二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第一戦目 ( No.2 )
日時: 2011/01/04 17:36
名前: 和華 (ID: m0lwpXYj)
参照: めんどくさ。

「…小十郎、なんでついてくんだよ。」

「政宗様が勝手に城を抜け出すからですよ。」

奥州。
奥州筆頭、伊達政宗は、城下を歩いていた。

「…だから、小十ろ

「政宗様が勝手に城を抜け出すからですよ。一体なにが目的ですか。」

「白忍だよ、白忍。」

政宗は振り返って、後ろの小十郎に言った。

「白忍…ですか。」

白忍という呼び名を聞いて、小十郎は表情を固める。
紅い白忍。

白い忍び装束に真っ赤な返り血を浴びた姿ゆえにそう呼ばれている、
風魔小太郎と並ぶ「伝説の忍」だ。

「で、白忍をどうするんですか。」

「Ha!捕まえるにきまってんだろ。」

「…政宗様、どこかで頭でもぶつけましたか。」

そんな話をしていると、ふと横道にクナイが落ちているのが見えた。
政宗は横道に目を向ける。

「…小十郎。」

「は。」

「忍が倒れてるきがする。」

「政宗様、いい加減にしてください。」

「いや、マジでマジで!!」

「本当だ…」

横道に目をむける小十郎。
たしかにクナイを手に倒れている忍がいた。

「…白い…?」

「どうした、小十郎。」

「いや、この忍、政宗様が言っていた白忍かと…」

政宗も目を凝らしよーくみてみる。
夜ということもあって、見えにくいが確かにしろい忍装束。
顔には包帯が巻きつかれていて、表情等は一切見えない。

「…生きてるのか?」

と、政宗はペチペチと白忍の頬を叩く。

「…ぅ…」

うめき声をすこしだし、また黙り込んだ。

「…死んではいないようですね。」

「OK、もって帰る。」

「政宗様、とりあえず休んでください。」

「いや、疲れてねぇよ!?正気だぜオレぁ。」

そういいながらも政宗は忍をかつぎ城へと向かった。