二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン right and darkness story  ( No.50 )
日時: 2011/02/25 19:10
名前: のーむ (ID: YnXlFcJ5)

第7話 霧の民の里

「と、頭領!?」
「なぜこんな所に?」
男達は驚き、すぐに直立姿勢になった。
と、その男たちの声で文奈が目を覚ます。
「ん…。あれ、ここは…?」
「文奈!」
「あれ…この人たち誰?なんで私縛られてるの?」
「話は後だ!」
そう言ってポケモン達に新たな指示を出そうとした零だが、
「まあ、そう急くな。わしらはお前さん達と戦うために来たわけではないんじゃ。」
老人は一瞬で零の背後に回りこみ、その手を下ろさせた。
「な…!」
あまりの速さに零も驚きを隠せない。
「ほっほっほ。何、この若者にもちと用事ができたもんでな。」
老人はそう言って、零のほうを向いた。
「…なんだよ、話って。」
零はまだ警戒を解かずに老人を見ていた。さっきの身のこなしから、只者ではない事は間違いなかった。
「そう警戒せんでもよいわい。わし達はお前さん達の敵ではない。それにのう…。」
老人は今度は文奈の方を向き、
「わし等についてくればそこのお嬢さん、いや、海鳴文奈さんのご両親についてもお話して差し上げよう。」
「!」
その言葉を聞いた文奈は驚愕の表情をした。
「…。」
零は最初、老人に疑いの視線を向けるも、その目が真剣なのを見ると、少しだけ警戒心を緩めた。
「…その話は、本当ですか?」
文奈が老人におそるおそる聞く。
「本当じゃ。詳しい事はわしと共に来てくれれば話そう。さあどうするか?行って過去を知るか、行かずに過去を知るチャンスを逃すか。好きな方を選ぶがよい。」
老人は静かに、だがどこか強くそう言った。
「私は…。」
文奈は迷い、そして、
「私は…知りたい…。行って過去を知りたいです…。」
「そうか…。で、お前さんはどうするんじゃ?」
老人は文奈の答えを聞くと、今度は零の方を向いた。
「…俺は文奈が行くってんなら行くぜ。こいつを見知らぬところに一人行かせる訳にはいかねえからな。」
零はそう老人に答えた。
その事を聞いた老人は満足そうに頷く。
「そうかそうか…では、明日の朝に出発しようかのう。まだ家の中の子供さん達には事情を話してないじゃろうしな。」
老人はそう言い、
「その物の縄を解いてやりなさい。もう縛っておく必要もないじゃろう?」
「は、はっ!」
男は急いで文奈の縄を解く。手足が自由になった文奈は、
「零!」
零に走りより、飛びついた。
「な…!文奈、ひっつくなっての!」
零はあたふたしながらそう言っていたが、文奈が震えているのに気づくと、その頭をやさしく撫でてあげていた。

「…………。」
「青春じゃのう…。」
「しかし頭領…、彼に用とは一体?」
「今はまだ話さんでもええじゃろ。それよりもあのいちゃいちゃを見るほうが先じゃよ。」
「は、はあ…。」
男達は少し呆れた表情だった。

次の日の朝、零と文奈は出発の準備を整えていた。
あの後、子供達に事情を説明し、孤児院の管を近所のおばさんにお願いしていたのだ。
そして、
「準備できたぞ。」
「うむ、では出発するとしようかの。」
零は頷き、
「いけ、ボーマンダ!」
「お願い、フライゴン!」
それぞれの飛行用のポケモンを出し、その背に乗った。
「じゃあ…行って来るね。」
「うん、お姉ちゃん達も気をつけてね。」
子供たちに見送られ、一行は出発した。
零と文奈は先導しているエアームドの後ろを飛んでいく。
一時間ほど飛ぶと、
「そろそろ目的地じゃ。」
老人はそう言い、森を指差す。
「?目的地ってここなのか?」
「そうじゃよ。ま、とにかく後に続いてくれ。」
老人はそう言ってエアームドを下降させ始め、零たちもそれに続いた。

零達が降り立った場所は広大な森の入り口だった。辺りを見回しても、地蔵がぽつんと立っているだけで他は何も無い場所だった。
老人は地蔵の前でなにやら呪文のような言葉をぶつぶつ言って、お地蔵さんの頭を叩く。すると、

ごごごごごごごごごごごごごごごごごごご……………………

鈍い音が辺りに響き渡り、轟音と共に地面から巨大な鏡が出てきたのだ。
「ここをくぐれば目的地じゃ。さ、入った入った。」
老人はそう言って中に入り、男達と烈もそれに続いた。
零と文奈は余りの大きさに少し踏みとどまったが、すぐ後に続いて行った。
そしてその先には…古い着物を着て畑仕事をする人、元気にはしゃぐ子供たち、井戸から水をくみ上げる人、様々な人が住んでいた。
「ここは…?」
零は不思議そうに村を眺めていた。
すると、老人が零たちの前に立った。

「ようこそ、霧の民の里へ。」
老人は深く一礼をした。





の「第7話を読んでいただきありがとうございます!」
零「うらああああああああああああ!!!!!!!!」
の「のわっ!?いきなりなにすんだよ!?」
零「今日のあのシーン一体どういうことだ!(顔真っ赤)」
の「いやあなんとなく思いつきで書いてみた。後悔はしていない!」
零「メガトンキック!!!!!」





ばきっ!!!!!!!!!




の「ぎゃばらっしぇええええええええええ!!!!!!」





零「ふう…では作者も消えたことですし、今回はここまでにします!次回もお楽しみに!」