二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン right and darkness story  ( No.104 )
日時: 2011/01/19 01:13
名前: のーむ (ID: YnXlFcJ5)

第16話

「文奈!大丈夫か!?」
ポケモンセンターの中で文奈を見つけた零。文奈は医務室の椅子に座って俯いていた。
「零…。」
文奈は顔を上げる。その頬には涙の跡があった。
「…何があったんだ?」
「うん…。あたし、真紅って人とのバトルでメガニウムを出したの。それで真紅って人は…あのエンテイを出してきて…。」
そう言って文奈は再び泣き出した。
「メガニウムがエンテイにやられちゃったとき…私何も出来なかった…。」
「…。」
零は何も言わずに文奈の頭を撫でる。
「…私、強くなる。もうこんな悲しみは嫌だから…。」
文奈は立ち上がりながらそう言った。その目は強い輝きを見せていた。
「…ぷっ。」
「な、なんで笑うのよ!」
文奈は顔を真っ赤にして、




どがっ!!!!!!






「ぐほへあっ!」
零の腹に見事なパンチを決めた。
「まったくもう…(顔真っ赤)」
「何も…殴ることは無いだろ…。(顔真っ青)」
零が理不尽なパンチに対しての反論をするが、
「なぁに?(黒い笑顔)」
文奈の顔を見て、
「…ナンデモナイデス。」
急に片言になってしまった。
「そう。じゃあ私、メガニウムの様子見てくるから。」
そう言って文奈は医務室を出て行った。
一人残された零は、
「…がんばれよ。」
そう小さく呟いたのだった。










その翌日。4人はポケモンセンターの前にいた。
「恵那さんはこれからどうするんですか?」
「シャドーについて、もっと詳しく調べてみるわ。街の人の手掛かりも探さないといけないしね。あなた達は?」
恵那は腰に手を当ててそう言った。
「俺達はこのまま旅を続ける。シャドーについて何か分かったら連絡してくれ。」
そう言って零と恵那はお互いのポケギアの番号を教えた。
「…皆。ちょっといいか?」
ふいに烈が一枚の紙を取り出した。
「…昨日の幹部の一人が落としていったんだ。恐らくはダークポケモンに関する資料だと思うが…。」
そう言って烈は紙を全員に見せる。
「私が読むわね。えーっと…、『ダークポケモンとは、ポケモンの心を閉ざし、感情を奪うことで誕生する。また、ダークポケモンになったポケモンは通常の技が使えなくなり、ダークポケモン専用の技を使用する。この技はダークポケモンがくらえば効果はいまひとつだが、通常のポケモンに当てれば効果抜群ということが分かった。そして我々が最も恐れなければならないのが、ダークポケモンのリライブだ。リライブとは、ダークポケモンの心を開き、元の状態に戻す事だ。そしてそれが出来るのは、伝説のポケモン、ミュウ、セレビィ、ジラーチ、シェイミ、ビクティニだ。奴らは力を合わせることによって、ダークポケモンの邪悪な部分を消し去り元の状態に戻せると考えられる。ただし5体のどれも幻のポケモン、まだ確認されていないため、早急に探し出さなければならないだろう。                           ダークポケモン研究所所長 ボルグ』
これで終わりみたいね。」
「ひどい…ポケモンの心を閉ざすなんて…。」
「ああ…。だがこれで、重要なことが3つわかったな。」
「重要な事?」
「一つはダーク技というものをくらえばただじゃすまないということ。恐らくメガニウムをぼろぼろにしたのもそれだろう。」
「…二つ目はダークポケモンのリライブとかいうものか…。」
「ああ。だがこれには、5体の伝説のポケモンが必要らしいな…。」
「ここに書いてある5体は、どれも目撃情報が極端に少ないポケモンばかりね。」
「まあその事は置いといて、三つ目はシャドー研究所の事だ。」
「…そしてその所長はボルグという奴だという事。だが建物の場所は分からない…こんな所か。」
「そうね…とにかく私は、可能な限り情報を集めてみるわ。あなた達も何かあったらすぐに知らせてね。」
恵那はそう言って歩いて去っていった。
「…さてと。じゃ俺達も行くか。」
「行き先も決まってないのに?」
「う…。」
「…アサギシティでどうだ?あそこは港町だから、情報も豊富だろう。」
「…それがいいかもな。よし、行くぞ!」
3人はヨシノシティを後にした。












そのころのシャドー内部ではちょっとした事件が起きていた。
「ちょっと!ダークポケモンに関するレポートが1枚ないじゃないの!」
アリスがまたまた地団太を踏む。
「…すみません、どうやらヨシノシティに落としたようです。」
勉は反省の色をまったく見せていなかった。
「まったく!これじゃあの方に怒られちゃうじゃないの!」
アリスがそう騒いでいると、






「全く、騒々しいと思ったらあなた達でしたか…。」









アリスの後ろのドアが開き、研究員らしき男が入ってきた。
「おや、あなたは…。」
「あんた、いつの間に…?」
幹部二人も驚くほどの男、それは…、
「ボルグ…。」
トロロのように垂れ下がった前髪が特徴の男、ボルグだった。









の「第16話を読んで下さりありがとうございます!」
零「今回はボルグが登場したな…。てか、どんどん原作に近くなってないか?」
の「まあね。その方が面白いかなーってw」
零「ま、いいけどさ。じゃ、今日はここまで!」
の「次回もよろしくお願いします!」