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*第四話* 袋の中身

　「うわ〜、何なんだろ?気になる〜!」

すみれは嬉しそうに袋を開けた。

　中身は………、シュークリームだった。
　
　袋の中にきっかり二個入っていた。

「何だ何だ〜？」

　二階から高い声の少年が降りてきた。

「お、お前、見かけない顔だな？俺はヒマワリって言うんだ、よろしくな！」
　
　“ヒマワリ”と名乗る少年はちゅりと握手をした。

「う…うん、よろしく！」

　ちゅりはぎこちない笑顔でヒマワリと握手をした。

「お、うまそうなシュークリーム発見！いっただっきまーす♪」

　ヒマワリはすみれの手にあったシュークリームを手に取ると、パクッ、と食べてしまった。

　「あッ、それなら私も…、いただきます♪」

すみれはパクッとシュークリームを食べた。

　さて、お味は？

　「………何だ？この味は？」

ヒマワリはいぶかしげな顔をした。

　「ゲホッ、何なんですか？これ味が少し…」

すみれは少し咳込んだ。

「え〜？そんなに不味い？あたしが試食した時には美味しかったのに……」

　そう言って鞄の中にあった同じシュークリームを頬張っている。

　“コイツ、(この人)、絶対味覚おかしい！”

　すみれとヒマワリは心の中でそう思った。

　「………あいつ、中々使えそうだな」

　影から少女の声がした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*続く*