二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 闇染まり〜吹雪の闇〜 ( No.204 )
日時: 2011/03/27 13:16
名前: 吹雪 (ID: nvLkUcGh)


『31』

 次の日、空は灰色の雲は覆っていて、あまり試合日和とはいえない天気だった。天気のせいか、吹雪も心も染岡の心も、また円堂の心も曇っていた。
 鬼道や豪炎寺、監督らは何かしら、吹雪に不信感を抱いたまま、エジプトとの試合に望むこととなってしまった。

 「全員集合!」

 朝食を食べ終わり、グラウンドでウォーミングアップをしていたメンバーを久遠はよんだ。
 
 「今からスタジアムに移動してもらう。」
 「!? スタジアムですか?」
 
 鬼道は久遠にいう。

 「この試合は練習試合ではなかったんですか?」
 「それは私たちが説明します。」

 久遠の傍らにいた音無はメンバーに向かう。

 「エジプトアメザントは、正式な試合には含まれては居ないんですが、かなりの強豪チームなんです」

 「強豪?」
 「はい、今までこのライオコット島に居たチームを次々と大量得点で勝利している、FFIには参加していない国です。」
 「その相手は?」

 豪炎寺も身を乗り出す。

 「いままで戦ったのはドイツ、スペイン、フランス、アメリカ、イギリス、アルゼンチン、イタリア、ブラジルです。すべて、3点以上の差をつけて勝利しています。」
 「イタリアとブラジルともやって勝ったというのか!」

 佐久間驚きの声をあげる。

 「相当強いな。なぜそんなチームがFFIに参加しなかったんだ?」
 
 風丸が問うと、今度は秋が答える。

 「何かの手違いで手続きがまにあわなかったそうよ。」

 秋の次に冬花も続ける。

 「でもこれだけの強豪だから、FFIの人たちから注目を集めて、せめてスタジアムで試合をしてほしいということになったんだって」
 「大量得点か・・・ブラジルまでも・・」
 「おもしろいな!」
 「円堂?」

 突然声を張り上げたのはもちろん円堂だ。

 「ぐだぐだ考えててもしょうがない!やろうぜ!アメザントとさ!」

 円堂の言葉は皆の考えを覆す、そんなことが何度あったか・・

 「そうだな!決勝前に負けてなんていられない!」

 風丸も鬼道も皆やる気だ。

 「よしっキャラバンに乗れ。試合は始まる。」

 久遠はそういうころには皆の心はひとつだった。勝とう!