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−第九話『ラオスの国の、希望と絶望』−

ドイツが絶望的な顔をしているコトに気づかず、
イタリアは無理矢理にでもラオスから聖剣の場所を聞こうとしていた。
日本はただ、少し可愛そうなドイツを見てることしか出来なくて、
アメリカとロシアは怒り始めそうなイギリスを落ち着かせていた。
フランスはラオスから騎士の服の製作会社について聞き出していて、
中国はのんびりとラオスの国の観光を楽しんでいた。
自己中心的な人々が揃ってしまい、少し大変だ・・・・・。

「貴様ら！いい加減しろっ！」

あまりにも身勝手なイタリアたちに、ついにラオスが怒り出した。
やっぱり、我慢できなかったんだな・・・・・・・・・・・・・；；；
その気持ちはよく分かるが、アイツは————————————。

「貴様らのような奴がいる場所ではない！さっさと出て行け！」

ラオスは苦しそうな声でそう叫ぶと、瞳に涙を溜めた。
その表情がすごく悲しそうで、見ていられなかった。

「・・・・・・・・・何でそんなコト言うんだ？」