二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン right and darkness story  ( No.38 )
日時: 2011/02/23 23:52
名前: のーむ (ID: YnXlFcJ5)

第6話 謎の老人

零と文奈と烈、それと子供たちは無事孤児院へと戻ることができた。
文奈が子供たちを寝かしつけている間、零は烈と話をしていた。
「まず、お前はどこから来たんだ?」
「……………………。」
「じゃあ質問を変える。どうして文奈を連れて行こうとしたんだ?」
「…頭領の命令だからだ。海鳴文奈を連れて来いと。」
「じゃあ次の質問だ。文奈をどこに連れて行こうとしたんだ?」
「…………………………。」
「肝心なところは教えてくれねーのな…。」
零は思わず怒鳴ってしまい、
と、子供たちを寝かし終えたらしい文奈が部屋に戻ってきた。
「…とにかくだ。海鳴文奈。お前には俺と一緒に来てもらう。」
烈は文奈の方を向いてそう言ったが、
「…お断りします。そんな一方的に来いと言われても絶対に行きません。」
文奈は首を横に振り拒否する。
「…なら力ずくでも連れて行くしかないようだな…。」
烈はガタンと椅子から立ち上がり、腰のモンスターボールに手をかけた。
それを見た零も反射的に立ち上がり、同じくモンスターボールに手をかける。
「上等だ…。かかってこ『ガン!!!!!』ぐあほっ!!!!!」
零が喧嘩を売ろうとした時に、文奈はなんとフライパンで零の頭を叩いたのだった。勢いよく叩いたせいか、零の頭の上からアチャモが飛び出した。
「いい加減にしてよ!今何時だと思ってるの!?」
そう言って文奈が指差した方向を見ると、そこには夜の11時を示した時計があった。
「あなたもあなたよ!どうしてそんな一方的なことしか言えないの!」
「………。」
あまりの文奈の剣幕に烈も言葉が出なかった。
「とにかく、今日はこの話はもうおしまい!ほら、さっさと寝てください!」
零と烈はこれ以上文奈を怒らせるのはまずいと判断したのか、素直に従っていた。
「あ、烈は零のと一緒の部屋でお願いね。」
「はあ?なんで俺がこいつと一緒に寝なきゃいけないんだよ…。」
「……………。」
烈は何も言わなかったが、嫌そうな顔で文奈を見ていた。だが、文奈の般若のような形相を見た2人は、何も言わずに零の部屋へと向かって行った。




「…。」
「…。」
半ば強制的に相部屋にされた二人は、部屋で無言の状態で突っ立っていた。
「…で、お前どこで寝るんだ?」
零が椅子にどかっと腰掛けながら聞く。
「…。」
烈は何も言わず、零のベッドに寝転び布団を被ってしまった。
「ってちょっ!それ俺のベッドなんだが?」
零が抗議の声を上げるが、これ以上騒ぐとまた文奈の鉄拳制裁が来ると考え、
「ったく…俺は下のソファで寝るか…。」
ベッドで寝るのを諦め、布団を持って部屋を出て行かざるをえなくなってしまったとさ。






零が部屋から出て数分後、部屋の窓が突然開き、外から忍者のような風貌の男が数人部屋に入ってきた。
そして足音を立てずに烈のベッドに近づき、
「…烈様、お時間です。」
烈が寝ているベッドに声をかける。すると、
「………………。」
烈はそれを待っていたかのように起きた。
「…あの男はは眠っているか?」
「はい。」
「では、予定通り標的、海鳴文奈の確保へと向かう。行くぞ。」
「御意。」

文奈の部屋に入った烈は、男達にアイコンタクトで指示を送る。すると男の一人が、
「出て来い、パラセクト。眠り粉だ。」
ボールからパラセクトを出し、眠り粉で文奈の眠りをさらに深くした。
「…連れて行け。」
「…はい。」
男達はどこから持ってきたのか担架を取り出し、文奈をそこに寝かせて外へと運び出して行った。
外では1人の男とたくさんのエアームドが待機しておいた。どうやら男達はこのエアームド達に乗ってここまで来たのだろう。
「…帰還するぞ。」
烈がそう言って1体のエアームドに跨ろうとしたその時、

「シザリガー、冷凍ビーム!ギガイアス、ラスターカノン!」

烈の背後から冷気の光線と光の光線が烈のエアームドに命中、戦闘不能にしてしまう。
「…!」
烈が少し驚いた表情で後ろを振り返ると、

「あんまり好き勝手やらないでもらえるか?」

そこにはシザリガーとギガイアスを連れた零。そのややトーンを下げた声と、相手を射殺すような鋭い視線が他の男たちを怯ませる。
「…やれ。」
烈はそんな零の様子にびくともせずに男達に指示を出す。
「行け、アリアドス!」
「行け、ヘラクロス!」
「行け、デンチュラ!」
男達はそれぞれの手持ちポケモンを出し、戦闘態勢に入り、
「…行け、アブソル。」
アブソルを出し、同じく戦闘の構えに入った烈を見た零は、
「やるしかないようだな…。」
覚悟を決めた目でもう一度烈たちを睨んだ。
お互い緊迫した雰囲気で相手の出方を伺っていた。
すると、

「やめんか、お前達。」

突然家の方から声がしたのだ。皆が一斉に声のした方を見ると、

「わし達は争いに来たんじゃないじゃろうに。この馬鹿者共が。」

白い髭を蓄えた、70歳位の老人の姿があったのだった。







の「少し遅れましたがあけましておめでとうございます!」
零「てめえはよお…。」
の「へ?」
零「何回文奈を危険な目に合わすんだよおおおおおおおお!!!!!」


どがっ!!!!!!!



の「ぎゃああああああああああああ!!!!!!!」



キラーン☆


零「ったく…。では馬鹿作者が星になったので今回はここまでにします!」
の(星)「次回もよろしくお願いします!」