二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン right and darkness story  ( No.80 )
日時: 2011/01/10 15:53
名前: のーむ (ID: YnXlFcJ5)

第12話 ゴーストタウン

「ふう…昨日は散々な目にあったよ…。」
零はそう愚痴っていた。昨日の聞き込みをサボってポケモンバトルをしており、それが原因で文奈の怒りに火をつけ、罰としてパンチ数発と外で一晩を過ごす羽目になったのだ。まあ、自業自得といえばそうなのだが。
「で、今日はどこに行くんだ?」
「ヨシノシティよ。あの事件の事について詳しく調べたほうがいいと思って。」
「…本当は何も聞けなかったから仕方なく行くんだがな…。」
烈がぼそりと呟く。
「ちょ、ちょっと烈!ほんとのこと言わないでよ!」
文奈が慌てて誤魔化そうとするが、
「ほう…?何も収穫を得られずなかった挙句に俺を外に締め出すとは…。」
零は黒い笑みを浮かべながら文奈に近づいていく。
「え?い、いやあの、その…。れ、烈も何か言って…。」
文奈が後退りながら烈に助けを求めるが、
「…………。」
烈は既に二人よりも遠く離れた場所で傍観していた。
「え、ちょっと…。」
「覚悟はいいな?」
そして、






「にゃああああああああああああああああああ!!!!!!!」








コガネシティに、一人の女の子の悲鳴が響いた。









コガネシティを出て30分後、零たちはヨシノシティに到着した。
だが、
「?人がいない…?」
文奈が辺りを見回しながらそう言った。
「どういう事だ…?」
「…不気味だな…。」
零と烈も不思議そうに辺りを見回す。
そのまま30分ほど街を歩いたが、人はやはり誰もおらず、街はまるでゴーストタウンと化していた。
「こりゃいよいよ、ただ事じゃなくなってきたな…。」
「…見た所、最近までは人が居た形跡があるな…。」
「一体どうなってるのよ…。」
3人がそれぞれの感想を述べていると、










ぎぃ〜………






「「「!」」」
どこからか家のドアが開く音がしたのだ。
「ね、ねえ…。今…。」
「ああ。いま聞こえたよな?」
「…(コクリ)」
3人が恐る恐る音のした方に行ってみると、そこには…!












紺のスーツを着た20代後半の女の人がいた。







「ん?あれ人じゃない…?。」
「そうみたいだな…。行って話を聞いてみるか。」
「…わかった。」
そう言って3人は女の人の所に向かった。








「ん〜。やっぱりおかしいわね…。」
女の人は手を顎にやりながら困った風に首をかしげていた。
と、そこへ、
「あの、ちょっといいですか?」
文奈が声をかけた。
「ん?あら、あなた達この街の人?」
「いえ、私達は今旅をしてるんですけど、この街に来たら人が居ないものですから調べてたんです。」
「そう…。あ、自己紹介がまだだったわね。私は天之川恵那。シンオウ地方の新聞社、シンオウトゥディ唯一の記者です。あなた達は?」
「私は海鳴文奈です。」
「…緘裂烈だ。」
「藍原零だ。ところで、あんたはここで何してたんだ?」
「実はね…。この街に有名な犯罪組織、シャドーの幹部が潜伏してるって噂があって、私はそれを確かめに来たのよ。」
「「シャドー!?」」
「…意外だな。」
零と文奈は素っ頓狂な声を上げたが、烈だけは冷静だった。
「この街にいる知り合いに協力してもらおうと思って来てみたんだけど…。」
「中はもぬけの殻だった…てわけか。」
「そう。でもおかしいわ…。今日ここに来るって前もって連絡は入れておいたのに家に居ないなんて…。」
「約束をすっぽかした…なんてことはないですよね…。」
「…まさか、シャドーの仕業か?」
烈は壁に寄りかかりながらそう聞いた。
「断定はできないけど、その可能性は高いわね。街の住人を丸ごと消してしまうなんてちょっとやそっとじゃできないもの。」
「ってことは、シャドーの幹部がこの町に居るってのも嘘じゃないってことになるな…。」
「そうなるわね…。私はとりあえず街の人たちを探すわ。あなたたちも手伝ってくれる?」
「それは構わねえが…。」
「ありがとう。私は空から街を見てみるから、あなた達は何か怪しいものが無いか探してきてくれないかしら?」
「わかった。じゃあ行くぞ、二人とも。」
「え、ちょっと待ってよー!」
「…はぁ…。」







同時刻、零たちの動きを監視するものが1人隠れていた。
「お、来た来た。おーい真紅、ターゲットを確認したぜ。誘き出し作戦は大成功だな。」
話し声からして少年のようだ。どうやら無線機で誰かと話している。
「了解〜。ま、僕の手にかかればこんな物だよ。それより、くれぐれもターゲットを見失わないでよ?。」
「わーってるって。んじゃ引き続き監視を続けるぜー。」






そう言って少年は無線機のスイッチを切り、零たちの後を追っていった。











の「第12話を読んでくださりありがとうございます!」
零「今回はヨシノシティが舞台か。」
の「そそ。まあゲーム内じゃそんなに重要な場所でもなかったんで使っちゃったぜ☆」
零「ふーん。ま、俺達が危険な目にあうってのはもちろん無いよな?」
の「どーしよっかなーw」
零「ブレイズキック!!!!!」






どがっ!!!!!



の「ぎゃああああああなんでそんな技使えんのおおおおおおお!!!!」
零「ふう。あのバカ作者も懲りないもんだ…。それでは今日はここまで!次回もよろしく!」