは冷静になりなさい?でないと、守れる者も守れないわ。」
「…そうだな…すまない。」
恵那の言葉ですっかり目が覚めた様子の零。
「さ、あなたは文奈ちゃんの所に行ってあげなさい?ポケモンセンターの中にいるはずだから。」
「…ああ。」
零はそう言ってポケモンセンターへと走っていった。









その頃、幹部4人は飛行ポケモンに乗り空を飛んでいた。おそらく、自分達のアジトへと帰るのだろう。
「いやー、楽しかったね黒斗?」
「…今回はあいつに負けたが、次こそは勝つ!」
「やる気満々ですねー。それよりも、ボスに献上するダークポケモンの準備は出来ていますか?」
「それならばっちり!ちゃーんと捕獲しといたから♪」
「それは良かった。あれこそが…









ダークポケモンの頂点、XDシリーズの第一号となるのですからね…。」








勉はそう言い、静かに微笑むのだった。











の「第15話を読んでくださりありがとうございます!」
零「まさか真紅がエンテイを持っていたとはな…。」
の「これからいろいろ大変だね☆」
零「誰のせいだよ…。で、XDシリーズってのは?」
の「それはちょっと教えられんのだよwでも、なんとなーく分かる人もいるんじゃないかな?」
零「ふーん。じゃあ今回はここまで!また次回もよろしく!」